朝の散歩で「ベーリックホール」へ行ってみました。
ベーリックホールは横浜山手の西洋館の中でも比較的大きな建物で、戦後は山手にあったセントジョセフスクールの寄宿舎としても使われていたそうです。セントジョセフは2000年頃に閉校、学校のあったところは今はマンションが建っています。
今は横浜市が管理していて創建当時の内装が再現されて無料で公開中。今日もたくさんの見学者がやってきてました。
「ここは寄宿舎だったんだって」
「二段ベッドかズラッと並んでたのかな?」
などと夫と喋りながらと見てました。
「昔の卒業生が懐かしがって訪れたりするのかもねー」
と言っていたら、背後から
「ここにいますよ!」と声が。
振り返ると、一人の白人男性がニコニコしながら立ってていました。
「え?!卒業生ですか?」
「そうです。ここに住んでいました。」
ビックリ!!!
四人連れの親戚のグループでした。話を聞いてみると、アメリカと大阪から来たんだそうです。
その男性が昔住んでいたところだからということで訪ねてきたそうです。
「寄宿生は一階で、今のダイニングのところにベッドが並んでいました。ホールにはピンポン台がおいてあって、二階は神父さんたちの部屋でした。ご飯はここで食べないで、学校で食べていました。」
なんていう当時の話をきかせてくれました。
小学生の頃に寄宿生活して、その後アメリカへ引っ越してしまったそうで、「小さかったからあまり詳しくは覚えていないんです。でも、ここを離れる最後には壁にこっそり名前を彫ったんですけど、残ってませんでした」とか。
そうなんですよね。一般公開にあたって壁などはほとんど改修されてるらしいです。残念でした。
「アメリカでも時々セントジョセフの卒業生に会うんですよ。日本語がうまい人に会って、どこで覚えたの?と聞くとヨコハマのセントジョセフで、って。あるときなんて、先生は誰だった?なんて話してたらクラスメートだってわかって、びっくりしたこともありましたよ。今回行ってみたら、学校の校舎はなくなってて悲しかったです。」
思いがけず、当時のお話を聞けて、嬉しかったです。こんなことってあるんですね。ノエルさんとお連れの皆さんありがとうございました。
