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大山寺のお参りを済ませてまたケーブルカーに乗りふもとの駅まで。
大山寺駅ではケーブルをまたぐ陸橋があるのですが、上り方向の運転士さんに「どちらに向かいますか?」と声をかけられ、「下に降ります」というと、乗り込むまで待っていてくれました。
帰りは、行きにも通ってきた「こま参道」でお土産屋さんを覗きながら、宿へ向かいたいと思います。
天気も悪いし、シーズンではないので参道も閑散としていました。
豆腐懐石の店や土産物の店などを過ぎて 呼び込みがありました。
「美味しいお豆腐食べていきませんか?」
さっき カフェで甘いものを食べたけど、お昼がまだです。
軽く食べていこうと思います。
今夜の宿で 豆腐懐石が待っているので、味噌田楽(こんにゃく)とお蕎麦を1つ頼んで2人でシェアします。
寒いので田楽が熱々で美味しい。
大山で取れた きのこの入ったお蕎麦も美味しかった。


塚本土産店さん。
観光地価格でないのが好感持てます。

店を出ると雨が降ってきました。
天気予報 通りですね。
元々は午後4時チェックインの予定ですが、雨なので もう宿に行きたい。
まだ3時前ですが電話をいれて宿へ向かいます。

こま参道から下る道には宿坊が並びます。
参詣の人たちが寄進した玉垣がかぞえきれないほど残っています。たくさんありすぎて写真取るのを忘れました。

良弁滝

今日の宿、
宿坊「東學坊」さんに到着。
ここは、1600年に創業と伝わる歴史ある宿坊だそうです。
現在の先導師さんは19代目になるそうです。

浴衣を選ばせてもらいました。
お部屋係の方がテキパキといろいろ 説明してくれました。
貸切露天風呂もあるらしい。

ウェルカムティー。
お抹茶に杏仁豆腐 だそうです。


部屋は12畳+6畳に 板の間と洗面 トイレがついてました。この宿でも広い方の部屋だと思います。(うちの家より広い!)

窓を開けると川が流れてる。
ご飯を5時半に頼んで、それまで内湯に入りくつろぎます。何もすることがないのが贅沢ですね。泊り客も少ないので 内湯では1人でした。大きめの家庭用お風呂といった感じ なので 他のグループの人と一緒に入ることは想定されていないのかも。
夕食は1階の大広間で。
5時半になっていくと、もう3組ほど食事が始まっていました。
テーブルセッティングを見ると、今日の泊まり客は5組のようです。
お豆腐懐石をいただきます。
お豆腐づくし。

食事の後は一休みして、貸切露天風呂へ。
事前情報を得ていませんでしたが、ここのお風呂は温泉でした。
雨の中の露天風呂も良いものでした。

夜は時にすることもないので、早く休みました。

翌朝。
雨はますます降っています。
気温もぐっと下がりました。
朝食前にも貸し切ろ露天風呂へ行きます。

昨夜は暗くてよく見えていませんでしたが、まだ作られてから新しい感じのお風呂でした。(写真はありません)

朝食もお豆腐づくし。
和食でしたが珈琲のサービスがあるのは嬉しい。やっぱり朝はコーヒーを飲みたいですものね。

部屋からの眺め

写真がないのですが、この宿坊は、朝のお祓い体験ができます。

朝食後、自由参加ですと言われていましたが、この日の宿泊客は全員参加したようです。
先導師さんが祝詞を上げてお祓いしてもらえます。
帰りには御札もいただけました。
本来は、ここで払っていただいた体で大山に登り阿夫利神社に参拝する順序だそうですが、今日は嵐なので、もう帰ります(笑)
↓「るるぶ大山体験」に載っていたものです。

