

雪原には大勢のイタリア兵が倒れていたし、そもそも敵なのに?
gooブログ終了にともない引っ越してきました
昨日封切り初日
解雇される教師はもちろん、いきなりそれまで教えてくれていた先生が追放されると知った生徒や父兄は抵抗しました。が、当時日本は中華民国政府とつながりもあり、日本の警察も介入し事態が決着しました。
え映画を見た足で図書館へ行きました。
とっても久しぶりの六本木ヒルズ。
このポスターの写真撮ってて「前にここでカーワイにばったりあったよね」なんて話して後ろを振り返ったら、またまた、本人がいました。
お正月映画としての寅さんを見るおそらくは最後のチャンス。
1958年の映画の新聞広告。
中華街映画祭会場の新光劇場のも載っています。
中華街映画祭。
開催を知ってから楽しみにしていたのですが、ウォッチしているといろいろもったいないと思うことが多くあったので、ここで勝手に言いたい放題いいます。(あとで整理してアンケート用紙にも書く予定)
1.スケジュール発表が遅い!
週末土日の上映予定が、その週の水曜深夜に発表っていくらなんでもありえない。(これは主催者もよくわかってるとは思うけど)
こういうジャンルを限定した映画祭などは、コアなファンたちが楽しみにしているもので、近所の人をまんべんなく対象にしているわけではないはず。ファンたちはある程度遠くからも足を運ぶのだけど、遅くとも2週間前にはすべてのスケジュールが出ていなければ!
百歩譲って、上映時刻が未定状態でも、どの作品を何日にやるかだけでも早く告知されなくては、予定が組めない。今回の映画祭の最大の問題点だと思う。
2.会場周辺での宣伝・告知足りない!
こういうイベントの遂行にはいろんなアクシデントもあるだろうし、いわゆる諸事情で計画通りに進まないだろうことは想像できる。じゃ、スケジュールの確定が遅れて、ジャンルファンの集客が見込めそうにないなら、どうするかな?
せっかく、中華街という人が集まる観光地で開催するんだから、その地の利を活かして、その日中華街に遊びに来た人に立ち寄ってもらう方向の宣伝をしたい。
◎会場に「横浜中華街映画祭開催中」のポスターを目立つように貼る
◎協力店の「同發」各店舗に「ただいま新館特別会場で映画祭開催中!お席あります!映画祭参加者、売店割引実施中」みたいなスタンドポップを立てて宣伝!
会場の建物まで足を運んでも、映画祭やっていることがとてもわかりにくかった。チケット売り場も奥まってて分かりにくいし。見る気で行ってる私でもわからなかった位だから、映画祭の存在しらない人は気が付きようもないよね。
きっと開催中に中華街に来てる人の中には
「ご飯食べたあと、どこ行こうか?」
なんて思案してた暇な人いっぱいいたはず。
そんな人に
「今日だけ見られる中華街ならではの映画やってます!席あります!」って伝えられたらいいよね。
3.お得な情報、楽しい情報が伝わってない!
これ、めっちゃもったいない。
前々からわかっていたはずのお得情報
◎魅力的な「同發」でのランチつき鑑賞券
食べてみてびっくり。とってもおいしくて、ボリュームもたっぷりで、
「ほんとにこれ700円でいいの?」と思ってしまったくらい。
なぜ、写真入りで公式サイトやツイッターで案内しないんだろう???
もったいない。
この情報、もっと伝わってたら、時間に余裕を持って中華街に来て協賛の「同發」さんに立ち寄ってもらえるとおもう。
◎「同發」売店の割引券
映画館にコーラやポップコーンはつきものだけど、この映画祭では「同發」売店の中華点心やドリンクが持ちこめるんです。
しかも5%割引券も付いてくるの。
これも楽しいですよね。
メニューの一部も紹介したらいいのに。ポップコーンやちゅろすじゃないもの食べながら見るの、良かったです。
◎ゴザ席!!
おおお!と思ったのは、会場にあった「ゴザ席」。
これも普通の映画館では体験できない楽しい鑑賞方法。
人が多ければ、ぎゅーぎゅーかも知れないけど、足を崩して(なんなら寝そべって)くつろいで映画見ることできるのも楽しい。
などなど、こういうの「映画祭の魅力」としてどんどん紹介したらいいのに。
もう一つ。
やってほしい企画があります。
「なつかしの新光劇場復活」
昭和30年代まで実際に映画館だった「同發新館」、
映画祭のコンセプトにも
「50年という長い時を経て、今年も8日間だけ、同發新館が映画館として生まれ戻ります。」
と書かれています。
だったら、当時この映画館でかかってた作品を1本くらいリバイバルしてみるのはどうかな?
