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北関東へのプチ旅「岩宿人になろう」岩宿遺跡

タクシーで到着した岩宿遺跡。
まずは博物館の隣の広場でやっているはずの「岩宿ムラまつり」へ行きましょう。
春のイベントらしいのですよね。


地味な感じ。


こんな感じにいろいろなイベントが用意されていたのですが、基本的に子供たちが対象だったようです。そしてそろそろ終わりかけていました。

「火焔土器で作るつめりっこ」試食

というものに興味をひかれていたのですが、結局終わっていて「つめりっこ」の正体はわからずじまい。
その辺にいる人(大人はみんな貫頭衣みたいなの着てた)に尋ねてもよかったのですが、なぞのままにしておくのも悪くないかも。


古代の売店ではとちのみを使ったまんじゅうみたいなものなど販売してました。


縄文土器を焼いているコーナーもあり。


なかなか精巧につくられていました。
ここ、先土器時代の博物館では?
と思ったけど、縄文の遺跡もあるそうですね。

まつりはぐるりと眺めただけで、次は博物館へ。

屋外展示もありました。
これはウクライナの遺跡で見つかったらしい「マンモスの骨でできた住居」の復元だそうです。
ジャングルジム状態。これ、すごくいいですね!


博物館は入場300円です。
1階は企画展示。2階が常設展示です。


石器の展示


発掘の展示

など詳しくいろいろありました。
が、内容は高度で、観光客が軽い気持ちで行くとマンモスの骨格標本しか記憶に残らないかもしれません。順路の最初が、いきなり岩宿遺跡で最初に石器を見つけたアマチュア考古学者相沢氏の手紙(誰に宛てたのかもよくわからない)なのです。通すぎます。

「相沢さんって誰?」って状態の私だったので、いきなり第一段階から不合格ですよ。

展示についてるキャプションが難しい話ばかりだったので、係の方(学芸員さん?)にいろいろ質問をしたら、わかりやすく答えてくれました。相沢さんは戦後復員してきてそのあと納豆の行商をしながら、空いた時間で発掘していたアマチュア考古学者だったそうです。
へ~。関東ローム層がどういうものかもよくわかってなかったし、縄文時代と黒土、関東ローム層と火山の噴火と先土器時代という関係も全然わかってなかったので、解説していただけてありがたかったです。
博物館の中には関東ローム層の切断面の展示もあったのですが、その中に南九州の火山灰層があったのは驚きでした!関東地方でも10センチの厚みのある地層でした。

先土器時代(旧石器時代)=岩宿時代についてもう少し基礎知識を持ってから来るべき博物館でした。
これから勉強したいとおもいます。


雪かな?
と思ったら、昨夜ふった雹だそうです。
あたりじゅう日陰はまだ真っ白でした。こわい、雹。


博物館から少し歩いたところに、実際の発掘場所があります。
A地点、B地点。
A地点には「岩宿遺跡」の碑があり、B地点には「岩宿ドーム」といって、地層断面を保存展示してある施設があります。
ここでは、先土器時代の人々音暮らしなどをアニメにしてわかりやすく紹介してありました。
こちらはわかりやすかった。
無料で入れる施設です。

岩宿遺跡のあるところは「稲荷山」といって山頂にお稲荷さんがある小高い丘ですが、そのすそがぐるりとカタクリの群生地になっていました。ちょうど花の季節と言うので、見ていくことに。

かわいらしい花がびっしり咲いていました。
でも昨日の雹でずいぶん被害があったみたいです。残念。

まつり、博物館、遺跡、カタクリの花と岩宿を堪能したので、これからブラジルタウンへ行って、本日の姪インイベント「シュラスコ」食べ放題やりますよ!

0 thoughts on “北関東へのプチ旅「岩宿人になろう」岩宿遺跡

  1. 相沢タダヒロさん
    日本にも旧石器時代があったことを発見した人ですよね。清張小説にも関東ローム層を扱った推理小説がありました。たとえば「地の骨」他。
    熊本にも考古学会があって時々講演会などやっています。考古学をやってる人って地味でコツコツタイプが多いですね。でもそんな人たちに親しみを感じます。

    返信
  2. YOKO

    礁さん
    さすが、ご存知ですね~。
    「関東ローム層」と言う地層があるのは知っていましたが、具体的にいつごろのとかそういうことまで考えたことがありませんでした。
    岩宿は日本の歴史の中でのとても重要なポイントだという認識はあったので、行ってこれてよかったです。とても勉強になりました。
    熊本にも旧石器(先土器=岩宿時代)の遺跡があるんですね。岩宿博物館では「曲野遺跡」が紹介されていました(知らなかった!)。もちろんそこだけじゃなくていろんなところにいたのでしょうけど、火山の爆発などで埋もれてしまって現代人の目に触れるのはまれなことなのでしょうね。

    返信

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