これは父の写メ。
いえ、ちゃんとしたカメラで撮った写真ですね。
実家の庭で牡丹が咲いたそうです。
きれいですね。
色といい、花弁の具合といい、なんともゴージャス。
さすがは牡丹ですね。
メールに父作の俳句がそえられていました。
『牡丹の香こもれる庭に下り立ちぬ』
うー、この俳句を読んで思い浮かべる光景は・・・・
しっとりとした日本家屋
濡れ縁があって、その下に大きめのくつぬぎ石。
石の上には、下駄があって、それを掃いて庭に下りると、ちょっと苔むした土。
そこに牡丹の株がいくつか。
咲き誇る牡丹。
その隣には、つつじの植え込みがあって、少し膨らんだつぼみが次の出番を待っている。
そこの少し先には、池もあって鯉が何匹か・・・・。
なんていう、純日本風の落ち着いた庭を思い浮かべましたが、
実際は全然違うんですよね。
実家の庭。
狭いし。ブロック塀に囲まれて殺風景だし。
いや待てよ、「こもれる」だから、そんなに広い空間ではないはず。
そうか、この句の肝は「こもれる」ってところですね。
それにしても、あの庭で牡丹をこんなにきれいに咲かせるなんて、すごいですね。
お父さん、写真をありがとう。