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スタートレック イントゥダークネス(2013) 激辛注意

日曜日に見てきました。
ロードショーなんて年に1回見るかどうかという私ですが、半年振りに夫と休みがあったので映画デートしました。たくさんの候補からこの作品を選んだのは、やっぱり「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチが出ているから。

「風立ちぬ」は満席で入れなかったけど、こちらはガラガラでした。10人ちょっと。私の周りのネットの世界では相当な盛り上がりだったけど、実際はそうでもないのかな?2D字幕だったからかも。最近の洋画は字幕版の入りが悪いらしいですね。

スタートレックの世界については、昔のTVシリーズだって言うことくらいしか予備知識がなく、上映前にwikiで少し確認。
そうか、これは未来のお話なのね。
そのころは戦争はない地球なのね。
ふむふむ。

SF作品だからか、予告も同じような作品ばかりが続いて、本編始まる前にいい加減お腹いっぱいになった。これは逆効果なのでは??しかも、全部SFだから、本編始まるタイミングが分からなかったし。(プリンスシネマさん、その辺よろしくです)

ここから感想書きます。
超辛口なので、好きな方には申し訳ないです。
鑑賞後すぐに書いたんですが、このブログ、シャーロックつながりのベネディクトファンの皆さんもかなりご覧になっているだろうと思うとなかなかアップできませんでした。でも万が一でも製作や宣伝側の方の目に触れたなら読んでもらいたいです。

核心には触れないつもりですが、細かなネタバレしますので、未見の方はお気をつけください。

オープニングは面白かった。
映像もきれいだし。一気に引き込まれた。
持ちうる予算のほとんどを映像に使ったのではないかっていうくらい。

し、か、し。
ハリウッドの限界を悲しいほど感じてしまいました。
こういう映画を大金かけて作ってるのか・・・。
脚本にはお金かけないのか。
はぁ・・・。

とにかく殴り合いのシーン多すぎ。
しかも素手。
ボクシング映画?
未来なのに、宇宙なのに。
転送とか出来るのに。宇宙船作れるのに。
最初から最後まで足で走って、素手で殴り合いしてる印象。
横から「宇宙船の中で銃とかダメでしょ」とフォローが入ったけど、地球の空飛ぶトラックの上でも延々殴りあってたし。
殴りあいが好きなだけでしょ?

いったいいつ弱点の「愛」が出てくるの?
もしかして「愛」だから素手で殴りあいなの?

殴り合いのシーンと言えば、先日見たTEDでも延々ぬいぐるみと殴りあうシーン合った。あとずいぶん前に見たジョニーデップ主演の何とかっていう吸血鬼映画でも殴り合いじゃないけど、吸血鬼同士のセックスシーンが似たような構成だった。
どちらも、ハリウッドの「殴りあいシーンを15%以上入れること」という不文律(違)をパロったんじゃなかろうか?

去年唯一ロードショーで見た「リアルスチール」は勿論殴り合いのシーンだらけだったけど、ボクシング映画だから気にならなかった(当たり前)

それと音楽がorz。
クライマックスの連続というのは、脚本演出もそうだから、音楽だけの責任じゃないと思うけど、メリハリなさ過ぎ。
昔、刑事コロンボで、映画音楽の巨匠(でも才能は枯渇してしまっていて弟子に作曲させてる)が犯人のあったけど、あの巨匠が担当したらこうなるのかもという出来。
冗長。
延々とクライマックス。
眠かった。
隣の人はすやすや寝ていた。

映像は楽しめました。
未来のロンドン、サンフランシスコ。
チラッとセントポール寺院が見えたり、金門橋やアルカトラズが見えたりするのはくすくす。スタートレックのファンなら、他にもきっとコネタがいっぱい楽しめたのだろうケド、私にはその知識はないので。でもそれが分からなかった点は、映画のよしあしとは関係ないはず。
結局お話が全然ダメだったと思う。
子供向けのアクション映画?

せっかくのベネディクトも無駄遣い。
役者に罪はないけど、なんとも惜しい。
ビッジュアルもかっこよかったのに。

彼が超人類で、悪の権化で、100回殺しても死なない。なんてことは、素手の殴り合いを延々見せられなくても、ほんの3カットくらいで分かるし。
何のためにあんなに殴り合ってたんでしょうか?