上の写真にあるような懐かしい映画。シニアが大勢やってこないかな?
この新聞の展示もとても興味深かったし。
色々好き放題書きましたが、それは実際行ってみて
「いいなぁ。続けてほしいなぁ。でもお客少ないなぁ。もったいないなぁ。」
と思ったからです。
来年、まだここに住んでいたら少しくらいなら手伝えるかも。
横浜中華街映画祭というイベントに行ってきた。
もう8年目になるらしいが、今まで知らなかった。
それほど規模の大きな映画祭ではなく、会場も映画館でではなくてレストランの宴会場にしつらえた小さなスクリーン。
ゲストなどもなく地味だけど、近所だし、見たかった作品がかかるので。
でも行ってよかったです。
おススメします。
おすすめポイント1
中華街に昔あった映画館跡が会場。歴史好きにおすすめ!
会場の中華料理店「同發新館」は、昭和30年代まで「新光劇場」という、中華街唯一の映画館だったところ。
いまは、非公開の宴会場です。そんなところで、映画を見るの楽しいですね。
おすすめポイント2
同發別館の特別ランチつきチケットがお得!
映画は1500円のと1800円のがあるのですが、どちらも700円プラスで中華街の老舗「同發」のランチが食べられます。
これが700円とは思えないボリュームです!おすすめ。
おすすめポイント3
ござ席では寝転んで映画鑑賞可!くつろげる!
どうです。魅力的でしょう?
私はゴザ席があると聞いて、わざわざ家からクッション持ってきちゃいましたが、ざぶとんもたくさんあるのでご安心を。
そして、「同發」の売店で餃子や焼売、中華菓子などを買って持ちこめますので、中華街らしい映画鑑賞できます。
もちろん、青島ビールもありますよ。
おすすめポイント4
チャイナ服だと割引!
食事つきのは別ですが、映画だけならチャイナ服着ていくとぐっとお得になります。
チャイナ服の交流イベントもあるそうですよ。
こんなに良いイベントなのに、宣伝が足りず(おそらく人手が足りないと思われます)
お客さんがあまり入っていませんでした。
もったいない・・・。
なので、非力ながら、ここで宣伝。
今後の上映スケジュールは以下の通り
10/1(火・国慶節)
11:30「背徳と貴婦人」
13:40「楊貴妃LadyOfTheDynasty」
16:10「ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚」
18:20「狂獣 欲望の海域」
10/5(土)
11:20「熱帯魚」※この日のみ初回11:20上映開始
13:20「ラブゴーゴー」
15:30「心の故郷 ある湾生の歩んできた道」
18:15「背徳と貴婦人」
20:00<チャイナドレス・中華服 交流会>
10/6、10/10のスケジュールは後日発表予定
会場は横浜中華街「同發新館」
イートインスペースの奥にチケット売り場があります(これがまたわかりにくい)
公式サイト
横浜中華街映画祭
会社を休んで「昔ばなし大學入門コース」へ。一日講義を受け、演習では発表もやったので燃え尽きました。
帰りに中華街に寄って薬膳デザートをたべよう!
こんなことができるのがここに引っ越した魅力です。
老舗の同発のお土産売り場で仙草ゼリーとシロキクラゲのシロップを買ってイートインで食べます。平日だからガラ空きです。
お店に映画のポチラシが貼ってあり、どうやら「横浜中華街映画祭」というものがあるらしいです。
第8回なんですって!
へー!
今食べている同発新館が会場なのだそう。ここは昔映画館でその建物のママらしいのです。
やっと見に行った。
周りの人で見に行った人がとても多く、評判もものすごくいい映画。
なんどもなんどもリピートしている人も少なくない。
それだけいい映画なのだろう(題材もいいし)
平日に休みをとって、音響が良いだろうと思われる「IMAX」上映で見た。
何と2400円もした。
高い!
でも見終わって、満足度を考えると、見てよかったと思った。
いろいろ話題が出尽くしていると思うので、個人的な感想を羅列しておこう。
(以下ネタバレします)
●冒頭の20世紀FOXのロゴが出てくるファンファーレがエレキギター「ぎゅいーん~~~」でクィーンっぽい!面白そう!とぞくぞくした。(実際にブライアン・メイが演奏してたらしい)
●「地獄へ道連れ」の印象的なベースライン。やっぱりあのベースラインからスタートだったんだ。
●クイーンってあんなにみんな仲良かったんだなぁ。
ここからは個人的な思い出。
○1985年夏のライブエイド、当時テレビの無い暮らしだったせいもあり、おそらく中継があることも知らず生では見ていない。録画していた人にあとから見せてもらって感激した。SONYのベータマックスだったなぁ、懐かしい。それっきり見る機会もなく、ライブエイドのことは忘れていた。Youtube全盛になってからも動画を見たことなかった。今日帰宅して動画を探しまくった。
あったあった。
1985年のスターたちが若く輝いていた。
○クイーンって特にファンでもなかったけど、それでも映画に出てきた歌はほとんど知ってて、さすがスーパーバンドと思った。
私のクィーンとの出会いは、小学生の頃に同級生たちが、なんかクイーンとかKISSとかJAPANとか言ってたのを耳にしたのが最初か?
