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1975年 日本 監督:土本典昭

水俣を扱ったドキュメンタリー映画。
いろいろな複雑な思いに駆られる映画ですが、民俗学的なアプローチもあり、ぐんぐん引き込まれて153分を見終わりました。

終了後は、当時の撮影監督、助監督の方によるトークショーがありました。
「映画の手法」についてかなり詳しい話がなされました。

詳細→http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=231
  →http://www.cine.co.jp/php/detail.php?siglo_info_seq=16

いか自分用のメモ
昭和49年当時、まだ汚染された魚は水俣湾にとどまらず、
不知火海全域~有明海まで見られたという話にはチョット驚きました。
食べてましたよね。普通にお魚。
子供だったせいもあるかもしれませんが、全くそんな認識なかったです。
宇土の方に潮干狩りに行って、貝も食べてたし。
発病するレベルの濃度ではないのでしょうけども。

ナレーションもあまり入らず、熊本南部の方言でどんどん進んでいくので、
見た人たち、言葉が分からなかったのではないかと思いました。
熊本出身の私でも、かなり分からない部分がありました。
聞き取りにくい部分は、英語の字幕を見たりして・・・
変な感じ。

水俣や天草の土地の人がいろいろインタビューに答えるのですが、人によって、
「あ~これは、親類のおばさんたちの話し方にそっくり!」とか
「お父さんの話し方によくにてるな~」
とか、そんなことにも興味を惹かれました。

漁の方法も丹念に追っているので、(うたせ舟とかちっとも知らなかった)
その点も興味深いものでした。
30年経って、今はどうなってるのでしょうか・・。
不知火海の漁業や水俣病は。
調べてみようと思いました。

参考
熊本大学の水俣病関連資料

http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/minamata/

http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/mercury/


台湾映画「ビューティフル・クレイジー」
イタリア映画「ビューティフル・カントリー」
二日連続で「ビューティフル」というタイトルの映画を見ました。

どちらも映画祭がなかったら見なかっただろと思う作品。

ビューティフルクレイジーは、監督や出演女優さんによるティーチインもあり、
女優さんのかわいい事!
サインもらって喜びました。
監督は頭の切れそうな、とっつきにくいカンジでしたが。
芸術家なのですね。
この人は二年前にやはりこの映画祭で見た「チョコレートラップ」の監督さんでもあり、
前作では、音楽にボビー(陳昇)を起用していたので、
なにか共通項があるかなと思ったのですが、ファンが多くてそんな話まではできませんでした。
残念。

映画自体は、共感する部分は少なかったけど
ティーチインで監督が話していたように「夢」と思えば、
たしかに、夢のようなカンジはとてもよく伝わりました。

私も「このまま夢の中にとどまっていたい」と思うような、甘美な感覚の夢が時々ある。
目が覚めたあとに、その感覚を再現したくなる事があるから、監督の狙ってるものの1つにはそういうのがあるのかも。
と思いました。

今日見てきた「ビューティフルカントリー」はイタリア南部の産業廃棄物の不法投棄問題を扱ったドキュメンタリー。
ゴミゴミゴミ!
画面いっぱいゴミ!
という映画。

カンパーニャ州といえば、観光客も多い、南イタリア。
ソレント半島も
地図で見てみたら、映画に出てきたアチェッラは、ナポリのすぐ近くではないですか!
(カンパーニャの水牛のモツァレッラチーズおいしかったな~)

日本でもごみ処理場の問題や、ダイオキシン汚染の問題、不法投棄問題ありますが。
政治家とマフィアが絡むというのは・・・
イタリアって、ちょっとコワイ。

農業国のイメージでしたが、あんなに汚染されたらどうなってしまうのか・・・

「トルパン」でもみたヒツジの放牧。
カザフスタンの草原は、ホントに草しかなくて、ヒツジが栄養失調でどんどん死んでましたが、

イタリアのヒツジは、高速道路脇で放牧され、ダイオキシンでどんどん死んでいました。

厳しい現実を知るために、見てよかったです。

2


東京国際映画祭の2日目。
今日は2本見ました。

「生きていく日々」
「トルパン」

両方とも、上映後にティーチインがあり、制作側の人に質問する時間がありました。
特に、「生きていく日々」は素晴らしかった。
地味な何の事件も起こらない映画なのに、すごくこころに迫るものがありました。