殴り合いって、TEDでもそうだったけど、ある程度愛情持ってる相手とじゃないとやれないんじゃないのかな?
だって、自分も痛いし。
愛情ないなら尖ったものでぐさっといけばそれでいいじゃんか・・ね。

まぁ、ポスターに書いてあったアオリ文句「人類最大の弱点は、愛だ」を読んで、勝手に背筋がゾクゾクするような心理的悪役を期待してたこっちも悪いけど。
でもあの広告の文句は映画本編と何かリンクしてただろうか???
変な期待を抱かせるミスリードではないのかな?

結局お話を詰めるより、「息もつかせぬ!」というのを狙った作品なんでしょうね。
確かにずっとジェットコースターに乗ってる気分でした。
「絶対の映像美で魅せる!息もつかせぬ宇宙戦争」とかいうベタな宣伝にしててほしかったヨ。

3Dで見ればよかったのかな。
そうすれば、もっとアトラクション的に楽しめたと思います。
見たのは2Dでしたが、それでも迫ってくる障害物を避けようと結構体が右へ左へ揺れましたもんね。
その昔ディズニーランドに「スターツアーズ」ってアトラクションがありましたが(今もある?)、あそこで見たら素直に感動したかも。

気になったのは、虫けらのように死んでいくエンタープライズの乗組員たち。
命の軽いこと軽いこと。
キャプテンカークにとって、大事なのは友人スポックの命だけ?
そして最後に自分だけは超人の血で助かるキャプテン。
なら他の乗組員も全員助けてやればいいのに。
説得力ないし、感情移入できないし。
愛とか友情とかがテーマのように見せかけて、全然フォローなし。
悔やむシーンがひとつでもあれば、ちがったんだと思うけど、何の反省もないまま、ただ極々内輪の友情温めて、また新しい旅に出発って、
ソリャナイヨ、カントク・・・。

クライマックスの連続でもさらにクライマックスだったと思われる、カークとスポックのドア越しのシーンなんて、陳腐すぎる学芸会的展開に思いっきり置いていかれてしまい、映画館なのに早送りしたくなったですよ。
(ホント、辛口でファンの方には申し訳ないです。)

ネット見ると高評価のようなので、私がこの監督と相性悪いだけかもしれないけど。お金をかけると、お金を出した人たちの多くの思惑がのっかかるので、その結果映画がつまらなくなるのかも知れない。
ああ、1800円・・・・。

ベネディクトへのご祝儀ってことで。

16 thoughts on “スタートレック イントゥダークネス(2013) 激辛注意

  1. midori

    ここも『ネタバレ』、要注意
    YOKOさん、おはようございます

    ベネディクトへのご祝儀!
    なんか膝を打つ表現(クスクス)、好きです。

    私は3DIMAXで見ました。ええ、映像は良かったです。でも、ハリウッド映画不振の理由、言葉に出来なくても、感じました。

    以前クリント・イーストウッドの『グラントリノ』観てわかりましたが、向こうも時代が終わってるのに気づいてるはずです。ジェットコースター映画てことで、今回は単に楽しむだけの映画のつもりだと思います。

    映像は本当に良かったです。彼の大粒の落涙はいまでも瞼の裏に再現できます。…勿体無い使い方されてもより大きなステージへのステップと思えばよろしいかと。あ、YOKOさんはベネディクト本人のファンじゃないんでしたっけ?

    キャッチコピーは、日本人の感性に合わせたもので、劇中でもそのセリフはないと言われてたと記憶してます。ガラス越しのカークとスポックはトレッキーなら『あのシーン!』と察する名シーンらしく、日本だけに昔ながらのトレッキーを呼ぶ込む為に予告に使われたと。でも日本人に被ばくは冗談ではないので、感動も何処へやら。
    配給側は公開時期ずらせる画策までして頑張ってみたが、結局ジブリと対決することになり、興行成績は不振だとか。今回も日本では失敗、と言うのが事実なのでは。

    …でも続編にカーンが出てくるとか言われたら、トレッキーの気がある旦那を再びだまくらかして、ご祝儀持って映画館に駆けつけますよ^_^

    返信
  2. しましま

    Unknown
    こんにちは!
    私はこういうカウンター感想が大好きなうえに、
    予習してしまったファンとして、まっさらな状態で見ることはできなかったので、楽しくYOKOさんの感想読みました!!

