グラナダ版鑑賞記。
字幕有り無しでともに鑑賞いたしました。
素敵なオハナシです。
クリスマスがらみだと、西洋ではこういう感じに素敵になるのでしょうか。
日本でも大晦日が絡むと、かさ地蔵とか、芝浜とか、掛取万歳とか、楽しい話、いい話が増えますよね。そんな感じかな?…………………たぶんちがう(笑)
帽子の推理は正典でも楽しくて大好きな部分。
コベントガーデンの描写もいいですね。
ブリッキンリッジに賭けをもちだして話を聞き出す。
ホームズは女性から話を聞き出すのも上手ですが、男性の扱いも上手いですね。
そのほかにも、朝寝坊のホームズとか、ヘビースモーカー振りとか、
ガチョウを持った手の臭いが気になるホームズとか、ちょっとしたコネタが楽しい。
ワトスンもクリスマスのお買い物を山ほどしてますね。
そのプレゼントがきれいに包装されていて、この時代の大英帝国の豊かさを見せつけられます。(伯爵夫人の買い物が豪華なのは当然としても)
犯人の濡れ衣をかぶせられる、ホーナー夫妻のクリスマスの幸せの描写。
貧しいけど、家族仲良く幸せに暮らしてる様子にじんと来ます。
奥さんはちゃんと無実を信じていました。
暮らし向きが斜陽してて、奥さんとも上手く行ってない自信喪失中のヘンリーベーカー氏も、貧しい中でも更に貧しい人に施しをする・・。
そしてガチョウクラブのアルファインの主人も、ホームレスを閉店後店に招き入れる。
そして、ラスト、事件を解決して真夜中にやっとクリスマスのご馳走を食べようか、とするところで、「やっぱり無実の男が牢につながれたままでは食べる気にならない」と出かけて行くワトスン&ホームズ。
細かにクリスマスのささやかな幸せや人の温かさを、ちりばめているところも素敵でした。
herlock Holmes: My name is Sherlock Holmes. It is my business to know what other people don't know.
Dr. Watson: I suppose that, homely as it looks, that thing has some deadly story linked to it. That is the clue which will guide you in the solution of some mystery and the punishment of some crime.
Sherlock Holmes: It is so awkward doing business with an alias.
Henry Baker: At this season of the year, more than ever, we must not deprive those we love. Or even those to whom we are married.
more than ever:ますます、いつにもまして
deprive:拒む、奪う
Peterson: Mr. Holmes, the goose! The goose, Mr. Holmes!
Sherlock Holmes: Well, what of it, man? Has it come back to life and flapped off through the kitchen window?
flap:羽ばたく
P:ホームズさん!ガチョウですよ!ガチョウなんです!!ホームズさん!
H:ん?どうしたね?生き返って、台所の窓からパタパタと飛び立ちでもしたか?
このあとに「ダイヤモンドですよ!ガラスがパテみたいに切れますぜ」ってピータースンが言うところがあるのですが、初めて読んだとき「パテ」ってなんだろうと、想像もつきませんでした。
Sherlock Holmes: Watson, we have been given a line of investigation which has been missed by the police and which a singular chance has placed in our hands. Now let us follow it to the bitter end.
Dr. Watson: [mutters, shivering] Extremely bitter.
Sherlock Holmes: Faces to the south, then, and quick march!
singular:まれに見る
bitter end:最後の最後まで
bitter:辛い、寒い、苦い
ホームズはビターエンドって最後の最後まで追いかけるって言ったのに、ワトスンは、そのビターを受けて、寒いって意味で返したんですね。
Sherlock Holmes: Mrs Hudson, we shall turn dinner into supper, and we will follow up this clue while it is still hot.
Mrs. Hudson: [mutters] Which is more than the supper will be.
mutter:ぶつぶつ不平を言う
H:ハドスン夫人、ディナーはサパーにします。この手がかりがまだ熱いうちに追いかけることにしよう。
Mrs.H:それはサパーにもまさるんでしょうね、きっと。
ん?この訳であってる?嫌味言ってるんですよね?
