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「メタファー」

この世にはたくさんの言葉があるが、自分が使う言葉というのは意外と限られているものだ。それはいわゆる「語彙不足」からくるわけなのだろうけど、今日は「メタファー」について語る。

先日読んだ「騎士団長殺し」には、副題に「メタファー」というものが出てくるし、作中にもまぁ当然出てくる。それでも、わたしはこの「メタファー」という字(夏目漱石風w)を使ったことがこれまでなかったし、口から出したこともない。きっとこれからも・・・。

メタファーという言葉が「暗喩」だということは知識としては知っているのだけど、なぜ「暗喩」と言ってはいけないのかしら?暗喩とメタファーでは語義に微妙な違いでもあるのかな?
・・・わからない。

村上春樹の小説は比喩の表現が独特で、それにファンも付き、アンチも生じてると思われる。そして、きっと彼の小説には「暗喩」がいろいろにちりばめられてるんだろう。作者自らが副題につけるほどだ。今作は意識的に「暗喩増し増しで」となってることだろう。

「騎士団長殺し」読書会のあと、村上研究家の友人に「読書会したんだよ~」とメールを送った。そうしたら、彼の読後感想文が送られてきて、何度かやり取りした。私の書くものは、小学生レベル。それに対して彼からくるものは学者の論文レベル。きっとはたから見てたら滑稽なやり取りだろうけれども、まぁそれはいい。繕っても仕方ないし。

そのやり取りの中で、友人はこの小説から読み取れれるさまざまなものごとついて、たくさん教えてくれた。
源氏物語、二代の縁、父性、男の欲望、草枕、王、円地文子、父性の暴力、理想の父・・・・

そんなに読み取るのか???!!!
すごい。さすがプロは違う。ただただ感心した。
さらにすごいのは、私の舌足らずな小学生並みの読書感想文を「つまりこういうことだね」と高校生の書く小論文くらいのレベルに解釈してくれたこと(笑)。

小説を読むということは、そこから作者の伝えたいことを受け取ることだと思う。
でも暗喩だらけなのは面倒くさい。
村上春樹にイラっとする理由にはその辺もあるのかもしれない・・・。

とはいっても「シンゴジラ」には熱狂したのだ。
ゴジラが放射能を伴う災害だと思って。
いや、待て。あれは暗喩ではなく明瞭な比喩だったか?

やっぱり私には「メタファー」はムリか。

話はちょっと変わるけど、「メタ認知」とか「メタ記憶」なる言葉もあるらしい。
ふ~ん。
日本語に置き換えてくれんもんかね、と思う。
小池さんのカタカナ語攻撃とかも苦手。
騙されてる気しかしない。

私の知ってる「メタ」はWEBページを書くときの「META」タグくらいか。
たぶん、語源は一緒なのだろう。
「隠されている」とか「外側からの」とかいう意味かなぁ?

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