    <「絶対の映像美で魅せる!息もつかせぬ宇宙戦争」とかいうベタな宣伝 賛成です~!!いいですね。 私はさんざん海外発信のプレミアやらキャスト&スタッフ取材やら見たし、
    イベントにも行って生の人達を見て来ただけに、
    もはや我が子の発表会を見に行くような勝手な身内感覚を持って見ました。(それが狙いのキャンペーンですかね?!)
    さらに、ハリウッド映画そのものにまったく期待してないというか
    自分の感性が合わないのはよーくわかっているので、
    アメリカ中心の勝手な設定も「あーやれやれ、もうちょっとうまくやって」
    とは思うのですがかなりあきらめてます。

    殴り合いはね~、2009年の前作ではどうしても感情移入できなかった
    キャプテン・カークの熱血漢を表す得意技なんですよ。
    ああいう熱い向こう見ずな男像がアメリカでは未だに受け入れられてるのか
    男の憧れなのかわかりませんが・・・・
    あとキャプテン以外、ラストのふたりの殴り合いは、
    お互いに愛する仲間を殺されたと信じてその復讐心に燃えてついに対決、
    映画のテーマのひとつが、愛のための復讐はいいのか?ってことを
    わかりやすく出したんじゃないでしょうか。

    私はあの巨大戦艦が壊したLAの被害と復興を心配しました。
    1年後に何ごともなかったかのような町で、あれだけの被害を加えた
    スターフリートがどうやら祝福されてまた任務につくという展開に
    おいて行かれてしまった感を味わったのですが、
    アメリカの国家そのものが、現実にそうして繁栄を続けているので
    その点はアメリカ文化が栄える限り正当化されて世の中が動くんだな、
    と勝手に解釈しました。

    私が予習したのはスタートレックの旧作4本と、PENなどの特集雑誌で
    シリーズの背景とか40年前からの思想を知りました。
    新シリーズの主人公カークへの不信感は強かったけど、2009年版では
    スポックの物語が良かったんですが、新作ではスポックがお笑いネタ提供のような役回りだったのが不服でした。その代わりダークな背景を持った人物が
    一応悪役と言われてるベネディクトのハリソンだったので
    エピソード全体で人物設定のバランスをとったのだなと思ったけど。
    それから、善と悪は立ち位置で変わり絶対的なものではない、
    というテーマは、アメリカにしてはよくやった!と思いました。

    デズニーランドのスターツアーズとスペースマウンテンを楽しむ感覚と
    カーク、スポック、ハリソンの感情に注目してドキドキして
    ベネディクトとサイモン・ペッグの姿と演技を堪能する、
    ついでにかわいいアントン君(ロシア人乗組員)チョウ君(日系人乗組員)の晴れ姿と、
    美人のアリス(金髪)、スタイルいいウフーラちゃんのナイスバディと
    を楽しむ映画でした!

    返信
  3. しましま

    Unknown
    なぜか以下が1回で送信されませんでした・・・

    <「絶対の映像美で魅せる!息もつかせぬ宇宙戦争」とかいうベタな宣伝 賛成です~!!いいですね。 私はさんざん海外発信のプレミアやらキャスト&スタッフ取材やら見たし、
    イベントにも行って生の人達を見て来ただけに、
    もはや我が子の発表会を見に行くような勝手な身内感覚を持って見ました。(それが狙いのキャンペーンですかね?!)
    さらに、ハリウッド映画そのものにまったく期待してないというか
    自分の感性が合わないのはよーくわかっているので、
    アメリカ中心の勝手な設定も「あーやれやれ、もうちょっとうまくやって」
    とは思うのですがかなりあきらめてます。

    殴り合いはね~、2009年の前作ではどうしても感情移入できなかった
    キャプテン・カークの熱血漢を表す得意技なんですよ。
    ああいう熱い向こう見ずな男像がアメリカでは未だに受け入れられてるのか
    男の憧れなのかわかりませんが・・・・
    あとキャプテン以外、ラストのふたりの殴り合いは、
    お互いに愛する仲間を殺されたと信じてその復讐心に燃えてついに対決、
    映画のテーマのひとつが、愛のための復讐はいいのか?ってことを
    わかりやすく出したんじゃないでしょうか。

