Edge？Chrome？実は気づいていない「既定のブラウザ」という落とし穴

夫のパソコンをのぞくと、見慣れない画面。

──今回は、そんな休日の会話から始まった話です。

普段は何も困らなかった理由

夫は、パソコンを開くと
いつもGoogle Chromeを自分で起動して使っています。

Edgeはほとんど使ったことがない。
本人の認識としても「自分はChrome派」。

でも、ここにひとつ
気づきにくい落とし穴がありました。

Chromeを自分で開いているだけで、
「既定のブラウザ」がChromeとは限らない。

Windowsの初期設定では、
多くの場合、既定のブラウザはEdgeのままです。

それでも──
自分でChromeを起動している限り、
普段は何も困りません。

だから、
設定がズレていることに気づかないのです。

1Passwordをきっかけに、違和感が表に出た

今回のきっかけは、1Passwordでした。

【補足】1Passwordって何？
1Passwordは、
たくさんのIDやパスワードを安全にまとめて管理するサービスです。
ログイン画面では自動入力してくれるので、
覚える手間が減り、使い回しも防げます。
※ブラウザごとに設定が必要なのがポイントです。

わが家では、
銀行やクレジットカードなど大事なサイト用に
1Passwordを使っています。

アプリの画面から
「このサイトをブラウザで開く」。

夫がそう操作した瞬間──
立ち上がったのは、Microsoft Edge。

でも、
Edgeには1Passwordの拡張機能が入っていません。

当然、

• パスワードは出てこない
• 保存もされていない
• 本人は「？？？」状態

そりゃそうです。
本人は、Edgeを使っているつもりがないのですから。

「既定のブラウザ」って何？
既定のブラウザとは、自分で選ばなかったときに自動で使われるブラウザのこと。
メールのリンクやアプリから開く場合は、この設定が使われます。
「普段使っているブラウザ」と「既定のブラウザ」は、別なこともあります。

「使っている」と「設定されている」は別物

ここ、サポートしていて本当によくあります。

• いつもChromeを使っている
• だからChromeが既定だと思っている
• 実際は初期設定のままEdge

このズレ、
普段は表に出ません。

でも、

• パスワード管理ソフト
• メールのリンク
• 外部アプリからの起動

こういう
「自分でブラウザを選ばない場面」で、いきなり顔を出します。

そして、混乱する。

「いつもと違う」
「なんか変」
「壊れた？」

──いいえ、壊れていません。
ただ、設定が追いついていなかっただけ。

EdgeとChromeの違いは？
Microsoft Edge：Windowsに最初から入っている
Google Chrome：自分で入れて使う人が多い
性能差よりも、どちらにパスワードや拡張機能が入っているかが重要です。

Edgeが悪いわけでも、Chromeが正解なわけでもない

ここは誤解されがちなので、少しだけ。

• Edgeがダメ
• Chromeが正義

という話ではありません。

Edgeは最初から入っていて、
最近は性能もかなり良い。

Chromeも、
「慣れている」
「アカウント連携している」
という理由で使っている人が多い。

問題は、
どちらを使うかを決めていないこと。

決めていないから、

• 拡張機能が片方にしか入っていない
• パスワードも片方にしかない

そして、
ある日いきなり困るのです。

サポートする側が最初に見るべきポイント

この手この手の相談が来たら、
私はまずここを確認します。

• どのブラウザを「使っているつもり」か
• 既定のブラウザは何か
• パスワード管理や拡張機能はどこに入っているか

操作説明の前に、
設定の前提が合っているか。

ここがズレていると、
どんなに丁寧に説明しても、
また同じところでつまずきます。

まとめ：設定は「意識していないところ」が一番こわい

今回の件、
夫はITが苦手なわけではありません。

それでも起きました。

なぜかというと──
意識していない設定だったから。

Edgeか、Chromeか。
どちらがいいか、ではなく、

どちらを使うかを決めて、揃えること。

それだけで、
こうした混乱はかなり減ります。

普段は困らない人ほど、
ある日突然ハマる。

そんな「サポートあるある」の話でした。

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