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グラナダ版ホームズ『ギリシャ語通訳』

The Greek Interpreter

ホームズの身内が明らかにされる珍しいエピソード。
「SHERLOCK」でも再現されていた、ディオゲネスクラブが登場します。

このシリーズのマイクロフトはかなりチャーミングで愛すべき好人物です。原作どおりにシャーロックをしのぐ推理力、観察力を持つのですが、さらに原作よりも行動的で、事件解決にも活躍します。

今作でも、最後の捕り物に同行しますし、なんとスリ並みの器用さで犯人を追い詰めます。ステキ!しかも狸寝入りがかわいい。
このマイクロフトを演じているチャールズグレイという俳優さんがとても魅力的です。このドラマシリーズでは、原作ではマイクロフトが登場しないエピソードにもどんどん出てくるのですが、評判がよかったんでしょうね。それも納得です。
ちなみにこの方、この10年前(1976年)の映画「シャーロックホームズの素敵な挑戦」でもマイクロフトを演じているんです。ちょっと若いマイクロフトが見られますよ。

前半は原作どおりに進んでいきますが、後半はかなり書き換えられています。
まず逃げた犯人一味を列車で追いかけます。
列車での捕り物は、わくわくしますね。
これがないと、ドラマとしては盛り上がらなかったかもしれませんね。

しかし、ラストは大きく違っていました。
原作よりも、冷たい終わり方でした。
原作では、ギリシャ女性は、彼女と恋人とその共犯に復讐するようですが、このドラマでは、冷酷な女として共犯者とともに捕らえられます。(恋人は死ぬ)

たしかに、一度兄がイギリスに訪ねてきていることを知っており、しかも兄が監禁されていて衰弱しているように見えるのに、恋人の言いなりになって逃避行に同行するというのが、ドラマの製作陣には納得がいかなかったのかもしれません。
そこで、「冷酷なのは犯罪ではない」という台詞でホームズにばっさりと切り捨てられてしまいます。

ところで「冷酷さは犯罪ではない」って別のエピソードで読んだことあるような気がしますが、どの話でしょうね?
ありませんでした??

高名の依頼人かな?

それにしても、このドラマ。
ホームズ何か推理したかな???
最近「技師の拇指」も読み返したのですが、あの話もホームズの推理は1箇所。
馬の毛並みの良さで、「実は近くの家だった」ことを推理した程度でしたね。
こういう話意外と多いのかも。

5 thoughts on “グラナダ版ホームズ『ギリシャ語通訳』

  1. kedama

    マイクロフト~
    こんにちわ^^

    ギリシャ語通訳・・YOKOさんの記事を読んでいるうちに「メラスくん」というシャーロックホームズの(露口茂)声とか、マイクロフトの高い声での(これも吹き替えの)「やもめ」云々の兄弟推理場面が(萌え)キラキラ思い出されてきました!!

    >冷酷さは犯罪ではない・・
    これ、シャーロックホームズらしいといえば、そういう台詞ですね。ええ・・他にもありましたか?ちょっと・・やはり原作を読み直さなくては・・今やっと緋色の研究読み直しているのですが・・(汗)

    このラスト・・原作と違う終わり方だったのですね。そうか・・やはり読み直さなくては・・持ってるだけじゃ駄目ですよね、本は!!(戒め)

    ちなみに「硫黄」のシーンで小さい息子が「硫黄ってなに?」と質問してきたんです。面倒だったので「温泉!」と答えた母でしたが・・もう忘れたよね(汗)
    あの記憶なくなっていてくれ~(笑)

    返信
  2. YOKO

    kedamaさん
    いつもお嬢さんと息子さんのシャーロック話に癒されております。
    メラス君!そうです、声が聞こえてきますね~。

    私も、グラナダ版を1作品見るたびに、原作を読み返して、ここはこんな風に書いてあったんだ~とか。ここグラナダ版のオリジナルなんだ~!とか一人でにたにたしています。(キモチワルイ・・・)

    ほんと、原作の細部忘れてるのが多いです。だから何度も楽しめるんですけどね。

    硫黄=温泉 あながち間違いではないのでは?私硫黄臭い温泉大好きです!
    今度はシャーロックの部屋にも貼ってある周期表でSi(あれSiだっけ?)だと教えてあげてください。シップスクラークの「しっ」の部分だと。あれ?違うような気もしてきた。
    息子さんにお話になる際には、調べてからにしてくださいな~うふうふ。

    返信
  3. YOKO

    硫黄
    kedamaさん、やっぱり違ってました。
    シャーロックの寝室に忍び込んで、周期表見てきましたよ。(大嘘)

    硫黄は「S」でした。スップスクラークの「ス」でした。ちなみに「Si」はケイ素でした。
    お詫びして訂正いたしまする~~

    返信
  4. kedama

    ありがとうございます!
    わざわざ忍び込み、ありがとうございます^^

    硫黄は「S」すっぷすくらあくのSですね(口が回りません!)シャーロックのSでもあると!

    そうか、YOKOさんはお仕事化粧品関連でしたか?(今更!!いまさら!!)だから化学にも強い?

    私、化学苦手だったんですよねー科学・生物学は好きなんですが。石鹸作るのやオイルの云々に、なんとかその手の化学を知った程度・・硫黄かあ。
    ・・硫黄石鹸という訳にはいかないしなあ(まだ諦めてません。221B石鹸)

    返信
  5. YOKO

    メンデレーエフさんの偉業
    kedamaさん、私化粧品屋ですけど、化学には詳しくありませんのデス・・ケホケホ。
    でも化粧品の仕事を20ん年もやってるとやっぱり生物、化学の知識は必要で、コラーゲンだとか、ビタミンCだとか、ホントに肌に入るんですか~!カイメンカッセイザイってなんですかー?!とか、時々思い出したように疑問に思って、講習会に行ったりするんです。でも周期表を使ったことは一度もありません。
    すいへーりーべは高校生のころの知識ですよん。

    手作り石鹸とか楽しそうですね。
    私は無精者で一度も自分ではやったことないです。一度だけ、講習会でクリームと化粧水をラボで作りました。バーツのラボみたいなところですよ~あれは楽しかったです。

    221B石鹸ぜひぜひ。
    硫黄石鹸ってにきびによさそうですね。でも配合量がむずかしそう。化粧品には入れてはいけない成分だったような気がします。医薬品になっちゃうのかな?うろ覚えですけど。

    返信

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