うちの老公(ダンナ)には変なくせがある。
老公がどこかで誰かと飲んでたとして、そこに私が電話をかけたりすると、きまって同席してる人に電話を替わって私と話をさせようとする。
私が面識のない人であっても・・。
また、自分が誰かと外で飲んでいたりして「帰るの遅くなるよ~」なんて電話を入れてくるときも、そこに同席するのが後輩だったりすると、その後輩に電話を入れさせたりする。
男性でも女性でも、私と面識あってもなくても(いや、むしろ面識ない人のほうが多いかも。面白がって!)老公の番号から電話かかってきて、出ると知らない人の声だったりしてびっくり、ということがよくある。
去年の10月、私が一人で台湾に行っていたとき、老公はどうしてるかな~と思って、台北駅の地下街を歩いてるときに国際電話を入れた。
老公はちょうど近所の居酒屋さんで夕食兼飲んでいるところだった。
ひとしきり話した後、老公は案の定
「ちょっとまってね」といって、今隣で飲んでるという人と電話を替わった。
「あ、はじめまして。スミマセン、うちの主人がお世話かけてます。
あ、私、今台北でこれから食事に行こうかと思って歩いてるところなんです~。
ええ、また日本に帰りましたら、ぜひお目にかかりたいです~」
なんて言って電話を切った。
結局その人にはその後会う機会がなかった。
近所の居酒屋さんには顔を出しているという話だったけど、すれ違ってたみたい。
先日、急にその人の訃報が飛び込んできた。
驚いた。
家には、あの10月の日、老公がその人に名前を書いてもらった記念のボトル(の空き瓶)が置いてあった。
YUTAKA with ●●●
俺の酒
(奥様の名前)&YOKO
って書いてあった。
きっとその夜は、みんなで酔っ払って盛り上がったんだろうな。
昨日老公はそのボトルを持ってお店に行った。
席を二つ用意してもらって、そのボトルにお酒を入れてもらって、心だけでの追悼。
後で知ったけど、その人は私と同い年だったそうだ。
会いたかったな。
rest in peace.....
ご冥福をお祈りいたします。