自分でちゃんと曲を聞いたのは、79年か80年ごろ。「Fat Bottomed girl」あたりのような気がする。あるいは「地獄へ道連れ」とか「愛という名の欲望」だったか?そのあと「フラッシュゴードン」の時は、リリースから知っていたような気がする。そのころまでには過去の代表作はあらかた聞いていたようで、「え?こんなヘンなの歌う人たちなんだ?」って思った記憶有り。フラッシュゴードンは今聞くと別にヘンではないんだけど。(映画がヘンなだけ)
当時、音源はすべてラジオだった。クイーンをレコードで聞いたことは一度もなかったとおもう。だから、ビジュアルはよく知らなかった。音楽雑誌などを読む習慣もなかったし。ミュージックビデオも出始めてきてたけど、田舎でチャンネル数も多くないし、あまりテレビで見た記憶もない。中学生の頃、土曜日の午後に30分くらいの洋楽のビデオを流す番組があったような気もするけど、部活やってたしほとんど見たことなかった。その番組で流れたビデオで今でも覚えているのは、ブームタウンラッツの「哀愁のマンディ」。(後に「ライブエイド」を発案実現していく、ボブ・ゲルドフのバンド)
○80年代後半のエイズに対する認識も思い出した。
当時は一般に同性愛者の病気だと思われていた。年を追うごとに認識が新たになっていく病気だった。89年ごろ雑誌でエイズ特集が組まれていて、それを読んだ時の自分の状況をものすごく久しぶりに思い出した。
○ライブエイドをYoutubeで見た(まだ見ている途中)
U2のボノの着ている服が「学ラン」にしか見えない。調べてみると来日ツアーの時に買ったのだそう。学ラン着て歌ってるボノ、高校の学園祭のステージか!
80年代というと自分が洋楽ロックの世界に一番どっぷりつかっていた時期だから、どの曲を聞いてももう涙が出るほど懐かしい。
クィーンは中学生から大学生の自分のいわゆる青春時代にかぶりまくってる。こういう人たちが劇場に足を運んでは泣いてるんだろうなぁと思った。そして遅れてきた世代の人たちは、この映画を見てまた新たなクイーンファンになるのだろう。そのくらい魅力的な映画で、バンドだった。
巻き込まれキャンペーンの最後を飾るイベントとしてでかけてきました。
東京ドキュメンタリー映画祭。
知り合い関係の作品だったので見に行ったのですが、そんなことに関係なく見た2 作品とも素晴らしかった。
『西索米~人の最期に付き添う女たち〜』(台湾)
『巨大中国と戦う“民主の女神” 香港 オタク少女の青春日記』(日本)
台湾の「西索米」は葬式楽隊の話。陳昇の「鼓聲若響」が登場してちょっと驚き。
お葬式はなかなか触れる機会のない台湾の一面。楽隊の女性たちが人生に誇りをもってる姿が美しかった。私がもともと惹かれていた台湾の美点もこんなところだったと思いだしたりもした。
香港の雨傘運動の女神と言われる「周庭」アグネス・チョウさんを追った日本のTV番組もなかなかで、香港のことだけど日本国内のことに強く思いが向く内容だった。
一番印象的だったのは「若者たちがこんなに頑張っているのに、大人として恥ずかしい。今日は彼らを守りに来た」という香港のおじさんの言葉。
自分に刺さった。
台湾のひまわり運動の時、私の友人は「おとな」として、示威行動をする学生のために、近隣のホテルの部屋を予約して、学生たちに休憩、シャワーなどが交代でできる空間を提供していた。わたしよりずっと年下だけど、「おとな」としてまぶしかった。
果たして自分にできるか?