「トルパン」は、カザフスタンが舞台で、ロシア人の監督が撮っています。
4年も撮影にかけたらしく、草原の風景というか生活はすごかったけど・・・
ティーチインがつまらなかったため、自分のなかで消化不良。
質問すればよかった。

しばらく「バビロンの河」が頭から離れませんでした。

なぜこの曲なんだろ?
それ質問したかった。
それと、なぜあんなにムキになって歌いつづけるのか・・・。
歌う事が、何か意味を持つのだと思うのだけど。

最近ずっと読んでいる宮本常一の本の中に繰り返し出てくる、
昔の生活の中での歌というものの意味についての説明が、
この映画についても当てはまるのかもしれません。

つまり、つらい労働をしなければならない暮らしの中で、
その生活を明るくするのが「歌」だったということ。

「歌」を歌うことで、作業の能率が上がり、労働のつらさが軽減し、
またいっしょに働く人々と連帯感を確認できる・・・。

現代の私たちにとっての歌は娯楽の範疇にあるものがほとんどだけれど、
例えば、働いてるときに歌を歌ってたら、「不真面目」って思われますよね。
でももっと苛酷な環境では、歌わないと仕事していられないというような、
そんな環境もあったらしい。
想像がつかないけど。

その映画の中で、大草原にぽつんと建つ遊牧民の家。
あそこで暮らすためには、歌をそれこそムキになって歌わないと、立ち向かえないものがあるのかもしれない。

そんなことを自分なりにいろいろ考えました。

うん、やっぱり質問すればよかった。

トルパンというのはチューリップの事だそうです。


2008.10.29追記
トラックバックをしてくださった方のブログで、
なぜ「バビロンの河」をあんなにかけていたのか、の解説が、
グランプリ受賞後のティーチインで監督からあったと分かりました。

あ、そうなんです、この作品「サクラグランプリ」受賞したのです。

その理由は単純で、監督が好きな曲だったから・・・だそうです。
ロシアでもヒットしたそうな・・・
って、30年位前の曲でしょ?
監督若そうだけど同世代位なのかも。

クロージングの模様はインターネットで見ましたが、
アサ君可愛いかった。
監督はクールに見えるけど、すごく熱い人でした。
上で「ロシア人」と書いたけど、あるサイトでは、カザフ人になってました。

それと、監督のスピーチの中で子役が亡くなったという様な話をしてませんでしたか?
気になる・・・。


今日から映画祭です。
初日は、朝から1本だけ見ました。

山田洋次監督の「故郷」昭和47年作。

旧作であり、地味なせいか・・・
場内ガラガラでした。
残念。

映画はすごく良かった。
寅さんのキャストで、全然違う映画ができる・・・って言う点も面白かった。
寅さんの人たちは、やっぱり役者としてすごくいいのだなぁ・・・。
と再認識。

午後は、渋谷をうろついて、六本木へ。
時間があったので、初めて東京ミッドタウンへ行ってみました。
天気が良くて公園部分がすがすがしい。

そして4時ごろケヤキ坂へ向かい、オープニングセレモニーへ出席するセレブたちを一目見るため、レッドカーペットならぬグリーンカーペットへ。
延々続く人垣。


その中に陣取り、2時間くらい立ちっぱなしで、また腰が激痛。

有名人の皆様は、ちらちらっとしか見えませんでしたが、
イベントの熱気は楽しいものですね。
前々から一度くらいは見たいと思っていたので、
今回たまたま時間が空いて見られてよかったです。

山ほど有名人が出てきました。
出てきすぎて、誰が誰やら???
な部分も。

もったいない。

写真はあとでアップします。


麻生太郎首相とレッドクリフ監督出演者たち


今年もチケットが発売になりました。

今年は公式ホームページに公演一覧のPDFファイルが無くて、
スケジュール確認が面倒でした。
チラシのできるのも遅いし・・・。
(求ム改善!)