    私はあの巨大戦艦が壊したLAの被害と復興を心配しました。
    1年後に何ごともなかったかのような町で、あれだけの被害を加えた
    スターフリートがどうやら祝福されてまた任務につくという展開に
    おいて行かれてしまった感を味わったのですが、
    アメリカの国家そのものが、現実にそうして繁栄を続けているので
    その点はアメリカ文化が栄える限り正当化されて世の中が動くんだな、
    と勝手に解釈しました。

    私が予習したのはスタートレックの旧作4本と、PENなどの特集雑誌で
    シリーズの背景とか40年前からの思想を知りました。
    新シリーズの主人公カークへの不信感は強かったけど、2009年版では
    スポックの物語が良かったんですが、新作ではスポックがお笑いネタ提供のような役回りだったのが不服でした。その代わりダークな背景を持った人物が
    一応悪役と言われてるベネディクトのハリソンだったので
    エピソード全体で人物設定のバランスをとったのだなと思ったけど。
    それから、善と悪は立ち位置で変わり絶対的なものではない、
    というテーマは、アメリカにしてはよくやった!と思いました。

    デズニーランドのスターツアーズとスペースマウンテンを楽しむ感覚と
    カーク、スポック、ハリソンの感情に注目してドキドキして
    ベネディクトとサイモン・ペッグの姿と演技を堪能する、
    ついでにかわいいアントン君(ロシア人乗組員)チョウ君(日系人乗組員)の晴れ姿と、
    美人のアリス(金髪)、スタイルいいウフーラちゃんのナイスバディと
    を楽しむ映画でした!

    返信
  4. しましま

    Unknown
    ごめんなさい・・・なぜか以下が送れない・・・

    「絶対の映像美で魅せる!息もつかせぬ宇宙戦争」とかいうベタな宣伝

    賛成です~!!いいですね。

    私はさんざん海外発信のプレミアやらキャスト&スタッフ取材やら見たし、
    イベントにも行って生の人達を見て来ただけに、
    もはや我が子の発表会を見に行くような勝手な身内感覚を持って見ました。(それが狙いのキャンペーンですかね?!)
    さらに、ハリウッド映画そのものにまったく期待してないというか
    自分の感性が合わないのはよーくわかっているので、
    アメリカ中心の勝手な設定も「あーやれやれ、もうちょっとうまくやって」
    とは思うのですがかなりあきらめてます。

    殴り合いはね~、2009年の前作ではどうしても感情移入できなかった
    キャプテン・カークの熱血漢を表す得意技なんですよ。
    ああいう熱い向こう見ずな男像がアメリカでは未だに受け入れられてるのか
    男の憧れなのかわかりませんが・・・・
    あとキャプテン以外、ラストのふたりの殴り合いは、
    お互いに愛する仲間を殺されたと信じてその復讐心に燃えてついに対決、
    映画のテーマのひとつが、愛のための復讐はいいのか?ってことを
    わかりやすく出したんじゃないでしょうか。

    私はあの巨大戦艦が壊したLAの被害と復興を心配しました。
    1年後に何ごともなかったかのような町で、あれだけの被害を加えた
    スターフリートがどうやら祝福されてまた任務につくという展開に
    おいて行かれてしまった感を味わったのですが、
    アメリカの国家そのものが、現実にそうして繁栄を続けているので
    その点はアメリカ文化が栄える限り正当化されて世の中が動くんだな、
    と勝手に解釈しました。

    私が予習したのはスタートレックの旧作4本と、PENなどの特集雑誌で
    シリーズの背景とか40年前からの思想を知りました。
    新シリーズの主人公カークへの不信感は強かったけど、2009年版では
    スポックの物語が良かったんですが、新作ではスポックがお笑いネタ提供のような役回りだったのが不服でした。その代わりダークな背景を持った人物が
    一応悪役と言われてるベネディクトのハリソンだったので
    エピソード全体で人物設定のバランスをとったのだなと思ったけど。
    それから、善と悪は立ち位置で変わり絶対的なものではない、
    というテーマは、アメリカにしてはよくやった!と思いました。

    デズニーランドのスターツアーズとスペースマウンテンを楽しむ感覚と
    カーク、スポック、ハリソンの感情に注目してドキドキして
    ベネディクトとサイモン・ペッグの姿と演技を堪能する、
    ついでにかわいいアントン君(ロシア人乗組員)チョウ君(日系人乗組員)の晴れ姿と、
    美人のアリス(金髪)、スタイルいいウフーラちゃんのナイスバディと
    を楽しむ映画でした!

