先日亡くなった友人のご家族を訪問しました。
その友人は私の同級生で、私自身もしばらくは気持ちの整理もつかなかったのだけど、50日祭(神式で葬儀を行ったので、49日にあたる儀式はこういうらしい)を終えたところで、改めてお参りすることにしたのです。友人の一人娘のことも気になっていて、旦那さんからもいらしてくださいとのことだったので。当日はお供えするお菓子と、私たちで食べるケーキを買っていき、お茶を入れてもらって3人で話をしました。
彼女の生前、年に一度くらい、家に遊びに行って、旦那さんや娘さんも交えてよくおしゃべりをしました。彼女はのんびりおっとりした性格だったけど、旦那さんと娘は早口でテンションの高いタイプ。うまくバランスとれているなぁと思っていました。
さて、彼女抜きの訪問はどんな感じになるのだろう?
少しドキドキしていたのですが、いってみたらいつもと変わりがない、まるで彼女がいるような(隣の部屋か台所にでもいて姿が見えないだけみたいな)感じで、何の違和感もなく時間が流れていきました。
お葬式の時から気になっていたことを聞きました。
「なんで神式でやったんですか?」
亡くなった一報をもらって病院に駆け付けた日の夜、ご自宅ではまだ線香がたかれていました。葬儀屋さんから「じゃぁ宗派のご確認をお願いしますね」なんていう言葉が出ている状態だったので、あの時点では決まっていなかったのでしょう。
旦那さんは、家がどうのこうのじゃなくて、前に知り合いのお葬式が神式でいいなぁと思ったのと、やっぱりそっちの方が親しみあるからね、彼女も前に「神棚が欲しい」と言ってたこともあるし、という答え。
そうなんだ。
実際、私も神式の葬儀を体験して、いいなぁと思ったので、自分の時のこと考えとこう。
旦那さんから、ちょっと話を聞いてやってほしいと言われていた娘さんともいろいろ話をしました。(そのあいだ旦那さんは買い物に外出するという気の利かせぶり)高校生らしく、学校生活にいろんな悩みがあるようでした。が、大半は、オタクトークでした。今何が面白いか、何が好きか、オタクだとクラスの中でヒエラルキーが低いとか、でもサークルに行くと同じような趣味の人ばかりで楽しくてしょうがないとか、でもおかげで勉強する時間が無くなって赤点とってやばい!とか。
きっと、彼女が生きているとき、こういう話をいっぱい聞いていたんだろうなと思いました。彼女もかなりのオタクだったし(まぁ私もですけどね)。「君の名は」がどんだけすごいかについて、ものすごく語ってくれたので、私も「シンゴジラ」を語りました(笑)
お母さんが買い与えてくれた、と言って持ってきたマンガたち。
私と趣味同じ。
お父さんもお父さんで、ゴジラのソフビを持ってきて、カオスになりました。
かなりの時間をオタクトークで盛り上がりました。
楽しかった。
私が楽しんでどうする?と、帰り道反省しましたが、こんな時間を持てたことを彼女も喜んでくれているんじゃないかと、思い直しました。生きてる人間は前進していくしかないのだから。
帰宅したころ、LINEの交換をした娘さんから「とっても楽しかったです!!またお話しできるのを楽しみにしてます」ってメッセージ入りました。また、会いに行こう。社交辞令じゃないよね?
神式
こんにちは。
何度もお訪ねしてはいたのですが コメント書かせて頂く機会がなく すっかりご無沙汰し
てしまい申し訳ありませんでしが。
今回神道に触れていらしたので。
私の家も先祖代々神道なのです。 子供の頃から祖父母の葬儀も神式でしたし 親類も
神道が多いので何の違和感もなく過ごしておりましたが、仏式の葬儀に参列させて頂く機
会も増え 逆に戸惑う事も多かったです。
神式は良いですよ。 良いですって言い方も変ですが、すっきりしていて無駄に華美でなく
それでいて荘厳な感じもあります。
無駄な「戒名」もありませんし。
普段は御榊だけ(お神酒、米、塩は置きますが)ですし、勿論両親の命日にはお花その他
お供えしますが 神棚もスッキリします。
何より、亡くなれば皆神様になるのですから・・・
自分も勿論神式で・・・と思っております。(って言うか言い残して置かなければ・・・です
ね。)
Ocicatさん
コメントありがとうございます。いつでも気の向いたときに気楽にコメントしてってくださいませ~。
Ocicatさんのところは、代々神道でお祭りされているのですね。うちは、仏壇も神棚もある家です。正しくは祖父母の家には、ですね。私の育った家にはどちらもありませんでした。
葬儀屋さんによると神式の葬儀は、1%くらいなんだそうです。私は初めてで、とても新鮮に感じました。でもお榊をあげていく儀式そのものはすっきりしていてよいと思いました。
そうそう、戒名のことも話に出ました。お金がかからなくて、楽だと聞きました。もちろん、宗教的なことですからお金だけの問題ではありませんが、残された人にとっては現実の問題ですね。
生まれた時にお宮参りに行き、七五三をし、初詣などでも神社に参り、結婚する時も神式でしたし、思えばこれまでずっとそれで来てるんですね。葬式だけ仏式というのも、何やら変かも(といいつつ、家族親類は皆それでやっていますが)
選択肢を広げて考えるいい機会になりました。
連ドラのような光景が浮かびました
良い時間が持てましたね なんだか教えられました 飛び込んでしまえば道があると
YOKO様の人柄が少しだけ浮かびました
難しい時難しい時期の娘さんと打ち解けて
義理の兄が神主だったのに 神式の葬儀は
浮かびませんでした 考えてみます?
Re:連ドラのような光景が浮かびました
ゴジさん、ドラマみたいですか?
人の生き死にの節目みたいな状況だったからでしょうか。
神式というのも選択肢に浮上してきました。
葬儀をしないというのもアリですが、家族がいる場合はそうもいかないですよね。なんらかの儀式がないと気持ちの整理をつけにくいもの。
友人の死は私にも学びの機会をくれました。生きてるとか死んでるとかではなく、人間関係は心の問題なんだということにも気がつきました。友達ってありがたいなと思っています。