宿をチェックアウトし、近所のお饅頭屋さんへ。
「大山まん志゙う本舗良辨」
朝7時からやってるお菓子屋さん。

できたてのおまんじゅうを買いました。
1個90円。
まだホカホカでした。

あたご滝バス停まで歩きます。
バスの時間まで「あたご滝」を見物。
昔はこの滝で身を清めてからお参りしたそうです。

バスで
伊勢原駅まで戻りました。
大雨です。

昨日は気が付きませんでしたが、伊勢原駅には大山名物「布招き」がたくさんありました。

※Perplexity の Eliot より:

大山詣りで手ぬぐいを宿坊に吊るす風習「布まねき」は、江戸時代に始まったとされています。この風習は、大山詣りが盛んだった夏山期間(旧暦6月27日から7月17日)に、宿坊の門前に講名を染めた手ぬぐいを掲げることで、講の参拝者を歓迎し、また講の目印とするために行われていました。
この「布まねき」は、特に江戸時代中期から後期にかけて大山詣りが最盛期を迎えた宝暦年間(18世紀半ば)頃に広まったと考えられます。当時、大山詣りは関東一円で信仰を集め、年間20万人以上が訪れる一大行事となっていました。

2日目はあられが降るような荒天だったので、早めに帰路につきお昼には自宅に帰ってきました。つまり日帰りでも行けるということです(知ってたけど)

次は日帰りで天気の良いときに行ってこようと思います。

子供の頃から落語で「大山詣り」 というのを聞いていました。そのころは「大山」は山の名前ではなくて大きい山のことだろうと思っていました。
大人になって東京に住み、 三軒茶屋のところに 「大山道」という道標があるのを見た時に、大山は実在するんだと知りました。

それから 大山はいつか行ってみたい 憧れの地になったのですが、なかなか実現の機会はありません。
東京西部や神奈川に住んでいると、「大山」という名前にはいろんなところででくわします。特に大山詣りに使われた街道沿いには、宿場や史跡、道の名前など今でも残ってるところがあるんです。
さて 神奈川県に住むようになって早6年、大山の山容をようやく覚え、あれが大山だなと横浜からでもわかるようになりました。分かってしまうと とっても分かりやすい。
(うちの近所からの富士山と大山の眺め)
大山は江戸時代から続く山岳信仰の山です(山岳信仰自体は 縄文時代からと言われています)山の麓にはたくさんの宿坊があり、 江戸時代以降 たくさんの講が 団体でお参りにやってきた場所です。
現在も講はあるようですけれども 旅のスタイルは変わってきており、宿坊も料理を出す 旅館 として営業しています。
さてその大山についに行くことにしました。
1月に 徳島に行った時に羽田空港で大山の観光案内のパンフレットを偶然見つけ、よし次は大山に行こうと決めたのです。
徳島から帰ってきて すぐに旅行サイトで色々調べ宿の予約を入れました。
宿の予約は早めのほうがいいけど、それだとお天気が心配。旅行の日程が近づくにつれて、天気予報を何度も見てヤキモキしていました。  
結局、旅行日程の土日のうち、土曜は曇り。でも土曜の夜から雨が降り出して日曜はずっと雨という 生憎の天気予報となりました。
土曜、早めに家を出て雨の降らないうちにお参りを済ませ、あとは宿でのんびりしようと思います。
大山フリーパスというのを買います。小田急線(本厚木から渋沢区間)、神奈中バス、それに 大山のケーブルカーが2日間乗り放題になります。
大山詣り だけでなく 大山 丹沢 あたりの山歩きを楽しむ人たちにも便利なパスのようです。

朝9時に家を出て 相鉄横浜駅でフリーパスを買いました。
相鉄線内はただ往復だけですが、海老名駅からの小田急線まで通しで1枚の切符になるので便利です。

海老名で小田急に乗り換え、伊勢原まで。
伊勢原駅は大山ムードが高まります。
液には観光案内所もあり、地図などももらえ、バス乗り場なども親切に教えてもらいました。

伊勢原からかなちゅうバスで大山ケーブルカー乗り場まで行きます。
土日は1時間に3本と本数も多く、便利に使えます。

フリーパスは単純 往復するだけでもお得になっています。

今は PASMO などで 全部乗れるので関係ないんですけど、手間がなくていいですね。また、現地での優待も利用できるようです。
バス停前にあった江戸時代の大山詣りの様子。
ここから徒歩15分 石段をずっと上がって ケーブルカーの駅まで行きます。途中はコマ参道と言っていろんなお土産屋さんや 宿坊 が並んでいます。
帰りに寄りましょう。


