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「シン・ゴジラ」 2016年日本

急に思い立ち、仕事帰りに川崎で映画を見てきました。
今話題の「シン・ゴジラ」。

川崎駅で降りたら、いきなりこの巨大な広告が目に飛び込みました。
どうも川崎も登場するようです。
ロケ全面協力なんですね。

私、いい年ではありますが、実は「ゴジラ」を見たことがありません。
設定とかもよくわかりません。
それでも、見てもいいんじゃないかなと思って行きました。
この映画から「ゴジラ」デビューする人もいるでしょうから。
(ちなみに「エヴァ」とかも知りません。)
予備知識全くゼロです。

最近は映画のチケットはインターネットで座席指定して買います。
割り引きチケットもネットで買えるので便利ですね。
IMAXもあるようですが、ちょうどいい時間にやってた普通の上映回にしました。

気楽に見る映画だろうと思って、ポップコーンを買い込みました。

以下感想、そして例のごとくネタバレします。未見の方ご注意ください。

ゴジラは羽田から多摩川を遡上します。
うわっ!ここ川崎なのに!
めちゃ近いじゃん。
来るよ!
そのまままっすぐ行ったら、我が家もやられちゃう><
きゃーーー!!

と、しょっぱなから大興奮です。
見慣れた羽田空港、天空橋のところの鳥居、蒲田!
地元ならではの興奮もありました。

そして中盤、なんとゴジラが武蔵小杉のビル群へ突っ込んできますよ。
迎え撃つ自衛隊の陣地が置かれたのは・・・
ご近所の多摩川浅間神社ではないですか!!

あそこでよくイングレスやってました。
あんな狭いところに陣地作ったんだ。
全国でご覧になってる大多数の皆さんは、もう少し広いところと思ってるかもしれませんね。

多摩川の河川敷に戦車が!!
丸子橋が!!
そのまま行ったら職場も危うい!

あ、そっちへいった?
北品川?
ああ~京急線が!

いつも見ている風景がゴジラによって壊されていく。
何という面白体験でしょう。
((いえ、実は、見ながら怖くて怖くて、ちょっとパニック発作起きそうになりました。))

フィクションでヨカッタ・・・。

最後の作戦の場となる東京駅。
まさに東京の、日本の中心です。
ゴジラになぎ倒された、ビルにしっかり「GranTokyo」の文字が見えました。
あのタワービルは、もともと大丸の入ってた八重洲口の一つのビルを、東京のヒートアイランド現象を改善するために、北と南に分けたんですよね。風の通り道を作ったんだそうです。
ゴジラとは関係ないですが・・^^;

私は地図、地理好きなので、登場する東京の街がもう一つの主人公のように感じて、そこにワクワクし通しでした。

マニア的には、他にもいろいろな部分に反応する人いると思います。
鉄道もいい感じでしたね。
いつも怪獣にやられっぱなしの鉄道ですが、今回は活躍してた!
自衛隊も全面協力だったので、そっち方面に興味がある人もワクワクしたでしょうね。
あと、能狂言方面の方も^^

映画としても面白かったです。
こういうパニックものは、だいたい逃げ惑う市民側の誰かをクローズアップしてその人間模様とか、あるいは指揮する政治家や自衛隊の主要キャラの中の家族問題とかがウエットに描かれがち(パッと思い浮かぶの「感染列島」)ですが、この映画にはそういうものはほとんどなくて、「プロフェッショナル~仕事の流儀」とか「プロジェクトX」のような「仕事」の部分に光を当てて、貫いてくれた感じが気持ちよかったです。

怪獣映画、ゴジラではありますが、そこに描かれている「日本政府」のリアリティーはとてもよかった。私たちが311以降体験してきた現実を、こういう虚構を通して描いている。今「シン・ゴジラ」を見た日本人は、どうしても311に重ねるでしょうし、それを体験しているから、あそこで描かれていることがどれもこれもリアルに響くんでしょう。

セリフが多くて、登場人物も多くて、消化不良になりますが、それでも現実はああいうスピードで駆け巡っていくのだということが、福島第一原発の事故の際に我々は実際に体験しているわけです。
専門用語のオンパレード、これまでよく知らなかった関係組織の多さ。情報の嵐なのに何も確定的なことはわからないというもどかしさ。