    返信
  5. imustak

    トレッキーですから
    こんにちは。

    辛口批評拝読しました。
    なるほど言われてみれば、確かにそうだなぁ。
    ですが、日本の宣伝にも問題ありですよね。

    だってあのコピーはなしでしょ!こじつけもいいところで、みんな映画の内容を勘違いして劇場に行きますよ。

    ボクも観る前にはなるべく情報を入れないようにしていたので、ちょっと違和感ありましたもの。

    ボクはトレッキーなので、いろんな場面、台詞などに萌えて観ることができました。
    カンバーバッチ、勿体無かったですね。カーンじゃないもの、誰が見ても。
    もっと知略に富んだ敵役であって欲しかった(シャーロックのイメージが強いからかな?)

    テーマ曲に関してもメインテーマ以外で心に残るものはなく、映像だけで勝負するハリウッド作品にありがちなものでしたね。

    それでも楽しめましたけど。IMAX、2Dの両方で観ましたが、やっぱりIMAXに軍配が上がりました。
    ただ、高すぎますけど・・・・

    *今年の年末も陳昇の年越コンサートに行けそうもありません(ToT)

    返信
  6. YOKO

    midoriさん
    ハリウッド作ってホントにダメになってるんですねえ。産業映画システムで作られた作品ほど、そうなのかな?
    だとしたら、もう解体してしまってもっと面白い映画作るところにお金を回したほうが人類のためのような気がします。

    わたしはもともと映画館でロードショーを見ないので(見るのは映画祭などのマイナーなものばかり)あまり語る言葉を持ちませんが、今回の衝撃は大きかったです。

    世界にはまだまだ映画が産業として育ってなくて、補助金頼みで作ってるとか、そういうう作家がたくさんいると思いますが、もう少しバランスが取れたらいいですね。

    時々低予算でも奇跡のようなスゴイ映画がありますよね。
    低予算だったから、傑作になったという要素もあるかもしれませんが、せめて宣伝に少しお金かけて、たくさんのスクリーンで上映できたらいいのに・・・・って思っちゃいます。

    でもこれは次元の違う話なのかな。

    あのキャッチコピーは秀逸でしたね。
    コピーだけで期待感MAXになってしまっていたのが今回の(個人的)敗因です。
    秀逸すぎていたがための悲劇かも。

    ベネディクトがメジャー作に出て、スターダムを駆け上り、今後さらに素晴らしい役や作品にめぐまれるようになることはとても喜ばしいことだと思ってます。
    本作でも素敵に演じてましたしね~。

    カルト的なファンが多いというスタートレックなので、初心者には楽しめないものもたくさんあったと思いますが、それはまぁ仕方ないですね。
    でもシャーロックがもともとのホームズファンも初心者も両方同じように熱狂させたようにはいってないじゃないかなと思います。

    確かに日本では引退宣言のジブリ作と重なったのは気の毒だったかもですね。
    ハーロックとなら絶対勝てたでしょう・・・(見てないけど。)

    返信
  7. YOKO

    しましまさん
    こんな辛口感想なのに楽しんでいただけてよかったです。

    「我が子の発表会」状態。よくわかります。
    すみません、辛口で・・・・。

    昔はハリウッドの映画面白かがって見てたんですけどね。基本的にはB級好きではありましたが、それでも大ヒットの大作をみると、「やっぱりお金かけた大作ってすごいな~」と感心することばかりでした。

    私も知らないうちに、ハリウッドを受けつけられなくなってきたようです。
    あの「その他大勢は虫けら」みたいな扱いはほんと、気分悪いですよね。
    そうでした、言われて気がつきました。宇宙船落ちてきて破壊された街。
    それもひどかったですね。悲しい・・・。
    そうか、あれアメリカなんですね。
    皮肉で描いたのかな??