巻き込まれキャンペーンの最後にふさわしい、いろいろな贈り物(課題)をもらった日曜の夜だった。
5年ぶりにピートに会って、
「初めて会ったのはいつだっけ?」
と、夫と話をしていた。
多分、ピートが日本で初めてライブをやった時からだと思うのだけど・・・。
どうしても判然としない。
このブログを始めたのは2004年。(なんとGooブログが始まった年だったらしいですね。Gooブログも15周年だそうです)
一の頃はこんな日記みたいなブログではなくて、仕事関係のことを書くつもりだったので、ピートのこともあまり書いていなかった。
昔の手帖を引っ張り出してきたけど、以前は仕事用のとプライベート用のを分けていて、今は仕事用の手帖しか残っておらず、詳細がやはりわからない。
それでも、夫が色々ネット上の情報を検索してくれて、昔の記録が探し出された。
2003年だった。
吉祥寺の「のろ」という店でのライブだった。
そのすぐ後に、お台場でミニライブ。
2003~2007年くらいはピーとも頻繁に来日していたし、来日の度に会っていた。
懐かしい。
もう15年以上の付き合いになるんだなぁ。
(ここ5年は会ってなかったけれど)
才能が有りすぎて、遠くの世界の人だと思うこともあるけれど、その世界を知ることができて幸せだと思う。
また、次に会えるのはいつになるかわからないけど、これからも応援していこう。
何年ぶりかで東京国際映画祭へ。
ピート・テオがゲストで登場するというので見に行くのです。
会場は六本木ヒルズ。
10年くらい前に友人がマネジメントにかかわっていたこともあり、日本での活動もそれなりにあったので、私もかなり熱く応援していたマレーシアの才人ピートテオ。実際に会うのは5年ぶり。
今回の映画祭には「アジアの風部門」の審査員なんだって。
そして彼の特集上映があるという。
なんだかすごい人になってるんだなぁと実感。
でも、そりゃそうですよね。
マレーシアの音楽、映画などの一番とんがってるところの頂点にいるような人。政治問題などがあって、メジャーなところで活動しない道を選んでいたピートですが、その才能でインディーズを率いる形になり、ピートとインディーズそのものがメジャーになっている現象なのかも?
去年はハリウッド映画に俳優として出ていて驚きました。
ドリームワークスの作品「ゴースト・イン・ザ・シェル」(日本の攻殻機動隊のリメイク)北野武や桃井かおりも出てましたね。主演はスカーレット・ヨハンソン。その中でピートはとても気持ち悪い悪人をやってました。
六本木ヒルズのTOHOシネマで19:45~
会場に入っていくと、ロビーでピートが立ち話していました。
髪の毛が白くなっていました(写真で知ってたけど)
「好久不見~Long Time no see!」と声をかけます。
私を見るなり、開口一番「あれ?髪の色変えた?」と、ピート。
「白髪増えたね」といわないところが紳士ですね(笑)。
「Yes, same as you! 」お互いにね~。
「ピート・テオ特集」の内容は、彼がこれまで制作にかかわったマレーシアの短編などを集めたものでした。商業的なものではなくて、社会に対する映画人、音楽人のメッセージという作品なので、インターネットで公開されているものも多く、半分くらいは見たことがありました。
マレーシアは今年、政権交代がありましたが、それ以前にピートたちは「投票に行こう!」というキャンペーンをやっていました。
また、「15マレーシア」という作品は、ピートが中心になりプロデュースした15本の短編映像集。
15人の監督たちがそれぞれ5分くらいの作品を作っているのですが、かなり風刺がきいていたり、マレーシアの社会問題を告発して至りという内容でした。(ちょっと良くわからないものもある)おそらく、進歩的な考えのマレーシア映画人にとっては、政権交代前の状況は非常に危機感(あるいは閉塞感)があったのではと思います。今も解消してるとは言い難いでしょうけれども。
上映後のQ&Aでは、2009年に51歳で急逝したヤスミン・アフマド監督の話題がやはり出ました。
彼女を失った穴は相当大きなものなのだろうと思います。
日本でも、去年ヤスミンの2009年の作品「タレンタイム」が劇場公開されたこともあり、日本の映画ファンの間でも認知が広まっているのだろうと思いました。この「タレンタイム」はピートが音楽を全面担当しています。
イベント終了後ロビーにサインを求める長ーい列ができていました。
参加者一人一人にサインして写真も撮らせてくれました。
ありがとう~!
今回のイベントの記事
ピート・テオが楽曲「I Go」に込めた思い明かす「ヤスミンのために書いたのかも」(映画ナタリー)
ピート・テオ「タレンタイム」のアフマド監督の思い出を語る(映画.com速報)
今年は、「自由行 A Family Tour」という中華圏の映画に出たのだそう。
来月東京フィルメックスで上映予定です。
TIFFの「ピート・テオ特集」は、10/30(火)にも上映があります。
ピートも登壇します。
お時間あれば是非!
