以下ネタバレあります。請注意(ちんつぅい)
台湾で今年最大のヒット作。
なんでも台湾での興行成績が、タイタニックについで史上2位なのだそう。これまで、いくら国際映画祭などで評価され、賞をとったりしても、興行的には全然人が入らなかったと言われる台湾映画(国片)としては、ものすごい現象だと思います。
で、今回の台湾旅行の際に見てきました。大ヒットした事に加え、日頃映画の話をしない友人たちが、やたらとそれにまつわる話をするのも、気になります。
映画の前に、話した友人A(台湾人)
「4回見たよ~。笑えるよ~。台湾語の台詞が面白いの」
友人B(台湾人)
「2回見た。面白い。中国語はなす日本人が出てくる。変なしゃべり方、YOKOを思い出す」
友人C(日本人)
「日本語の台詞が変(ヘタ)で、日本人が見ると、ちょっと気になるかもよ~」
友人D(日本人)
「台湾語が分からないと、日本人には笑いのツボがわかんないかもね」
などなど、いろいろな前評判を聞いて出かけたわけです。映画館は、公館駅から南へ下った、羅●福路(ろーすーふーるー)と基隆路(ちーろんるー)の角。土曜日の午後でしたが、他に客はなく、がラーンとした会場。あれれ?流行ってるって話だったけど、もうさすがに下火なのかな。
旅行記にもちょっと書きました。
さて、映画は・・・。
主要な登場人物が(田中千絵をのぞき)ほとんど俳優でなく、ミュージシャンによって演じられています。以前、陳昇もでていた「愛情霊葯」もそんな映画でした。あ、あの映画にも小応出てるし、そしてあれも日本人が出てきたっけ。共通点ありあり。全く台詞がない役ではありましたが、回想シーンの友子が、星光大道第2シーズンの梁文音でした。テレビで見るより可愛くなかったのがちょっと残念でしたが、原住民の梁文音にはぴたりのキャスティングだったのかも。(それとも、当時の恒春あたりって原住民よりも漢族住民がおおかったかな・・・)
映画は、少しの北京語、大部分が台湾語。そして日本語。と言語的にユニークな展開をしていきます。解説サイトでは、原住民の言葉とか、客家語とかのことも出ていたのですが、私の耳では聞き取れませんでした。
ストーリーは、字幕見なくても、台湾語で進んでも、動作で分かると言うとても単純な分かりやすい話でした。分かりやすさがうけたのかも?日本語の手紙の部分は、動作では分かりませんが、日本語なので、問題なし。
恒春の田舎の日常の感じ。墾丁の海の美しさ。バンドの音楽の魅力。~コンサートシーンはモチロン良かったけど、他には特にオーディションの場面が良かった。民雄さん演ずる原住民の警察官が、主人公が投げ捨てたギターを取って、「音楽は楽しむもんだぜ」な~んて、クサイ台詞をはきながら、歌った歌よかったな~。
水蛙(夾子の小応)のかなわぬ恋もよかった。自分が働く、バイク修理店の女主人(3人の子持ち、ダンナあり)に恋する水蛙。「ムリムリ」なんて仲間には言われるものの「蛙は、交尾中でも次々に別のオスがメスを奪おうとするんだ!」なんて言って、折れない人。(字幕が追えなかったので、自信がないですが)
それと、やっぱり手紙の部分。
手紙はとても詩的で、日本人だとこういう文章書かないだろう・・・と言う言い回しなど多かったようですが。(漢文調??)でも十分いい手紙でした。
そして、その手紙が、最後に友子さんに渡る場面もよかった。日本と台湾の長い歴史が美しく描かれている。美しいものばかりじゃないのは分かっていますが、しばし酔いました。
確かに、台湾語の台詞が多く、友人たちが言ってたような面白さは全く分かりませんでした。そのため、「興行成績がタイタニックに次いで史上2位」という理由も、分かりませんでした。せめて、ほかに台湾人のいる環境で見たかった。
台湾の人はどこで笑うの?肝心の笑う部分が分からなかったので、面白さ半減ですが、それ以外にも、ちょっとなぁ~と思う点がいろいろ。ここから先、ダメだしします。
