小学生の柔道全国大会廃止
「行き過ぎた勝利至上主義が散見される」
https://www.asahi.com/articles/ASQ3K72D7Q3JUTQP00H.html
子供のスポーツがこんな酷い状況におちいっているとは知らなかったが、この決定はよかったと思う。
オリンピックを見ていても思うことだけれどもスポーツをめぐる人々の考え方が病的になっていると思う。
ロシアのフィギュアスケートの10代の女の子、「この歳でこんなに?!」と思うような素晴らしい演技を見せてくれたけれど、その裏にドーピングや大人の汚い思惑が嫌と言うほど見えていた。10代でほとんどの選手がボロボロになって競技を去ってしまうという話もきいた。
この柔道の話も根っこは同じものがあると思う。
子供の頃からスポーツするのはいいことだと思う。体を動かすことは楽しいし健康にもなる。チームプレーも楽しい。
でもそこに、小さいうちから才能を見出して強化するとか、学校の名前を上げるために有力選手を集めてくるとか、オリンピックの金メダルの数を毎回毎回意識するとか、スポーツの本質から離れたことに躍起になる大人たちがいる。
それが健全なスポーツを歪めている。
東京2020をめぐる色々なことを通して、私はもうオリンピックは廃止して欲しいと思うようになった。あんな大きな大会じゃなくて競技ごとにバラバラに開催したらいいと思う。
オリンピックのためにテレビ各社がお祭り騒ぎを繰り返すのももううんざりだ。
「オリンピックに人生をかけてきました!」という選手の悲壮な姿に感動をもらう人々という構図もいびつだ。それはいわゆる「パンとサーカス」という文脈での「サーカス」に過ぎない。
そんなものはもう見たくない。
札幌冬季五輪招致なんてやめてほしい。
山下さんの今回の決断には賛同する。
子どもも大人も自分のスポーツを楽しんだらいいのだ。