東京国際映画祭公式サイトへ:https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31CCA09
ピートに会う時、いつも少し心のどこかがチクチク痛いような感じがあります。
英語が出て来なくてもどかしいからかもしれないけど、やはり彼のまとっている少し暗い影に引っ張られるのかもしれませんね。不思議な魅力を持った人です。
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父の初七日 [DVD] |
マクザム |
先日講座を聴いた釈徹宗さんのラジオ番組で紹介されていた映画。
台湾のですが、タイトルも知りませんでした。
たまたまGyao!という動画配信サービスで日本語字幕付きが無料で公開されていたので、見てみました。
おもしろい!!!!
台湾にかれこれ20年ほど通っていますが、全く知らない台湾の一面を見ました。そういえば、お葬式とか出たことないもんね。
邦題は「初七日」となってますけど、初七日と言うより「お葬式」そのものです。台湾の伝統的なお葬式の進み方が、幾分コメディータッチで描かれています。伊丹十三の「お葬式」と言う映画もコメディー要素ふんだんでしたね。
作中の葬儀は「道教」により執り行われます。キョンシー映画でおなじみの「道士」が指導してくれます。(道士さんは葬儀社を営んでいます。)「七日」なのは、占い(と言うか暦?)で、葬式の日どりを決めたら、たまたま7日後が出棺と言うことに決まったからです。「初七日」のように「7日」と決まっているわけではないですね。日取りは遺族の生まれた日などの組み合わせで決めるらしい。(なので、邦題の「父の初七日」はいただけないですね)
道士さんの彼女(葬儀社の共同経営者)も「泣き女」をやったり、葬儀につきものの鼓笛隊の指揮をしたり、お供え物の営業をしたり、祭壇をつくったり、お経(?)をあげたり大活躍です。
映画の舞台になっているのが「彰化県田尾」です。私の友人が住んでいる町ですが、花の栽培が盛んなところで、電照菊(花の種類は不明だけど)畑やバラの露地栽培の畑などが登場します。友人の家も花農家です。ずいぶん前になりますが、その友人の家に遊びに行ったとき、その家庭は完全なベジタリアンで、家では精進料理しか食べないということでとても驚いたのを覚えています。家の敷地内に廟もあり、宗教に基づいた生活が営まれている場所でした。
言葉はほとんどが台湾語。
主人公の女の子は台北で勤めているのできっと台北では北京語を話しているはずですが。そのほか、日本の演歌や変な日本語も登場します。いかにも台湾の田舎の感じです。
以下、「へーっ」と思ったこと。
・病院で亡くなった人を自宅に送るのに、救急車がサイレンを鳴らしていくんですね。
・棺にすがって泣くのも儀式の一部で、時間が来たら「ハイ泣いて」「よしおわり」「ハイ泣いて」と繰り返されます。
・紙の家や車を燃やす儀式、死者の足元で紙のお金を絶え間なく燃やす儀式、そしてその灰を川に流す儀式。
葬式の前には、鼓笛隊がやってきたり、道士さんが踊ったり(エレキギターの伴奏もついてる!)
・占いで決まった納棺が3日後、出棺が7日後。納棺までご遺体は遺体用冷蔵庫に保管されます。(南国だ!)冷蔵庫は自宅まで運ばれてきて、ガンガンヒューズを飛ばしまくります。
どれもこれも興味深いものでした。
おそらく、台湾の若い人も知っているようで知らないことなのじゃないかな。
台湾では、小品として公開され始めたものの、どんどん人気が出て異例のロングランになった作品なのだそうです。映画賞もとったようです。
日本のお葬式も、私もまだ知らないことたくさんあるでしょう。
地方によっても違うでしょうし。
宗教によってもちがうでしょうし。
また、今は仏式でもどんどん変化しているらしいし。
この映画がズシンとくるのは、この一連の儀式は淡々とこなしていた主人公が、葬儀の後日常生活に戻り、ずいぶん経ってから、ふとしたタイミングで父親の死を実感して泣き続ける。と言うくだりだと思います。
わたしには経験がないですが、うちの夫もまえに父親を亡くした時、葬儀の間中は儀式や来客の対応等に追われまくって、全く涙も出て来なかったけど、すべてが終わって、家に母親と二人になったタイミングで号泣したと言っていたのを思い出しました。
3連休、出かけたりもしたのだけど、家のテレビで映画など見まくったりもしました。
「バイプレイヤーズ」TVドラマ全12回
カルト的人気を博したらしい。確かに面白かった。
「羅生門」
言わずと知れた黒澤明の名作。1950年だっていうのがびっくり。そして「藪の中」の映画化だと思ってたのだけど、オリジナルストーリーがあったんだ!
