以前の記事で、このブログの記事を大学の英語の授業に使ってるところがあるという話を書きましたが、秋になり教材の「ピンク色の研究」も、いよいよレイチェルにまで辿り着いたようです。
時々授業サイトを拝見させてもらってますが、セリフを一つ一つ訳していては最後まで終わらないかもということになったのか、最近はスピードアップしてる感じがします。
私のブログでは、難しいと感じたところを赤文字にしてますが、その赤文字を重点的にチェックしてくれてるようで、私としても勉強になります。
As they go.
タクシーを二人で追って、結果カリフォルニアからの旅行者だった。というシーンのシャーロックの台詞です。
ここは、全然わからなかったんだけど。
もう一度取り組んでみます。
pay as you go
なら、都度(現金)払いという意味だけど、文頭に動詞がきてるのが違う。それとも前に何か動詞が省略されてるとか?
さらに調べると、
as ●× go
(一般の)●×の割には、●×に比べると
という意味もあるみたいですね。
http://getupenglish.blog.ocn.ne.jp/getupenglish/2010/08/as_go_a324.html
シャーロックのここの台詞短すぎて推測の域を出ないのですが、まえにしましまさんがコメント欄で指摘してくださったようにtheyが一般的な犯人とかを指しているものと考えて、
ジョン:「外国から来たっていうのはいいアリバイだね」
シャーロック:「まったく、(奴らにしては)上出来だね」
ってことになったりするかしら?
どうなんだろう???
As they go.
> JW: Wrong country, good alibi.
> SH: As they go.
これ、YOKOさんが紹介なさってるブログの "as~go" の使い方そのまんまですよ。そこに出てる例文と比較してみましょう。
"Mr. Shindo is a good doctor, as doctors go these days."
(進藤さんは、昨今の医者としてはよい医者だ)
この文の "as doctord go" は直前の "Mr. Shindo is a good doctor" を受けて使われているわけですが、同様に、シャーロックの "As they go." の直前のジョンの台詞にも "good alibi" という表現があります。 "As they go" はこれを受けており、 they が指しているのは alibis なのです。
省略を補って書き直せばこうなります。
it's a good alibi, as alibis go.
"as~go" は「~にしては」と訳してもいいのですが、もう少し厳密にいうと、「~が良くありうる限りにおいて」というような意味です。 "as doctors go these days" は、「昨今の医者が良くありうる限りにおいて」ということになります。
"As they go." も同じで、「アリバイというものが良くありうる限りにおいて」という感じになります。つまりシャーロックは「これ以上のアリバイはない」というニュアンスで言っているのです。
NHさん
As they go
初めて知りました。
このブログ書いててヨカッタ!
ジョンの台詞を受けてシャーロックがつなげているんですね。
単体で考えててまったく手がかりがなくて困っていたのでした。
外国にいたなんてすごくいいアリバイですものね。
あ~すっきり!
今後も学生さんたちと一緒に(こっちはこっそり覗き見しながら)勉強して行きます。
NHさんもまたお付き合いくださいませ。
メモ
http://www.kgwu.ac.jp/faculty/bungakubu/kokusai/2013/12/43a-study-in-pronouns.html
上記のコメント欄のさらに詳しい解説です。
NHさん、勉強になります!
リンク切れ
上記のURLのリンクが切れていました。
現在のリンクはこちらから。
https://www.kgwu.ac.jp/2013/12/30/43a_study_in_pronouns/