文句はさておき、

今年も有給休暇申請して、見に行きます!(決意)

今日が一般発売日でした。
10時から電話とネットでチャレンジしましたが、取れなかったものもあり。
(電話は全くつながりませんでした)
やっぱり日本映画で舞台挨拶付きは厳しい争奪戦がありますね。

自分用に取れたチケットは以下の通り

故郷(日本)
   山田洋二監督。寅さんじゃない渥美清が見られる!

生きていく日々(香港)
   アンホイ監督の新作

トルパン(カザフスタン)
   コンペ部門

ビューティフル・クレイジー(台湾)
   2年前に見た「チョコレートラップ」の監督の新作だそう

ポケットの花 (マレーシア)

ビューティフル・カントリー(イタリア)
   ナポリのゴミ問題のドキュメンタリー

不知火海(日本)
   水俣病関連のドキュメンタリー

男はつらいよ~口笛を吹く寅次郎(日本)
   この作品はTVなどで何度も見ていますが、
   監督と竹下景子さんの舞台挨拶もあるらしいので。

合計8本。
去年よりも、日本映画が増えてます。
当初は、西村晃の「マタギ」とか、草刈正雄の「復活の日」とか、「日本のいちばん長い日」「陸軍中野学校」「羅生門」なんていう、昔の大作も見たいと思ってたのですが、スケジュール的に厳しいし、DVDなどでも見られそうなものは、結局除外しました。

このほかに、見ようかな~と思っているのは・・・

ニッポン古屋敷村(日本)
私のマーロンとブランド(トルコ)
Waiting(パレスチナ)

敗退したのは、「レッドクリフ」「THE CODE」・・・。
今見なくても、そのうち見られるでしょう。

第21回東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/

2


追加上映がきまったので、いそいそと出かけて行きました。

やわらかく、すがすがしい映画でした。
監督が描きたかったのは「台湾の人たちの善意」だそうです。
ほんとに悪いヒトは一人も出てこない映画でした。

3

台湾シネマコレクションの最終日、
最終上映(でも明日から追加上映も決まったのでホントの最終ではありません)
の「ビバ!監督人生」(鈕承澤監督・主演)を見てきました。

平日だからなのか、ガラガラでした。
でも上映が始まると大声で笑う人が多くて、
さびしくは無かった。

公式サイトはココ
http://www.cinemart.co.jp/taiwan2008/

ホウシャオシェン監督の「風櫃の少年」や
王童監督の「バナナパラダイス」で、
俳優時代の鈕承澤に親しんでいたので、懐かしい感じ。

最近は、台湾アイドルドラマの監督として活躍されていたとは、
ちっとも知りませんでした。

数年前、台北のコンビニ前でお見かけした事あり。
(ビールを身体に振りかけてはいませんでしたが・・笑)
帰国日で空港へ行くバスを待ってるとき、目の前に停まった車から、
なんだか見た事ある人が下りてコンビニへ。
「あれ?知りあいだっけ?誰だっけ?」
と思い、一瞬声をかけそうになりましたが、
よく考えたら、鈕承澤さんでした。
声かけなくてよかった・・・。

さて、映画は・・・

面白かったです。

映画監督が主人公のお話で、
ほとんどの登場人物が、「自分自身の役で」登場します。
もちろん、監督も「鈕承澤」自身の役。

業界の話が多いのですが、ダメ人生ぶりがとても共感できるものでした。
しかも、同い年ですね~。

全然住んでる世界は違うのに、体験も違うのに、
共感できるのが、この監督の上手いところなのですね。

六本木で見たんですが、見終わって六本木の盛り場を一人歩いていたら、
なんだか爽快な気分になりました。
ごちゃごちゃしていて、あまり好きな街ではないのですけど、
この街の中で、きっと今夜も「心ならずも」の接待やら嬌宴(当て字)に
身を置く人がいるだろうな~なんて思って。

