またまた、仕事を早退して駆けつけました!恩師主催の講演会です。人手不足とのことで運営のお手伝いもすることになりました。
テーマ:「子どもたちに幸せな未来を」
昔ばなし研究所主催。
ゲスト福島みずほ氏。
会場は吉祥寺駅近くの武蔵野公会堂。
参加費500円。
私は普段あまり政治的な活動はしていませんし、社民党支持でもないし、恩師の関係がなければ関心も持たなかったと思いますが、縁とは面白いものですね。
主催の小澤俊夫先生はドイツ文学者で昔ばなし研究者で、大学を退官されてからも「昔ばなし大学」という勉強会を全国で開催されていて、80を超えるご高齢ながら、毎週全国各地を精力的に飛び回っていらっしゃいます。私は昔ばなしを勉強もしてませんが、ただ先生とお酒を飲むのが愉快なので、機会があるとご一緒させていただいてます。
先生は、満州生まれで戦時中は軍国少年だったそうで(終戦時中学3年生)、そのご自身の体験から、昨今の安保法制や、安倍さんに代表される右傾化をとても危惧しておられまして、これまでも何度となく、考えを発信して来られたんですが、ついに黙っていられなくなり、この講演会を計画されたそうです。
私は戦後生まれですし、先生ほどの強烈な思いをどうしても持つことができずにいます。さらには安倍さんの言うこともわかるな~などと思ったりするわけですが、今回はいい機会なので勉強のために参加することにしました。
開演前に会場近くのカフェに打ち合わせに行ったら、先生と一緒にご家族もいらっしゃって、なんと小澤征爾氏まで同席されてるではないですか!一気に緊張しましたが、図々しく写真一緒に撮ってもらいました。きゃー!舞い上がってしまったので、この間の新日フィル演奏会の感想を伝えることも忘れました。熊本地震追悼のG線上のアリアで泣いた話なんかすればよかったなー。と帰りの電車の中で思いました。
講演会は福島みずほさんが舞台に立って原発の話、戦争の話、安保法案の話、憲法改正の話などをされてました。原稿も何も見ずにあれだけの話をするというのはすごいな~、と思いました。
へ~と思ったのは彼女の本籍地が熊本だったという話やお父さんがアメリカ生まれで、親戚は戦争中強制収容所にいたという話など。こういう会だったからでしょうけど普段テレビなどでは聞けない話で興味深かった。
もう一人制服向上委員会のシンガー・ソングライターの女性が登壇して歌を披露してくれました。感想は………自粛します。
講演会の後半、客席の質疑や感想コーナーがありましたが、これが面白かった。
戦没者遺族という八百屋さんの女性。
「どんな戦死も全部犬死だ。どんなに美化しても犬死だ」
高校教師を長年つとめたという82歳の男性。
「暴走族や右翼に走る少年たちは家庭からも社会からも学校からも締め出されてるの。彼らと話をするのには半年はかかる」
中国帰国者の女性。
「終戦後の中国で身内がどれだけ苦労したか、自分の祖父母、母後と涙と引き換えに手にしたのが日本国憲法だ」
先生のつながりがなかったら絶対行かなかったであろうこの手の集会。小澤征爾さんも、「生まれて初めて政治家の話を聞きました。自分の人生にとって、とても大きな意味のある体験になった」と言ってましたが、私も良い勉強になりました。
私なりに戦争をしないですむにはどうしたら良いか、考えていこうと思います。
Unknown
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arigato
アリガト!