だからあれはいちいち消化しながら見なくてもいいものでしょうね。
作ってる側も、あのセリフを全部観客に理解してもらおうなんて思ってないでしょうし。

政府の会議(閣議かな?)の場面の「中略」(!!!)という手法にも、とても納得しました。
きっとダラダラ長い会議なんだろうなぁ。

この映画、いろんな役者さんが、セリフも1個とかのチョイ役で多数出演されています。
こういうのもリアリティーに貢献してますね。
みんな持ち場持ち場の仕事があるわけですから。
ずっとかかわり続けないですよね。

石原さとみのキャラだけ、なんだか浮いてました(たぶん賛否両論ありそう)
でも、あの人が出てくると「あ、これ、おはなし(映画)だったね」とホッとする役割をしてました。


映画『シン・ゴジラ』公式サイト

クレジット最後まで見てたら、小池百合子の名前がありました。
防衛大臣の役作りに貢献?

0 thoughts on “「シン・ゴジラ」 2016年日本

  1. Sahara

    スイート・キャロライン
    石原さとみの役は、現駐日アメリカ合衆国大使キャロライン・ケネディの若い頃(スイート・キャロライン)がモデルかなーと私は思ってます。

    返信
  2. YOKO

    Saharaさん
    初めまして。コメントありがとうございます。
    ちょうど、そちらのブログも拝見していたところでした。
    石原さとみ演じるキャラは、そうですね。その人がいましたね~!「家名を汚す」なんていうセリフ、アメリカでなかなかないですもんね。

    返信
  3. ゴジ・ダツジ

    ご当所に?
    今住んでいる街にあのゴジラが たまりませんね わが町?いや村にも登場しないかな
    シン・ゴジラのシンは新・真・心?正解を教えて下さい
    追記 ゴジラの顔が小顔になったのが気になります

    返信
  4. YOKO

    おらが町にも!
    自分の町にゴジラが来たら?
    想像するだけでも怖いです。
    おはなしでヨカッタ。
    でも、現実は、もうゴジラは来てるのかもしれないなぁ…なんて映画を見終わって感じました。それが一番怖いこと…

    さて、「シン」の意味ですが、「神」かな~と思いました。私の勝手な感想です。

    それと小顔のゴジラですが、シンゴジラは初代ゴジラよりも2倍以上大きくなってるんだそうです。(じゃないと高層ビルに埋もれちゃいますもんね)でも顔の大きさはあまり変わってないのかもしてませんね。だから小顔なのかな?
    面白い映画でした。おすすめいたします。

    返信
  5. arip

    Unknown
    家族が誰も付き合ってくれないので1人で見てきました。「君の名は」なら良いそうですが。スリル満点の映画かと思ったら政治や行政の映画なんですね。対策室にこもってる人たちはあそこで作業できるのかと思いました。
    在職してたら職場の数十メートル先で出現。波を被ってたでしょう。ここから上陸はアレが関係してるのかなぁ。泉岳寺駅にあんなに避難したらちょっと怖い。自衛隊の装備がミサイル止まりというのはちょっと不安。凝固剤作るのに化学会社があんなに協力してくれるかなぁ。

    キャストで気になったのは生物学者です。ちょっと役不足かな。

    返信
  6. YOKO

    aripさん
    ご覧になったのですね~。「君の名は」の評判も良いですね。わたしもこの週末、高校生とその親からさんざん布教されました。見に行きたいです。

    登場する場所を知っていると、ますます盛り上がりますよね。巨災対や化学メーカーなどの働きは多少ご都合主義でしょうけども、概ね満足。原発事故に対してもこんな風に何とかすれすれでもうまくいってほしいですけどね。まだ凍土壁うまくいってないみたいですよね。

    生物学者さんたち、あれは映画監督さんたちのカメオ出演ですね。私はあまり詳しくないので映画監督の顔などは全然知らないのですが・・・。本職の俳優さんじゃないこともあって私には浮いてる印象でしたしたけど、その分存在感があったってことなのかな?

    返信
  7. arip

    Unknown
    役不足の意味を間違って使いました。役者さんの実力が足りないのではと思いました。

    返信
  8. YOKO

    あ、そうでしたか
    aripさん、そういうことなら私の感想と同じでしたね。やっぱり俳優さんってすごいんですね。

    返信

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