高級レストランで食事する人とか、はなやかなかっこで歩いている人とか、
この人たちも、同じようにダメダメな日々を送ってるのかも・・・
なんて思ったら、街行く人たちがいとおしくなったりして。

映画の中に、やたらとドラッグが登場します。
去年、台湾芸能界はドラッグスキャンダル多かったですね。
やはり本人の役で出てた俳優さんも、確か逮捕されていたのでは???
キワドイ話だな~。

おまけ

予告編で見た韓国映画で面白そうなのがありました。
日本語字幕が一切出てなくて、タイトルすらわかりませんが、
おじさん&若者がアマチュアバンドを組んで頑張る!みたいなカンジの映画とお見受けしました。
なんて言う映画?
近々上映?
何の情報もありません・・・。

検索しました。
「韓国映画 おじさん バンド」で。

わかりました。
これです。
http://www.cjent.co.kr/happylife/

「チュルゴウン インセン~楽しい生活」という映画だそうです。


地下鉄六本木駅のポスター

私にとっての最後の1本。
この映画祭での9本目です。

台風の中、行ってきました。

最後を飾ったのは、トルコ映画でした。
トルコの映画、初めて見ました。
イラン映画の『ハーフェズ』に続き、イスラム圏の映画です。

田舎の村の生活と、子供達の日常が、雄大な自然の景色の中に描かれていました。
風景が綺麗で綺麗で・・。

舞台は田舎の村ですが、とて豊かな生活です。
そして、人々も落ち着いていて、一種の桃源郷のように感じました。

トルコはイスラムの中でも政治と宗教が切り離された、比較的緩やかな体制だと聞いた事があります。
生活環境の厳しさと宗教の厳格さは比例するのでしょう。

宗教は多く描かれていますが、それよりもむしろ子供が大人になることに重点のある映画でした。

ストーリーはほとんど無いに等しく、
子供とそれを取りまく大人達の生活を淡々と追っています。

ロケ地はどこでしょう?
とっても綺麗でした。

私のこのみで言えば、音楽がもっと軽いものなら良かった。
音楽の存在感が大きすぎて、ちょっと鬱陶しかった。

ところどころ、ストーリーとは関係無く、象徴的に子供の倒れた姿が出てきます。
(死んでいるようにも見える・・眠ってるようにも見える)
子供が成長していくときには、子供自身の中にある「こども」死んでいく
というたとえなのでしょうか?

子供にとって「人生の厳しさ」「人間の醜さ」「現実」を知っていくのは、
そのたび毎に、それまでの自分が死ぬような感覚なのかもしれません。

筋肉が鍛えられるとき、筋繊維が一旦ズタズタになり、それが快復する中で一層強い筋肉ができるのだとか。

子供の感性もそうやって、何かある毎にズタズタになり、快復する中でおとなになっていく。

トルコの人の感性もおなじなんだな~とちょっと嬉しい。
人間のあり方は、どこの人でも同じでしょうけど。

この映画の舞台が「桃源郷」のようだと感じたと書きましたが、
桃源郷などこの世にあるはずは無いですね。
なぜ桃源郷と感じたか。
それは、大人が、大人の苦悩が、描かれていないからだと思います。

大人の苦悩も表面的には出てきます。
いつまでたっても年老いた親に認めてもらえず、泣いちゃうような大の男とか。
でもそれが子供の視点で捉えられているので、表面的には苦悩に見えない。

こどもは大人の苦悩や悲哀を子供の視点で理解するから。

子供の世界を頑張って表現した映画。
だから、現実の大人の苦悩は、描かれず、だから御伽噺のように感じさせてくれたのでしょう。

私の成長物語も誰も映画にしてはくれませんが、
時間と風と同じことがあったと思います。

ほんの少しだけ、映画のように「私の中の子供性」が死んだ瞬間を思い出す事も出来ます。
でも、私は割と鈍感な子供だったし、大人になるときにさらに鈍感になってしまったので、大半は忘れてしまいました。