    殴り合いで、スポックが最後感情的(?)になると言うのがポイントだったんだと思うのですけど、映像的にはさんざんそれまで殴り合いをみてきてるので、もうお腹いっぱいで、味わえませんでした。

    でもスポックに彼女がいるんですね。
    ちょっと意外でした。

    それと、TVシリーズで日系人がやってたスールーのポジションが韓国系に取られてしまったのはちょっぴり悔しい、でもそれも今のアメリカを表しているんでしょうね。

    アリスさん美人でしたね。そしてナイスバディー。でも着替えシーンって何か意味あったんでしょうか?

    返信
  8. YOKO

    imustakさん
    わ~お久しぶりです。
    トレッキーなのですか!
    これは初心者が失礼な感想を繰り広げてしまい申し訳ないです。
    細かな部分が分かれば楽しいだろうと思いましたが、シリーズを全く知らないものにとっては、ストーリーや脚本の芯が大事になってくるので、厳しかったです・・・。

    日本での宣伝文句は、私なんてすっかり騙されてしまいましたよ。
    あれは煽りすぎですよね。
    一般人にはついていけないコピーだったのでは?
    いつ愛が出るのカナー?と思っていたら終わってしまいました。
    「愛が弱点だったな」と普通に納得できたのは難病の子供の親の行動だけでした・・・。むーん。

    実はカンバーバッチの演じた、カーンというキャラクタ。全く情報ゼロでした(さすがにスポックは知ってましたが)。
    でも正体をばらすところで、いかにも勿体つけていたのできっとシリーズを見ている人には周知の人物なんだろうと思いました。
    「おお~このヒトがぁ!!そうだったのかっ?!!」となるところなんだろうと。

    100回殺しても死なない、輸血したら死んだ人間まで生き返る。っていうのは面白い設定と思いました。
    トピードの存在を知ってあっさり投降したあとのカークとの心理戦はよかったですが。あそこがピークで、失速しました。
    いえいえアクションは全開でしたけど。

    でもどんなのが「カーン」なんだろうという興味が出てきました。

    陳昇の年末のコンサートですが、今年は曜日の並びのせいで、面白いことになったようですよ。

    12/28(土)と12/31(火)の2日間だそうです。
    どちらも無理そうですか?
    私は28はまだ仕事してるので大晦日の方に参戦する予定です。

    返信
  9. ミウモ

    よくわかります。
    こんにちは。
    私もSTIDはあまり楽しめなかったので、記事の内容に共感するところ、ありました。(前作は好きです。)
    個人的には、海外の公開後に散々情報を見てしまっていて新鮮味がなくなっていましたし、ベネさん推しの割にはジョン・ハリソンの悪役としての魅力がイマイチ発揮されていなかったというのが残念でしたね。(提督の方がよっぽど悪そうだった。)

    私は、ハリウッド大作の全てがダメになっているとは思いませんが、日本の映画興行自体が、洋画大作の紹介の仕方を間違っているのがさらに事態を悪化させてますね。とにかく観客を入れようとして映画ファン以外の客層に受ける部分だけ押し出し、本来のテーマを覆い隠す。それで行った人は「なんか思ってたのと違う」と感じ、足が遠のく。悪循環になっている気がします。ひたすらコラボレーションしたところで、作品のタイトルは目に触れても、中身が伝わるわけではないですしね。
    STIDに関しては、やはりオリジナルのシリーズや前作があってのモノだと思いますが、そこは押し出さない紹介の仕方だったと思いますし。

    殴り合いといえば、「ダークナイト・ライジング」でも「結局殴り合いで決着かよ(始めからやっておけ)」と腰が抜けたのを思い出しました(笑)。
    ちなみにスター・ツアーズは今年リニューアルしたばかりですよ。

    返信
  10. しましま

    韓国人と日本人
    なにかで読んだのですが、
    韓国は政府をあげて、日本でしているようにK-POPや
    韓国文化を世界に発信していて、
    ハリウッドの近くにも韓国人タレントの事務所があり
    アメリカと韓国双方向への売り込みエージェントとして機能しているそうです。
    アメリカの製作陣がアジア人を使いたい場合、そこや、やはり香港のエージェンシーで探す。
    残念ながら、日本人を使いたい時に、どこの誰に連絡していいのかわからない状態なんだそうです。

    つまりアジアの他の先進国に比べ日本の国の宣伝機関はとても弱いのです。

    せっかく役名は「ヒカル」なのにね!