中孝介の話す日本語の台詞も聞き取れませんでしたが、まあ、役者さんではないので、仕方ないか。でも演出が日本人なら、もうちょっと演技指導はいったことでしょう。だって、異様にヘンだったもん。(中孝介さんゴメンナサイ。)でも中孝介本人も、出来上がったの見て「あちゃー」思ってるのでは?演じている本人には自分の演技わかんないもんね。ましてや素人なんだし。やっぱそこが残念。
トニータナカの娘さんだと言う、田中千絵ちゃんは、芝居がうまいとはいえないけどがんばってたと思います。彼女の中国語は私よりもはるかに上手だけど、台湾の人から見たら同じなんですね。かわいそうだ。
彼女の劇中キャラは、ちょっといただけない。何であんなに怒ってるのか。かなりイタイ人で。感情移入が難しい。それに主人公と恋に落ちるまでの描かれ方が軽すぎて、どうみても「恋」ではなく、酔った勢いでの過ちにしか見えませんでした。
クライマックスの「日本に帰らないでここにいろ」なんて台詞。からからと空回りする音が聞こえてきそうでした。
主題歌「国境の南(劇中では『海角七号』にタイトル変更)はヒットしているようですが、インパクト薄い・・・。聞き込むといい曲になるのか?サントラも買いましたので、聞き込もうと思います。
それから、せっかくSHINO(歌手)がでてるのだから、ちょっと歌ってほしかった。それとSHINOにも日本語の特訓を!
ちょっと不思議だったのは、台湾で片言の日本語はなす人たくさんいるけど、映画の中のSHINOの日本語は、「大根役者の日本語」でした。日本語ヘタなのではなくて、芝居が下手と思わせられた。なぜかな?SHINOも日本語話せるはずなのだけど、「芝居しなきゃ!せりふ~」と思うとあんなふうなしゃべり方になるのかな?
SHINOのせいではないけど、興味深いことなのでした。
たとえば、私がもし中国語で演技しろってことになったら、普段のヘタな中国語とは全然違う、芝居ヘタな中国語をしゃべるのだろうか。
いつもなら、日本語字幕ナシの映画を現地で見た場合は「日本語字幕で見た~い」と切望するのですが、この映画ばかりは違います。「台湾人ばかりの満員の映画館で見た~い」です。
ところで、映画見る前に台湾人により、「ここが面白い!」と解説された部分をご説明します。(ちゃんと伝わるか自信ないですが)
水蛙(ついけー)の台詞。
バイク修理店のシャッターに向かって、ドラムの練習をする水蛙。そこへ、托鉢中の尼さんが登場。
「ちうい、ぽーさ」(這位菩薩)~意味は「もし、そちらの方」と喜捨をお願いするポーズ。
水蛙「ごぁむしとーさ。ごぁきうついけぇ・・・チーン」(我不是土虱、我叫水蛙。我没有銭。チーン)~意味は「俺は鯰じゃなくて、水蛙だ。金はない。チーン」と尼さんのもってる鐘をドラムスチックでたたく。
友人たちにはオオウケで、このシーンが面白いといって、徹底的に解説されたのだけど、実際に映画の中で見たら、ストーリーに全く関係のない、ギャグのような場面でした。友人の解説によると、菩薩(ぽ~さ)と土虱(と~さ)という言葉の発音が似てることの言葉遊びのようです。台湾人にはこたえられない面白さのようです。テレビでも、小応が、この台詞を再現していて観客が大うけしてました。
こういう、台湾語の台詞の言葉遊びみたいなのが、きっとほかにもいろいろあったのでしょうけど、全く分からず。残念です。
オフィシャルページ
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海角7号
海角7号が台湾でヒットしていると
台湾によく仕事に行っている友人に聞きました。
Googleで検索していてこのブログに
たどり着きました。
解説をありがとうございます。
日本で公開されるかどうかは
わかりませんが、レンタルDVDにでも
なったら借りてみますね。
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紅の豚さん
コメントありがとうございます。
「海角七号」は、社会現象化してしまいましたが、映画単体でも十分面白いものでしたよ!
ぜひご覧になってください。
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