「死」として描かれていますが、
裏を返せば、「成長」。
大人側から見れば、大歓迎のものです。

きっとあの少年少女達自身も、成長したあとの自分側から見ると、
あの時泣いたこと、自分にとって「死」と思えたことも、歓迎すべき事柄になるはず。

というか、人間は常に、時間を先へすすめる事しか出来ないから、
あの「死」を、「死」として、捕らえる事が出来るのは
「カメラ」だけだと言う事もできますね。

へ~。
そんな映画だったんだ・・
珠には深く考えてみるのも面白いですね。

終わって、監督にサインもらいました。

9本か~。何年分かを一遍に見た感じです。
いや~楽しかった。
映画祭でお会いした皆様、また来年も会いましょう!

6


今日は気合を入れて、休みを取って六本木へ。

『ONCE~ダブリンの街角で』(アイルランド)
この映画祭期間中一回しか上映が無く、一番見たかった作品。
(でも、あとから、来月シネアミューズなどで一般公開が決定していると知りました)

1800万円の予算と17日の撮影期間で作った映画だそう。

感想は・・・
期待を裏切りませんでした。
「小品」ですが、いいものはいい。

音楽って、理屈抜きに人の心に触れるものだという事が描かれています。

嬉しい事に、上演後、主役の二人によるライブもあり、
映画と同じギター(ぼろぼろ!)での生演奏を聞く事が出来ました。

映画の中の登場人物の後日談と思って聴くと、実に愉快。
(あの二人がその後成功して東京へ来て演奏している・・・)



ぼろぼろのギター
これは、グレン・ハンサード本人の18年来の愛用品なのだとか。
日本製らしく、「やっと里帰りできた」と話していました。

ライブの模様の動画
http://www.tiff-jp.net/report/daily.php?itemid=373

来月から公開されますので、音楽好きな方、お勧めいたします。

『海辺の一日』(台湾)
エドワード・ヤン追悼

長い映画でした・・・・
疲れた。
でも飽きなかったけど。

エドワード・ヤンという監督の作品は、ビデオでしか見たことがありません。
確か「助ン嶺街少年殺人事件」だったと思います。
ビデオで2本あり、その長さのため最後まで見終わる事が出来なかった覚えがあります。

その経験のため、人気も高く、評価も高いのは知っていましたけど、あまり自分からは見ようとはしてこなかったのです。
今回は、好きな女優さんであるシルビア・チャンが主演しているという事と、大きなスクリーンで見る機会はあまりないだろうという事で、見てみようという気持ちになったのです。

映画館と言う箱に押し込まれてみると、楽しめる映画でした。
家で、DVDとかで見ると、途中で逃げたくなってしまうかもしれませんが。

映画やクラシック音楽や能楽やそのほかいろいろ芸術・文芸のなかには、今の自分の生活とあまりにもテンポが違いすぎて、日常を切り離した環境に身を置いて初めて堪能できる類のものがあると思います。

今回の映画祭の作品たちはそういうものが多いと感じています。

そして、そういう、日常を切りなすことで味わえる芸術を自分が必要としているという事も、うすうす感じ始めました。

今までは、日常のほかに「娯楽」があれば、十分エネルギー一杯で日々を送る事が出来てきたと思いますが、最近、それだけでは、貯金がそこをついたようなそんな感覚があるのです。

夏目漱石を読んでみるのも、
こういう映画を見てみようと思うようになったのも
そんな理由からかもしれません。

形には見えないけれども、そういう体験が私のなかに 「何か」 を蓄積していってくれるような気がします。

映画の中に「ある謎」が提示されます。
主人公の女性(シルビア・チャン)の夫が、3年前に海辺で自殺したのかどうか、自殺では事故なのか、それとも仕組まれた狂言で、本当は失踪なのか・・・・

結局最後まで分かりません。
映画を見終わったときには、その謎に気が行ってしまっていたため、解決しないのが不満でした。

でも2日くらい経ってみると、やはりそんな事はどうでもいいような気になってきます。
進行役(主人公の回想を聞く友人)が言ったとおり
主人公にとって、夫が死んでいても失踪していても、どちらであっても彼女にとっては同じ意味を持っていた。その日を境に彼女が変わって行った、大人になった・・・
ということが、とても良く納得できるようになりました。

呉念真インタビュー
http://www.tiff-jp.net/report/daily.php?itemid=246

1983年の映画です。
台北の街になじみのランドマークが出てきません。
日本家屋が普通に登場します。
父親の事は「オトウサン」と呼び、母親の事は「カーチャン」と呼びます。
ナゼ?

