東京国際映画祭の2日目。
今日は2本見ました。
「生きていく日々」
「トルパン」
両方とも、上映後にティーチインがあり、制作側の人に質問する時間がありました。
特に、「生きていく日々」は素晴らしかった。
地味な何の事件も起こらない映画なのに、すごくこころに迫るものがありました。
「トルパン」は、カザフスタンが舞台で、ロシア人の監督が撮っています。
4年も撮影にかけたらしく、草原の風景というか生活はすごかったけど・・・
ティーチインがつまらなかったため、自分のなかで消化不良。
質問すればよかった。
しばらく「バビロンの河」が頭から離れませんでした。
なぜこの曲なんだろ?
それ質問したかった。
それと、なぜあんなにムキになって歌いつづけるのか・・・。
歌う事が、何か意味を持つのだと思うのだけど。
最近ずっと読んでいる宮本常一の本の中に繰り返し出てくる、
昔の生活の中での歌というものの意味についての説明が、
この映画についても当てはまるのかもしれません。
つまり、つらい労働をしなければならない暮らしの中で、
その生活を明るくするのが「歌」だったということ。
「歌」を歌うことで、作業の能率が上がり、労働のつらさが軽減し、
またいっしょに働く人々と連帯感を確認できる・・・。
現代の私たちにとっての歌は娯楽の範疇にあるものがほとんどだけれど、
例えば、働いてるときに歌を歌ってたら、「不真面目」って思われますよね。
でももっと苛酷な環境では、歌わないと仕事していられないというような、
そんな環境もあったらしい。
想像がつかないけど。
その映画の中で、大草原にぽつんと建つ遊牧民の家。
あそこで暮らすためには、歌をそれこそムキになって歌わないと、立ち向かえないものがあるのかもしれない。
そんなことを自分なりにいろいろ考えました。
うん、やっぱり質問すればよかった。
トルパンというのはチューリップの事だそうです。
2008.10.29追記
トラックバックをしてくださった方のブログで、
なぜ「バビロンの河」をあんなにかけていたのか、の解説が、
グランプリ受賞後のティーチインで監督からあったと分かりました。
あ、そうなんです、この作品「サクラグランプリ」受賞したのです。
その理由は単純で、監督が好きな曲だったから・・・だそうです。
ロシアでもヒットしたそうな・・・
って、30年位前の曲でしょ?
監督若そうだけど同世代位なのかも。
クロージングの模様はインターネットで見ましたが、
アサ君可愛いかった。
監督はクールに見えるけど、すごく熱い人でした。
上で「ロシア人」と書いたけど、あるサイトでは、カザフ人になってました。
それと、監督のスピーチの中で子役が亡くなったという様な話をしてませんでしたか?
気になる・・・。
トラックバックありがとうございました!
コメントまでいただいてありがとうございます!
なのに、こともあろうか間違えて消してしまいました・・・(涙)
せっかく書いていただいたのにほんとにすみません。。
おわびと言ってはなんですが、こんなページを見つけましたので、ご参考までに。
【TIFF】コンペ部門『トルパン』 監督&キャスト 記者会見レポート!
http://rankro-news.livedoor.biz/archives/441750.html
僕は、「バビロンの河」は西洋に憧れる金歯ボニーがいかにも好きそうな賑やかな曲だよなー、と思いながら見ておりました。
ムラカミさま
コメントありがとうございます。
消えたコメントのことはお気になさらずに。
ボニーMには「怪僧ラスプーチン」というヒット曲もありましたよね。
こっちの方がロシアっぽいか・・・。
むしろロシアでは、ヒットしなかったのか。
映画とは関係なくそんなことが気になったりしております。
リンクの記事拝見しました。
自殺のシーンって・・・?
そんなのありましたっけ??