OneDriveでコピーが量産された理由 ──それは不具合ではなく「思想」だった

OneDriveやWindows11の挙動に混乱していた理由を理解し、思想の違いに納得した女性のイラスト

この記事は、OneDriveで 「コピーが量産された」「ファイルが消えたように見えた」という混乱の理由を整理します。

実際に私がどんな状況に陥ったのか、 時系列でまとめた体験談はこちら👇

👉 OneDriveでファイルが消えた?デスクトップとドキュメントが2つになるWindows 11の落とし穴

目次

コピーが量産されていた地獄の正体

OneDriveによってコピーが量産されたドキュメントフォルダ内のスクリーンショット
コピーが大量にできてしまったドキュメントフォルダ内。コピーのコピーまであります。

半日かけてコピーを整理しながら、私はある疑問に突き当たりました。

「なぜ、こんな挙動になる設計なんだろう?」

コピーが増えすぎて困った。
整理は地獄だった。
正直、もう二度とやりたくない。

でも、冷静に見ると、
ファイルは消えてはいなかった

むしろ、
「消さないために、増やした」ようにも見えたのです。

これは、
操作ミスでも、バグでも、
私の理解不足でもない。

思想の違いだったのです。
つまり、「どう使ってほしいか」という前提そのものが違っていました。

OneDriveの思想:おせっかいなほどの「親切設計」

OneDriveは、
ユーザーを困らせるために
ああいう動きをしているわけではありません。

むしろ逆で、
できるだけ考えさせずに、便利に使わせたい
という思想で作られているようなのです。

Microsoft(OneDriveを提供している企業)が前提としているユーザー像:

  • 保存先を意識しない
  • バックアップを取らない
  • 設定画面を開かない
  • 消えたら「なぜ守ってくれなかった」と言う

だからMicrosoftは、デスクトップやドキュメントという生活圏フォルダを、最初から「守る対象(クラウド)」へ強制的に引き入れます。

Googleドライブ派の人間からすると、
ここが一番、気持ち悪い。

でも、Microsoft側から見ると、
これは親切設計なんです。

「消す」より「増やす」が正義の世界

Microsoftの主戦場は、大企業や官公庁です。

この世界では、
データが消えないことが何よりも優先されます。

  • 同期が不安定でも
  • 誰かが誤操作しても
  • 消すくらいなら、重複してでも残す。

コピーが量産されるのは、
「失敗」ではありません。

Microsoft的には、
安全装置が正常に働いた結果です。

衝突が起きたら、
どちらかを消すのではなく、
両方残す。

判断は、
人間に委ねる。

だから、
あの地獄のような
「コピー」「コピー」「コピー」
という状況が生まれてたのです。

【比較】Googleは「選択」、Microsoftは「管理」

GoogleとMicrosoftのクラウド設計思想の比較図。Googleはユーザーが選択し責任を持つ「自由・能動的」なモデル、Microsoftはシステムが先回りして守る「自動・受動的」なモデルであることを対比して説明。
【図解】なぜGoogle派はOneDriveに違和感を覚えるのか?
その正体は「選ばせる思想」と「管理する思想」の決定的な違いにありました。

GoogleとMicrosoft、両者の違いは、機能の差ではなく「前提にしている人間」の差です。

Googleは、選ばせる思想です。

  • 保存先はユーザーが選ぶ
  • クラウドはクラウド
  • ローカルはローカル
  • 生活圏には勝手に入らない

その代わり、
選んだ結果については、
ユーザーに責任を持たせる。

だから、
Googleの民は、

  • 保存場所を把握している
  • 構造を意識している
  • 同期のON/OFFを理解している

一方、Microsoftは違います。

・ユーザーは考えなくていい
・保存場所で迷わせない
・壊れても復旧できることが最優先
・管理できることが正義

その結果、
OneDriveは「ファイル オンデマンド」がデフォルト。

Googleの感覚(選んだ結果に責任を持つ)でWindowsに触ると、Microsoftの「管理(先回り)」が「侵略」に感じられるのは、ある意味当然のことでした。

私が実際にやったOneDriveから主導権を取り戻す設定は、こちらの記事にまとめています👇
👉 OneDrive もうお前の好きにはさせないぞ|Windows 11で主導権を取り戻す設定メモ

ITコンサルとの会話で見えた「住む世界の違い」

実はこの件について、ITコンサルの方とも少し話をしました。

少し驚いたことがありました。彼は「そんなに混乱しますか?」という反応だったのです。

なぜなら、彼の世界(大企業)では、PCのログインから保存先まで、管理者がすべてガチガチに設計しています。

  • 個人が「知らないうちに同期される」余地がない。
  • 混乱が起きないよう、最初から「管理」されている。

この時、腑に落ちました。管理された世界で使うPCと、生活と仕事を一体で使う個人PCでは、前提がまるで違うのだと。

まとめ|地獄の正体は「思想のズレ」だった

コピーが量産されたのは、異常事態ではありません。

Microsoft的には、正常。

ただし、
Google的な自由を愛するユーザーには、あまりにも説明が足りない。

この思想のズレを理解し、「OneDriveは生活圏に入れず、倉庫として使う」
と決めるだけで、Windows 11はぐっと扱いやすくなります。

主導権は、
取り戻せます。

この「OneDrive」関連記事3本は、

  • ① 混乱した理由(体験)
  • ② 止める方法(設定)
  • ③ なぜそうなったか(思想)

という役割分担で書いています。

必要なところだけ拾ってもいいし、 最初から順に読んでもOKです👇

👉 OneDriveでファイルが消えた?デスクトップとドキュメントが2つになるWindows 11の落とし穴
👉 OneDrive もうお前の好きにはさせないぞ|Windows 11で主導権を取り戻す設定メモ


私は今回、OneDriveで盛大に転びました。
でも、それで分かったことがあります。

私は、自分のパソコンを「自分の生活に合わせて使う力」をちゃんと持っていた。
それは、弱さじゃない。むしろ強みです。

時代はクラウドネイティブ。
でも25年以上 パソコンを使ってきたベテランユーザーとして、
まだまだ 主導権は握っていようと思います。

このブログを読んでくださる、
親のデジタルサポートに取り組んでいる同志の皆さんも同じですよね、きっと。

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