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沖縄から貧困がなくならない本当の理由  樋口 耕太郎 著

樋口 耕太郎
光文社
一気に読んだ。
良書。
この著者のことは以前から知っていて、ネット上で読める著述に10年くらい前からときおり触れているのだけれど、彼が「愛の経営」と言っていることが、感覚としてよく理解できていなかった。
樋口氏の会社の経営理念が「いま、愛なら何をするか(と問う)」というものなのだが、「会社の経営」と「愛」がぜんぜんつながらなかった。
この本は、沖縄について書かれているようにみえるが、実はそうではない。
そもそも、私は沖縄に(知り合いはいるけれど)行ったことがないし、あまり関心はないが、そんな私でもとても興味深く読むことができた。
読んでみると、これは「わたしたち」の話なのだとわかる。
ここのところずっと考えている問題についてのヒントをもらったと感じた。
そして「愛の経営」についても、以前よりずーっと理解できた。
理解できる私になるのには、10年が必要だったのだろう。
今は資本主義に変わる社会の仕組みについて関心がある。
ベーシックインカムとか、シェア社会など、これから私たちの価値観は変わっていくだろうと感じている。
思いがけないコロナ禍によって、社会が転換しかけていると思うし、人々が既存の価値を疑い始めていると感じる。
この本は、コロナに合わせて書かれたものではないけれど、まさに今読むのにぴったりの内容だった。
1000円しない本で読みやすいのでお勧めです。
この著者は今第2作に取り組んでいるそうです。ぜひまた読みたいと思います。

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