「殿!利息でござる」
「武士の家計簿」と同様、磯田先生の古文書研究の成果が映画になった。ムネアツなのは、阿部サダヲ演じる主人公の子孫が今も同じ商売をして残ってるってこと。タイトルに騙される映画。もうちょっと普通のタイトルが良かったのでは?「殿」も大して出てこないし…でもその殿の演技がびっくりするくらい上手でした。
「清須会議」
三谷幸喜作品。
大泉洋は芸達者。そして三谷作品では定番だけど、佐藤浩市が小人物役をやるのがいい。女性が「まろまゆお歯黒」だったのは見慣れなかったね。キャストが真田丸メンバー。
「一命」
三池崇史作品。
きつかった・・・・。えぐかった。画面が黒かった。前にも映画化されてるらしい。市川海老蔵っていい役者だね。こんな風に人間は人間を追い込む。今の時代だってそうじゃないのか。
「空海」
1987年、高野山全面スポンサーの映画らしい。しかも文部省推薦。北大路欣也が空海。80年代っぽい変な特撮が甚だ興ざめだけど、心意気は買いたいとおもう。3時間近い長い作品だけど、それでも見たりないと思った。もっと空海さん見せて!!来年、チェンカイコーが撮った「空海」が公開されるらしいけど、期待できるかな?こっちは伝記ではなさそうだけどね。
最近、邦画、それも時代物が好みになってきている。
夏になると松本清張の気分です。
なぜだろ?
1958年(昭和33年)制作の東映映画「点と線」を見てみました。古いけど、カラー作品です。小説は1957年~1958年にかけて雑誌に連載され、その年の秋にこの映画が公開されています。ホントのホントに同時代の作品なので、登場する風物が本物です!鉄道小説ですから、鉄道が主役なんですが、これでもかっていうくらい出てきて、ワクワクし通しです。
当時の東京駅、ホーム、階段。
二等とか三等とかいう列車のプレート。
蒸気機関車。
夜汽車の車内。
青函連絡船。
国鉄香椎駅、西鉄香椎駅。
千歳空港(新千歳じゃないです)
乗り物のほかにも、札幌の時計台も出てきます。とても都会の真ん中にあるように見えない。周りは木造の黒っぽい住宅ばかり。
「メートル法の店」って書いてある果物屋の店先。
安田の会社の屋上から見える高架の鉄道(新橋?)と、その向こうに広がる広い道路(銀座?)
私の知らない生まれる前の日本の風景。楽しみました。こうなると、映画の出来とか関係なく、資料として楽しめますね。
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点と線 [DVD] |
2015年のドキュメンタリー映画。
台湾の知人にぜひと勧められてyoutubeで鑑賞。
48分間。
内容は、22歳の台湾女性が台湾から日本を旅するもの。
緑島という台湾の美しい島、でも近年かなり観光化されてきてる様子。
屋久島のウミガメ孵化を守る団体の活動に参加する彼女。ヒッチハイクで瀬戸内海の直島を目指す彼女。
そして、旅の中で出会う人たち。
シナリオ通りに進むわけではないからまとまりはないけど、色々気付かされる作品です。
劇場公開の機会に恵まれなかった作品のため、たくさんの人に見てらいたいと、ネットで限定的に公開されています。
どうぞご覧ください。
台湾の作品ですが、半分くらい日本語です。
(下のリンクをクリックすると、Youtubeへ飛びます)
summer.island.dream
2014的夏天,雅琪背著大背包和蛙鞋從台灣綠島到日本屋久島及瀨戶內海各小島的島嶼旅行
日本・香港インディペンデント映画祭2017
テアトル新宿にて4月15日(土)〜21日(金)
日本と香港のインデペンデント映画を毎日2本立てで上映し、上映後にゲストによるトークショーもあるという面白い映画祭が新宿で開かれていました。友人にも行った人が多く、興味もあったのですが、平日の夜ということでなかなか時間が取れず(今週は出張もあり、それと大きなクレームへの対応もあり珍しく忙しかったのです)、やっと最終日に滑り込んでみてきました。
この日の演目は
日本「新世界の夜明け」[監]リム・カーワイ
香港「アウト・オブ・フレーム」[監]ウィリアム・クォック
日本映画の「新世界の夜明け」は北京と大阪を舞台にしたもので、監督はマレーシア人。
言葉の半分以上は北京語です。
このリム監督は、日本留学、就職も日本でしたという経歴の持ち主で、日本語も堪能です。どこを拠点にするということもなく、日本や香港、中国大陸で映画を撮っています。そしてこの映画祭の主催者でもあります。
香港映画の「アウト・オブ・フレーム」。
全く情報のないまま見たのですが、こちらも北京(の近郊)を舞台にしていて、香港人の監督ですが、全編北京語で進んでいきます。テーマは、中国の芸術家たちが国の体制によって監視、迫害される様をドキュメンタリーっぽく描いていきます。迫力がありました。芸術ってこういうものなんだなと、感じました。この作品は上映される機会がとても少ないのではないかと思います。見られてよかったです。
上演終了後のトーク。広東語で進んでいく。(ここへきてようやく「香港」映画祭だと感じた)
非常に面白かった。
館内の掲示。
テアトル新宿、名前は知ってたけど初めて来た映画館。
この映画祭、香港の作品だけ、名古屋と大阪にも回るそうです。
見に行った人からとても評判のよかった映画祭でしたので、興味のある方お出かけください。
香港インディペンデント映画祭2017
名古屋:シネマスコーレにて5月6日(土)〜12日(金)
大阪:シネヌーヴォーにて6月開催決定 !