    返信
  11. SH

    すっきりとさせていただきました
    初めまして。いつもブログを楽しみにさせて頂いております。
    今回のSTIDご感想、こちらが感じていた色々なもやもやを一気にぶちまけて下さったような感じで、とてもすっきりさせて頂きました。ありがとうございます(笑)。

    トレッキーの友人から聞いた話では、前作の日本興業がダメダメだった為、今回のSTIDは巨額の資金を投入して公開前から色々と(それこそあのコピーとか)頑張ったそうなんですが、…結果は前作とほとんど変わらずの状態だそうです。こうなると映画そのものの内容に問題があるとしか言えませんよね…。自分もこの映画を楽しみにしていた分、観終わったあとのがっかり感はハンパありませんでした。もしかしたら自分の理解が足らなかっただけかも…、と4回観てみたんですけども。

    ベネディクトさん、次作は脚本にも恵まれますように、と今は念じる以外にありません。

    返信
  12. YOKO

    ミウモさん
    コメントありがとうございます。
    ミウモさんってたしか映画関係のことやってらっしゃたんですよね?(私の記憶違いかな?)

    ハリウッドでも面白い作品は面白いですよね。子供が出てくるのはやっぱり泣かされるし。
    「リアルスチール」は飛行機で見て、大画面で見直したい!とおもってわざわざ出かけていったという私にしてはとても珍しい作品です。分かりやすくて楽しい映画でした。

    変に宣伝やら前評判やらが目に入らなかっただけ、素直に見られたのかもしれません。
    そう思うと、映画を楽しむ要素って、本編だけじゃないのですね。

    今回は宣伝にやられました。
    せっかく駅の自販機や、男前豆腐でもがんばっていたのに・・・。

    普段は面白くなかった作品についての悪口記事はなるべく自粛してるんですけど、今回はベネディクトが出てることもあるし、期待が大きかっただけにがっかりが大きくてついつい書いてしまいました。

    返信
  13. YOKO

    しましまさん
    ほんとにそうですね。
    韓国はやり方が上手だと思います。
    気合が違うと言うか。
    日本人はもはやほとんど移住しないので、外国の国政への発言権などゼロですけど、韓国人は現在どんどん移民してて、アメリカ議会へのロビー活動もかなりのものだとか。
    そんな世相を反映しているのかなと思います。
    いい悪いのはなしではなく。歴史の事実という感じですね。

    チョウさんは最近よく出ていますよね。
    あまりドラマや映画を見ない私でも、彼の出てる作品何度か見たことありますもの。
    ドクターハウスにもでてたし、フラッシュフォワードにも・・

    アジア系の活躍は応援したいですが。
    日本人もがんばってほしい。

    返信
  14. YOKO

    SHさん
    はじめまして。
    ようこそいらっしゃいませ。
    SHさん?
    シャーロックホームズさん?
    きゃー!

    この感想ですっきりしていただいたのですか?!なんと!!書いてよかったです^^

    それに、4回もご覧になっているとは。
    頭が下がります。
    私は、この監督とはあわないかなと思ったので、1800円払って見に行くことは、もうなさそうです。飛行機の中でやってたら、ベネディクト見たさでもう一回見ちゃうかも、ですが。

    脚本がもっと練られていたら・・・
    と思いますね。シリーズモノとはいえ、2時間の独立した映画なのですから。そこは大事にしてほしかったナァ~と思います。

    >ベネディクトさん、次作は脚本にも恵まれますように、と今は念じる以外にありません。

    そうですね。
    彼の実力は一作二作、不発があってもものともしないと思いますので、今後の活躍に期待ですね。

    またおきがるにお運びくださいませ。
    おまちしております。

    返信
  15. ゆい

    「人類」って…
    YOKOさん、こんにちは~
    自分がロンドン旅行に行く前にはYOKOさんのブログを熟読し直さねば、と思いつつ、(私が行く前にYOKOさんもう一度くらい行かれてそうな気もしますが……)ナツミさん同様コーヒー好きの私は、モンマスコーヒーだけは何が何でも行くぞと今から心に決めております。

