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「バスカヴィルのハウンド」和訳 16

<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。


JW:What’s this?
何だ?これ。

SH:Coffee. I made coffee.
コーヒー。コーヒーをいれた。

JW:You never make coffee.
コーヒーなんていれた事ないだろ。

SH:I just did. Don’t you want it?
やってみた。飲むか?

JW:You don’t have to keep apologising. Thanks. Mmm, I don’t take sugar…
そんなに謝罪し続けることはない。ありがと。んん、砂糖入れないんだけどな・・。

GL:These records go back nearly two months.
これらの記録はここ二ヶ月ほどのだな。

JW:That’s nice. It’s good.
(シャーロックに)おいしいよ。おいしい。

GL:Was that when you had the idea? After the TV show went out?
それを思いついたのはそのときだっのか?テレビで放送があってから?

BILLY: It’s me. It was me. I’m sorry, Gary, I couldn’t help it. I had a bacon sandwich at Cal’s wedding and one thing just led to another.
僕なんです。僕だったんです。ごめんなさい、ゲイリー。我慢できなかったんだ。カルの結婚式でベーコンサンドを食べて、その一つのことが次を引き起こした。(=それがきっかけで、あとは知ってのとおり

※ If one thing leads to another, there is a series of events in which each event was caused by the previous one: At first, we were just dancing together, but one thing led to another, and I ended up in bed with him.


GL:Nice try.

ハイハイご苦労様

※ここのレストラードの言葉は、訳しにくいです。
多分、ビリーの見え透いた作り話(しかも棒読み)をきいて、作り話って見え透いてるよ。でもまぁ努力は認めましょ、ハイハイご苦労でしたね。見たいな漢字かなと思うのですが。

GARY: Look, we were just trying to give things a bit of a boost, you know? A great big dog run wild up on the moor, it was heaven sent. It was like us having our own Loch Ness Monster.
聞いてくださいよ。俺たちはただちょっとした景気づけをやっただけなんですよ。巨大な犬が沼地をうろついている、これは天国からの贈り物です。まるでネス湖のネッシーがやってきたようなもんですよ。

boost:景気づけ


GL:Where do you keep it?

どこで飼ってるんだ?

GARY: There’s and old mine shaft. It’s not too far. He was all right there.
古い坑道があるんです。そんなに遠くはないです。ヤツはそこで元気にしてたんですが。

SH:Was?
してた?


GARY: We couldn’t control the bloody thing! It was vicious. And then a month ago, Billy took him to the vet and, you know…

俺たちの手には負えやしなかったんです!獰猛で。それで、1ヶ月前にビリーが獣医につれていって、それで・・・そいうわけなんですよ。

vicious:〈馬など〉癖の悪い,御しにくい.
vet:獣医

JW:It’s dead?
死んだのか?

GARY: Put down.
ですね。

Put down:〈老犬などを〉片づける, 殺す.

BILLY: Yeah. No choice. So it’s over.
そうです。ほかに方法がなかった。それで、終わった。(また棒読み)

GARY: It was just a joke, you know?
冗談だったんですよ。わかるでしょ?

GL:Yeah. Hilarious. You’ve nearly driven a man out of his mind.
ああ、大笑いだな。お前たちはある男を狂わせるところだったんだぞ!

JW:You know he’s actually pleased you’re here? Secretly pleased.
あいつ、あなたが来てくれて喜んでますよ。わかります?ひそかに喜んでいる。

GL:Is he? That’s nice. I suppose he likes having all the same faces back together. Appeals to his… his…
ヤツが?そりゃよかった。たぶん、おなじみの顔ぶれが揃うのがすきなんだろ。それがアピールするんだな、ヤツの・・・・ヤツの・・・

JW:Asperger’s?
アスペルガーに?

GL:So, you believe them about having the dog destroyed?
で、犬を殺したという彼らの話を信じるか?

SHERLOCK:No reason not to.
そうしてないと考える理由がない。(それとも、「信じない理由がない」か?)


DILESTRADE: Well, hopefully there’s no harm done. Not quite sure what I’d charge them with anyway. I’ll have a word with the local force. Right, that’s that, then. Catch you later. I’m enjoying this! It’s nice to get London out of your lungs.

そうだな、何も暴力行為は起こらなかったことに期待したい。何の罪に問うのか確信はないしな、どのみち。地元の警察に一言言っておくつもりだ。じゃ、そういうことで。またあとでな。俺はこいつを楽しんでるぜ、肺からロンドンを取り除くのにぴったりだ!(=肺からロンドンの悪い空気をすっかりなくせる=肺を掃除できる)
※この理解でいいのかな?

get A out of B: BからAを取り除く 

JW:So that was their dog that people saw out on the moor?
で、彼らの犬だったというわけだな、皆が沼地で見たのは。

SH:Looks like it.
そのようだな。

JW:But that wasn’t what you saw. That wasn’t just an ordinary dog.
しかし、それはお前の見たのとは違う。普通の犬なんかじゃなかった。


SH:No. It was immense, had burning red eyes and it was glowing, John, its whole body was glowing. I’ve got a theory, but I need to get back into Baskerville to test it.

そうだ。それは桁違いだった。燃え上がる赤い目を持ち、そして照り輝いてたんだ、ジョン。そいつの全身は輝いていた。ひとつ仮説を思いついた。しかし、そのためにはバスカヴィルに戻ってテストする必要がある。

immense:計り知れない


JW:How? You can’t pull off the ID trick again.

どうやって?あのIDのトリックはもう二度とは使えないぞ。


SH:Might not have to. (ON PHONE) Hello, brother dear. How are you?

その必要はないかもしれない。(電話に)やあ、兄さん。元気にしてる?

2 thoughts on “「バスカヴィルのハウンド」和訳 16

  1. NH

    past participle
    前のを読み返してたら3点ほどコメントしたくなったので・・・

    > There's and old mine shaft.

    これはさすがに There's an old mine shaft. の間違いだと思います。

    > GARY: Put down.

    この put は過去分詞です。「(獣医によって)処分された」ということです。

    > It's nice to get London out of your lungs.

    この It は仮主語で、真主語は to 以下です。「肺からロンドンを追い出すのもいいもんだ」という感じでしょう。

    では、また。

    返信
  2. YOKO

    NH様
    こちらにもコメント感謝です。
    誤字も発見していただき、ありがとうございます。

    It's nice to get London out of your lungs.

    こういう表現は、まさに英語!という感じですよね。日本人の頭の中にはこういう考え方が備わっていないので、訳していて楽しい部分でもあります。
    中国語でもちょっとこういう風味のするところもあるんですが、英語の方がもっとすごいかな。

    返信

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