万城目学原作の映画化です。
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偉大なる、しゅららぼん スタンダード・エディション [DVD] |
キングレコード |
「まんじょうめ」かとおもったら「まきめ」と読むのですね。
この方のお名前。
本はまだ読んだことありませんが、映像化作品は
「鹿男あをによし」(TV)
「鴨川ホルモー」
「プリンセス・トヨトミ」
とかなり見ています。
いつもどこからこんな発想?と思うような、奇想天外な設定がある。登場人物たちの多くはその世界のルールを信じて生きているのだけど、主人公はこっち側の普通の世界からそっちの世界を足を踏み入れる・・という設定になっているので、私たちも楽しめるようにできています。
今回のは、琵琶湖のほとりに特別なチカラをもった人々が住んでいるという話。
お城に住んでる高校生など、見た目も面白い。
鴨川ホルモーの「ゲロンチョリー」とかは楽しいと思ったけど、今回の「二度づけ禁止」という小ネタは面白くなかった。
関西人にしか受けないと思うな。
とはいえ、この人の話の舞台はいつも関西。
「鹿男あをによし」は奈良。
「鴨川ホルモー」は京都。
「プリンセス・トヨトミ」は大阪城。
そして今回の「しゅららぼん」は琵琶湖。
次はどこかな~。
神戸あたりかな?
キャストでは、やはり浜田岳はいいですね。
村上弘明もいつまでもカッコいいなぁ~!
映画の出来としては…う~ん、原作の方が面白いんじゃないじゃないかな?読んでませんが。
この手の話を面白く作るのは案外難しいことなのかもしれないですね。
遠藤周作の「沈黙」の映画化。
マーティンスコセッシ監督が日本の俳優を使って、台湾ロケで作った大作です。
スコセッシ作品は私の嗜好とはかなり違うので、これまで「シャッターアイランド」しか見たことなかったのですが(そしてやはり好きにはなれなかった)今回は、日本が舞台だし、ある映画人に協力推薦されたので、見てみようかと思っています。
原作の「沈黙」には思い出があります。
10年以上前になりますが、夏休みにイタリアへ一人旅をしました。
陽光あふれる、南イタリア。
バカンス気分で楽しむつもりでした。
その旅に文庫本の「沈黙」を持って行きました。
キリスト教の話・・位しか予備知識がなかったためでした。
旅の間ずっと読んでいました。テーマが重いし、拷問シーンなど苛烈な描写も多いし、読み進むうち暗くふさぎ込む気持ちなっていきました。イエズス会の教会などに実際訪れて、何とも言えない気持ちになり、早く日本に帰りたいと思ったり。それでも力あふれる筆致というのか、途中で放棄する気にはならず、最後までぐいぐいと読まされてしまいました。で、最終日に泊まったローマのホテルのライブラリーに寄贈してきました。
映画見て「沈黙」読み返したくなるかな?