吹き替えと字幕で確認したら、「冷めちゃいますよ」になってました。
ということは、サパーも通り越しちゃいますよって感じになるのかな?
ディナーがサパーになり、サパーがもっとひどいものになるっていう表現なのかな?
正典では、ハドスン夫人の台詞はほとんど出てきません。
でもほんとはいちいちいろいろ返事をしていたでしょうから、こういう付け加えは楽しいですね。
[last lines]
Dr. Watson: Midnight. Merry Christmas, Holmes.
Sherlock Holmes: And to you, my dear friend.
Dr. Watson: Just a minute. Holmes, I cannot contemplate eating while John Horner is still on remand. Do you suppose Bradstreet or one of his colleagues might still be at their desks?
Sherlock Holmes: Eh, well. You're quite right, Watson. Come, let's go.
落語も『青い紅玉』も大好きです!
>日本でも大晦日が絡むと、かさ地蔵とか、芝浜とか、掛取万歳とか、楽しい話、いい話が増えますよね。そんな感じかな?…………………たぶんちがう(笑)
おおお、ここにまず反応してしまいます。YOKOさんも落語がお好きですか?私は柳亭市馬師匠の「掛取万歳」なんて楽しくて好きです。気持ち良さそーに、自慢ののどを披露してくれます。「芝浜」は定番の先代三木助師匠か、志ん朝師匠で。
ところで私、上京して国立演芸場から鈴本演芸場に向かう途中で、同じく移動中の市馬師匠と柳家三三師匠に地下鉄の中で遭遇し、ここで声をかけなかったら一生後悔すると思って話しかけたという思い出があります。
そして本題。
>細かにクリスマスのささやかな幸せや人の温かさを、ちりばめているところも素敵でした。
はい、私も大好きです!素敵なお話ですよね。
わはは、短いですが、もうこの作品については「大好き!」以外にはありません。
RMさん
あ!落語ネタに反応が!嬉しいです!
ワタクシはこれまた父の影響で、子供のころから六代目圓生師匠一筋です。
とはいっても寄席に行ったことはなく、演目もそんなに知らないのですけども。
すきはすきなのです。
友人に毎週のように寄席通いしている女性がいるので、今度連れて行ってと頼んでいます。楽しそう。
最近は実家から持ってきたCDで六代目圓生を聞くほかは、もっぱら飛行機の中ですね。(これは映画も同じですけど)、面白そうな演目があるとき(古典)聞いてます。日系じゃないと無理ですけどね。
噺家さんに声をかけて、その後どうされたんですか?続きがお聞きしたいです。いろいろお話されたのでしょうか?
よかったら、おきかせくださいませ~~~。
そして「青い紅玉」。
いい話ですよね。
このエピソード、NHKの吹き替え版では、帽子の推理の途中でピータースンが入ってきたことになってて、推理の披露が途中になっちゃったんですよね。
ざんねんです。
このハドスンさんは、ホームズ先生にずっと怒ってますね。起こしても起きないし、作ったご馳走は食べないし。ハドスンさんの気持ちわかりますね~^^
何度でも見返したくなるエピソードだと思います。
うわあ、長くなってしまいました!
お父様の影響ですか!いいお父様ですね。私は母の影響です。私も古典でないと、ほぼ駄目です。寄席は楽しいですよー。
>噺家さんに声をかけて、その後どうされたんですか?続きがお聞きしたいです。いろいろお話されたのでしょうか?