ケーブルカーの駅。

ケーブルカーは最新式のきれいな 車両です。

テーブルカーの終点 阿夫利神社駅。
山ですので 行く先々 ずっと 階段があり ひたすら 石段を登ります。

それでも ケーブルカーに乗れば神社まで40分かかるところを6分で連れてってくれます。
まだまだ 石段が続きます

登りきったところに 江戸時代の大山参りの像がありました。
抱えている大きな棒のようなものは木で作った太刀で、これを 江戸から抱えて行って奉納するのが当時の習わし だったようです。
昔の人たちの体力 すごい!

ケーブルカーで来られるのは中腹の社で山頂には本社があります。
そこやがるには 徒歩のみ。トレッキングの装備が必要
です。
昔はここから先は女性は入れなかったとのこと。
今でもお祓いをしてから入るように と書いてありますね。
境内からの眺め。
あいにく曇っていますが、眼下に相模湾、江ノ島、三浦半島 そして 晴れた日なら房総半島まで望めるそうです。
この景色は気持ちいいですね。
江戸時代の人たちは 江戸からここまで歩いてきて、さらに山に登ってこの眺めを見たら、とても心が洗われたに違いありません。
北の筑波山からも関東平野を一望できますが、筑波山からは海は見えないので、この景色はまた格別ですね。
江戸時代 大山に詣でた後、大抵は 江ノ島 まで 回って 弁天様にお参りをするのが習わし だったようです。江の島が良く見えるので、「次はあそこだ!」とみんなで眺めたんでしょうね。
山のお水を飲めるところがありました。きれいなお水です。

これは豆腐の供養塔。
各県に豆腐商工組合(あるいは 豆腐 油揚商工組合)があることが 玉垣からわかります。手前の四角いのは豆腐のモニュメント??

客殿の一部を改装しておしゃれなカフェができていました。
「茶寮石尊」
ここからの眺めも素晴らしい。


このマスに入っているのは 抹茶ティラミスです。


「石尊」の入り口。
「石尊」というのは大山の信仰「石尊大権現」から来ています 山岳信仰と修験道が合わさった 大山 独自のもの のようです。(石尊権現は全国に勧請されているらしい)

同行の夫は重度の花粉症なのですが、 この環境に連れてきたのは間違いだったかも と反省しました。
カフェの窓の外には杉の花が満開でした。

鹿がいました。飼われているのか?

これが 大山フリーパスです。

またケーブルカーに乗ります。ケーブルカーは2台あって それが 上下で ケーブルに繋がっています

途中の 大山寺駅ですれ違います。
ここで降りて 大山寺へ行ってみましょう。


大山寺は奈良時代に 良弁老師によって開かれそうです。元々は阿夫利神社のあった場所にありましたが、明治の廃仏毀釈によってここへ 移されたそうです。


阿夫利神社に比べて「不遇」といった感じです。
補修工事をしているようですが、あちこちガタが来ている感じもあり、お金がなさそうです。あちこちにお金を入れる箱が置いてあり、「お金お金」という感じがしました。

内観させていただきましたが、ものがそこかしこに置かれていて、とても 雑然としていました。予算がないことと 片付けができないのはイコールではなさそうですけどね。
いつも 等々力不動にお参りをしているので、 お不動様の護摩木勤行は知ってるつもりでしたが、お経の読み方が違いました。色々 流派があるのでしょうね。

「大山詣り」はここまで。
あとは 参道に戻っておやつを食べたり 宿に行ったりです。
後半に続きます。