日本で読んだ方が少し楽な気持ちで読めるかもしれないですね。
![]() |
沈黙 (新潮文庫) |
遠藤 周作 | |
新潮社 |
あの時、ポンペイ遺跡にも行きました。
キリスト教の臭いがしない遺跡にほっとしました。
キリスト教は歴史の必然だったのだとは思いますが、宇宙からの視点(は不可能ですが)で見てみると、キリスト教が人類にもたらした悲劇はかなりの重さと大きさであるように思います。(キリスト教に限らずですが)
なぜ、ヨーロッパ人は、アジアにアメリカにアフリカに自分たちの神を伝えなければならないと思ったのでしょうね。
「宣教」という行為が、人類に与える意味は何だろうと思う今日この頃です。
Footloose: Bonnie Tyler - I Need A Hero
この超有名な映画。
見たことありませんでした。
でもこの映画を彩る挿入歌はほとんどそらで歌えるほどです。
ヒット曲づくしですね。
こないだ、BSでやってたので録画してみました。
びっくりしたのが、ボニータイラーの「ヒーロー」が使われている場面。
こんなトラクター対決の場面だとは思いもよりませんでした。
日本語で歌ってるのは確か「スクールウォーズ」っていうラグビーのドラマでしたよね。
何にしてもカッコいい歌です。
もっとカッコいいシーンで使われてると思ってた・・・。
トラクターのチキンレースも見ようによってはかっこいいかな。
いや、いや、やはり無理ですね。
8月末から上映しているこの話題作、11月になってもまだやっています。大ヒットですね。私もようやく見てきました。映画の感想は、ともかく(ということは・・・以下自粛。あ、すごくきれいな映像でした、音声もよかった。)書きたいことがあります。今回珍しくネタバレしませんよ。
この映画の中でストーリーには直接関係ないのですが、モチーフとして描かれる現象に
・目が覚めたら涙を流している
・目が覚めたら覚えていない
・誰かわからないけど、忘れてはいけない大切な人がいる
というのがあります。
これに私も思い当たることがあって、「やっぱりそういう人多いんだろうな。この作家もきっとそういう体験があって、それでこういう話をつくったのかな?」と思いました。
私の場合は、思春期くらいから始まった様な気がしますが、夢の中にある人物が登場します。
・夢の中では「間違いないこのヒトだ」と思います。
・どんな関係の人かはわかりませんが、とても懐かしく前世から知っていたような感覚になります。
・夢によって設定は変わり、ずっと一緒にいる人として登場することもあれば、「やっと会えた」と思うこともあります。
・目が覚めると、その懐かしい感覚だけはリアル過ぎるほど残っているものの、顔かたちは思い出せず、記憶の中にあるどの人物とも一致しない、つまりは、実際には知らない人
ずっと、できるものならそのヒトに会ってみたいと思っていました。
会えば、すぐにわかるような気もしたりしてました。
もしかしてその人が私の運命の相手なのか?とか若いころは思ったりしたこともありますが・・・・
今は、多分脳内の海馬のあたりで記憶のミスコネクトが起こって、何かエラーが生じている現象なのだろうと理解しています(ああ、なんて夢の無いw)。そして、こういう現象はほかの人でも起こっているのではないだろうかと思っています・・が、みなさんいかがでしょうか?夢の中でとっても懐かしい人に会ったことありますか?そしてその人が知らない人だったりししてませんか?
今、民放のBSで渥美清のテレビドラマ「泣いてたまるか」を連続放送してる。寅さんファンを自認するワタクシ、毎回録画して少しずつ見ています。渥美の役柄も、設定も、脚本家も、演出も毎回変わるという楽しいドラマです。
彼の演技を楽しむ一方、昭和40年前後の風物を楽しんでいます。
シリーズ後半で「先生○○する」という連作があります。この部分は、渥美の役柄は高校教師、生徒たちも同じ役者が出てるんですが、中学生日記のように毎回話が変わります。
でこの高校教師シリーズの舞台が、横浜の青葉台です。
昭和41年に東急田園都市線が開通したらしいので、出来立てほやほやの街でロケをしてることになりますね。 青葉台は、私が大学卒業して最初に住んだ街です。この青葉台が、空き地だらけの草ぼうぼうな土地として登場するのがこれまた楽しい。
ドラマの中に出てくる青葉台駅前に噴水があるのですが、私が住んだときあったかしら?あの頃は、駅前再開発の真っ最中でずっと工事中でした。引っ越して10年以上経ってから行ってみたら、駅前にデパートが建ち、さらにオシャレで高級な住宅地となっていました。
面白いのでまた国土地理院のサイトで昔の航空写真を眺めてみました。
驚くのは駅の北側の「U」の字のような形の3つのビルがずっと残っていることです。
今もありますね「青葉台東急スクエア」です。。
それから、駅の北側に広がる団地の樹木がどんどん育っているのも興味深い。2007年の写真ではいったん伐採してしまったのか、季節の問題か、樹木が目立ちませんね。
ドラマに出てきた駅北側ロータリーの丸い噴水は、1975年までは確認できますが、その後は駅舎が拡張されているようで、かげになっているのか、確認できません。
駅舎の形も4枚の写真とも全部違います。
駅の北側は、鉄道敷設当時からかなり計画的に開発されたようですが、南側はなすがままになっていたようにも見えますね。私が住んでいたのも南側です。駅から徒歩20分くらいの梅ヶ丘という住所のアパートでした。今はもうありません。
1970年の青葉台駅前
1975年の青葉台駅前
1989年の青葉台駅前
2007年の青葉台駅前
ドラマの感想はまた後日。