4/30 7:30起床 海印寺(ヘインサ)へ
今日も雨。
部屋に時計が無く、寝過ごしてないか気になり、夜に何度も目が覚めた。
旅行に時計が無いのはやはり不便ですね。
この旅館は、オンドルバン。
雨で冷えるので、オンドルが入ってた。
布団の下からじわじわ温かく、気がつくとかけ布団は蹴飛ばしてしまっていた。
昨日びしょぬれになってた、服もリュックもカラカラに乾いてる。
旅館のおばさんが、昨夜の電話代(ソウルの知人にかけた)を徴収にくる。
そして「8時半には船が着いてお客が来るから、早く出てくれ」といわれる。
こちらも長居をする気は無い。
プサン駅前の食堂で、朝食にカルビタンを食べ、10時発のセマウル号で東大邸へ。
改札も検札もなく、セマウル号は妙におおらかだ。
乗り心地もよい。
車窓の風景は雄大。
田舎の風景が続き、山羊がいるのが見える。
東大邸に到着するもまだ雨。
待合室で、これからどうしようかと思案していたら、知らないおばさんが「傘が無いのか」と話し掛けてくれて、どこからか折りたたみ傘を買ってきてくれた。
6000ウォン。
コインロッカーに荷物を入れ、案内所にて海印寺への行きかたを聞き、指定されたバスに乗る。
西部バスターミナルという所で乗換えらしいが、気がつくとターミナルはとっくに過ぎていて、なんかとんでもない郊外についてる。
仕方なくバスを降り、近くの食堂でご飯を食べ、反対向きのバスに乗る。
今度は「ソブトーミノルで下ろして下さい」と運転手さんに言っておいた。
大邸西部バスターミナルから海印寺までは、バスで約1時間半。
どのバスに乗るのかよくわからない。
「~~エカヨ?」という表現を覚えたので、
「ヘインサエカヨ?」といちいち運転手に確認して目的のバスを見つける。
ヘインサ行きのバスは、演歌が流れている。
乗客はおじいさんばかり。
そしてどんどん乗客が少なくなる。
途中から運転手さんに話し掛けられる。
日本から来たのか、一人出来たのか?なんで一人なんだ?結婚してるのか?どこへ行くのか?
などなど、お決まりの質問を浴びせ掛けられる。
韓国語のボキャブラリーが無いので、フィクションも交えつつ会話。
許してね、運転手さん。
海印寺へつくと、一緒に乗っていたおばさんたちが「こっちこっち」と案内してくれる。おみやげ物やさんのおばさんらしい。
「この店にいるから、見物が終わったら寄りなさいね~」
というようなことを言われる。
海印寺は、山の中だ。
プサンでは終わっていた、桜やこぶしの花がここでは満開。
歩いて20分くらい登るとお寺がある。
中は、観光客のおじさん、おばさんでいっぱい。
世界遺産の木版のお経堂を見る。
すごい。
よく焼けずに残ったな~。
見物が終わったので、さっきのおみやげ物やさんへ行ってみる。
なんとなく熊本の叔母に似てて親切。
お茶を出してくれて、別に商品をすすめるでもなくにこにこしてる。
ので、ついつい、お土産を買ってしまった。
モッキロギ(おしどり)置物。7000ウォン。
これは、両親へのお土産となり、今でも熊本の実家に飾ってある。
バスの時間や乗り方を教えてもらって、また大邸をめざす。
帰りのバスは、人も少なく、運転手さん(行きとは違うヒト)が
「日本人か?じゃ、前に来て座れ」という。
いろいろカタコトながら話をする。
そして、新たなお客が乗ってくる度に、「日本のアガシが一人で旅行してる」と説明している。
ターミナルについて、ビートルで隣だったパクさん夫妻の家に電話する。
迎えに来てくれた。
パクさんの家は、なかなか高級なマンション。
4LDKかな。そこに二人で住んでるらしい。
ご飯をいただき、いろいろ世間話をして
そのまま泊めていただきました。
が、よい子は真似をしないようにして下さい。
(世の中いいヒトばかりとは限りません。)