    さておきスタートレックイントゥダークネス、私自身は「あんまり悪くない悪役」が大好きで、あと「報復はよくない」というメッセージをこういう映画が発するのは素敵だなあと思ったので(そして実を言うと私はあまり期待してなかったので……)この映画への印象は悪くないのですが、でもYOKOさんの感想にもすごく共感するところがありました。で、特に「人類最大の弱点は、愛だ」のキャッチコピー、これ、実際のセリフでは出てこなかったような、でも宣伝映像でベネ氏のセリフにその字幕がついてなかっただろうか、はて?と検索してたら、こんな記事を見つけまして。

    http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/bizskills/gooeditor-20130628-01.html?pageIndex=1
    「売り上げをいきなり5倍にせよと指令され……アクションSF超大作映画『スター・トレック』をヒットさせる裏側」(2013年6月28日(金)16:45 gooニュース)
    *勝手にリンク貼ってごめんなさい。問題ありそうでしたら削除ください。

    作中のカーンのセリフ「Is there anything you would not do for your family?」(家族のためならどんなことでもするだろう?)を宣伝担当さんが「超訳」して「人類最大の弱点は愛だ」としたようで。「宣伝というのは自分自身を洗脳していく作業(でもある)」とも仰っていて。「なんじゃそりゃー!」と思いつつ(上のコメント欄でミウモさんが書かれてる「悪循環」、まさにそれだと思いました)、でもこんな風に取り上げられてると、「仕事がんばってる人」なんだなあ、と、ほだされる部分もありつつ……

    そして改めて、このキャッチコピーを背負ってクールな悪役然と佇んでいるベネディクトのポスター(画像)を見て、「『弱点』って、自分(カーン)の弱点のこと言ってたんかい……」と思ったら、何だか笑いと愛しさがこみあげてきてしまったのでした。まあ、私は、このカーン好きなもので。

    就職活動中、「自分がよくないと思ってる商品でもいいと言って売るのが営業の仕事」みたいなことを言う面接官に思わず反発してしまい言い争いになったことを懐かしく思い出したりもしました……。(なぜかその面接は通りましたが、その次の面接でさっくり落とされました(笑))

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  16. YOKO

    ゆいさん
    「自分がよくないと思ってる商品でもいいと言って売るのが営業の仕事」
    というのは、言葉が足りなかったですね。
    正しくは・・・「自分がよくないと思っている商品でも、価値を感じてくれる人を見つけて売るのが営業の仕事」かな。

    私は化粧品の仕事をしていますが、自分にとっては全然いいと思えない商品でも世の中ではバンバン売れてたりするんですよね。人の嗜好や価値観は千差万別で、自分もその中の一人なので、自分がいいと思ったものしか売れない営業は狭いところでしか商売できなくなっちゃうんですよね。

    で、映画の宣伝。
    記事を紹介してくださってありがとうございます。
    加藤さんの記事ですね。力入ってる^^。
    そして、宣伝の方のご苦労はとてもよく分かりました。
    イベントなんかすごく盛り上げてて、ベネディクトも八面六臂の活躍だったと言えるのではないかと思います。メディアにもでまくってたし。

    でもそれと映画の出来は別かな~(ま、これは好みなんですけどね)

    それと、宣伝の方向がちょっとすべったんじゃないかと感じています。
    日本人は「愛」が好きだから、前面に持ってきた・・・とココまでは納得です(わたしもそれにつられて見に行ったし)。
    でも映画のテーマが「愛」じゃないのに、その宣伝文句でお客さんを動員してしまうと、お客さんは肩透かしを食らってしまうのじゃないかなぁ。。
    あのポスターもキャッチコピーも秀逸だったので、本編にもあのくらい素晴らしいクオリティーを求めちゃったのがいかんかったです。
    日本の宣伝の人がんばりすぎた結果ですね。これはなんとも皮肉な。

    そして、私がなぜこんなに辛口かというと、普段1800円払って映画を見ることがほとんどないので、たまに見るロードショー作品にはめっちゃ厳しい目になっちゃうからです。これが飛行機の中やTVで見たんならココまでの記事にはしなかったと思います。

    じゃあ、おまえがこの売上げ5倍のミッションを与えられたら、もっとやれるのか?
    いえ、全然ダメです。前年比100%でさえ、最近は難しいダメ社員です。
    あ・・っと一気に現実に戻されました^^;

    ゆいさんのブログも拝見してますよ。
    わたしは「シャーロックホームズ」は楽しかったです。
    初見時は途中で寝ましたが(笑)
    やっぱり好みの問題でしょうかね。

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