いえいえ、そんなにお話はしていないのですが、お二人で席にすわっていらして、私は少し離れた斜め前、降りる駅の一つ手前あたりで意を決して立ち上がり、「こんにちは。」そして「国立演芸場から鈴本に行くところです。お二人の噺、とっても楽しかったです。」「それはありがとうございます。鈴本にも行くんですか?ずいぶん(噺家が二つの寄席で)重なっていますよね。」「好きな噺家さんばかりですから。私、○○から来たんです。」「えっ、これのために?」私、にっこり。「他にも用事がありましたが、寄席に行くためみたいなものです!」「○○はラーメンがおいしいですよねえ。」「わあ、うれしいです。」そして、鈴本演芸場の最寄りの駅につき、私はお話をさせていただいたお礼を申し上げました。降りたあとは後ろから幸せをかみしめながら歩こうと思っていたら、私の方をふりかえり、お二人は私が追いつくのを待っていてくださるのです。「どうぞ先にいらしてください」と申し上げて、あとは予定どおり、ずっと離れた後ろから歩いていきました。
ああ、長く書いてしまいました!書いているうちに、幸せな記憶がよみがえってきました。とても優しいお二人でした。(話したのはもっぱら市馬師匠、お若い三三師匠は黙ってにこにこ。)お疲れだろうし、まだ次の寄席があるので、ちょっと声をおかけしてすぐに去るつもりでしたが、楽しそうに話して下さいました。
で、本題ですが、
>このエピソード、NHKの吹き替え版では、帽子の推理の途中でピータースンが入ってきたことになってて、推理の披露が途中になっちゃったんですよね。
それは知りませんでした。カットされてしまったのですね。
>このハドスンさんは、ホームズ先生にずっと怒ってますね。起こしても起きないし、作ったご馳走は食べないし。ハドスンさんの気持ちわかりますね~^^
うふふ、でもハドスンさんの怒り顔って、チャーミングですよね!
RMさん
詳しく聞かせていただいて、ありがとうございます!
そういう ばったり って嬉しいですよね!
きっと噺家の師匠たちも嬉しかったんじゃないでしょうか?
私も ばったり 体験したい!
ラーメンが有名なところにいらっしゃるのですね。
どこかな?推理推理・・・(笑)
実は、恥ずかしながらワタクシ、六代目円生一筋だったため、今活躍中の噺家を良く知らないのです。
そのお二人の名前もぐぐってお顔など確認しました。
それで、びっくりしたことがあるのです!
たぶん三三師匠のお父さまと仕事上でお会いしたことあるんですよ。
もう10年位前のことですけどね。
そのとき「息子が落語家になりまして、若手ですががんばってるんですよ」なんて話を聞いてたんです。でも一度も高座を見ることは無いまま今に至ってしまったんですが・・・。
お父様はとっても素敵な紳士でした。
お世話になったんですけど、あのころちょっと私若気の至りで見苦しいところを見せてしまったので、はずかしくてそれっきり連絡も取らず。
ああ、人生汚点がいっぱい。
(すみません、わけの分からない話をしてしまって)
でも縁がありますね~~~!
えーっ
>それで、びっくりしたことがあるのです!
たぶん三三師匠のお父さまと仕事上でお会いしたことあるんですよ。
な、なんというご縁!うらやましいです。たとえ今は連絡をとっていらっしゃらなくても。
三三師匠は普段着の時は、真面目で静かな若者、という感じでした。高座では、落語が好きで好きで、という感じが伝わってきました。その時は真打ち昇進後そんなにたっていませんでしたが、落語ファンの期待をいっぱい背負っていることが、私にもわかりました。ああ、また寄席に行きたいです!
>ラーメンが有名なところにいらっしゃるのですね。
どこかな?推理推理・・・(笑)
YOKOさんが「長く住んだところ」に書いてある某県も、ラーメンが有名ですよね。うふふふふふ(以下略)
ラーメンで有名
>うふふふふふ(以下略)
がめちゃ気にあっております。
ま・さ・か・・・・?!
ちなみに私が真っ先に思い出した地名は
「喜多方」です^^。
他にもラーメンが有名な場所っていうと、札幌、旭川、佐野、博多、熊本・・・・
もっとありますよね。
最近は和歌山も。尾道も。
う~ん。