お父さんとお母さんは日本式の浴衣を着てやすみます。
主人公は日本人から生け花を習う優雅な専業主婦をやっています。

シンガポール映画というだけでチケットを買いました。
(珍しいですもの)
内容は余り期待していなかったのですが、
なんのなんの。
面白かったです。

じ・・・ん。

監督の舞台挨拶があり、小津安二郎の『東京物語』に啓発されて撮ったとか。

どこにでもありそうな家族の生活が淡々とリアルに描かれています。
綺麗ごとだけではすまない部分も家族だからこそ。

ラストは泣いてしまいました。

使われている言語が、福建語、北京語、英語
シンガポールだな~。
テーマ曲は「望春風」。

監督の話では、エピソードはほとんどが実話だけど
1つだけ、フィクションが混じっているという事でしたが・・・
どの部分かな?

宝くじかなぁ・・・。

終演後、ロビーで監督に挨拶してサインをもらいました。
フィクションは何だったのか、聞きたかったなぁ~。


いや~笑った笑った!
すごくかわいくて面白い映画でした。
リーロイが可愛くて、笑っちゃいました。

扱っているテーマは深いものもありますし
興味深くもありました。

監督さんは第1作めとのことで、発展途上・・・
なのカナ?
とも思いました。

ティーチインも長くて楽しめました。
水曜日にも上映されますよ!

が・・・・
ティーチインの途中。
外のロビーから怒声が・・・・。

酔っ払いでも迷い込んだのかと思いましたが、
終わってロビーに出ても、おじさんは怒鳴り続けていました。

どうも、入場を断られたらしく、それが不満で係りの人に文句を言っていたようです。
見ると普通の身なりのおじさんでしたが・・・。

何なんでしょうね。
怒鳴ればいいと思っているのか。
怒鳴らずにいられないのか。

人間って悲しい生き物です。

本日は気合を入れて3本見ました。
チト、ツカレタ。

『忠次旅日記』1927年 日本
『素晴らしき日曜日』1947年 日本 黒沢明作品
『ハーフェズ ペルシャの詩』2007年 イラン+日本

忠次旅日記は、戦前のサイレント映画。
大河内伝次郎主演です。
本日は、シアターコクーンで活弁士と
楽団(ピアノ、トランペット、バイオリン、三味線、太鼓)
がついての公演。
おもしろかった~。
フィルムがなくなってる部分も多いらしく、完全版ではありませんでしたが。

大河内伝次郎の顔の演技が凄い。
(もちろんサイレントなので台詞での芝居は無い・・・)

開演前には佐久間良子さんのトークショーもありました。

『素晴らしき日曜日』は47年の作品で、焼け跡の東京が一杯出てきます。
演出は、ちょっと今ならやらないようなのがありましたが、
やはりその頃の風俗など、興味深いものが有りました。
35円でデートする若者達。
今の私たちは贅沢過ぎますね。
でも、時代状況は変わっても、未来に希望を持って前向きになれなくなることは
今の時代でもあることで、同じだな~と思う事も多かった。

自暴自棄にならず、立ち向かっていく事が大切なのですね。
(言うのは簡単だ・・・)

『ハーフェズ』は実は間違えて買ってしまったチケットでした。
(ほんとは同じ時間に上映される『青い瞼』をみる予定だったの)
イランの聖職者が主人公で、現代の話なのに(ですよね?)
余りに異文化過ぎて、驚きの連続でした。
日本との合作で、日本の女優さんが混血の女主人公を演じています。

いや~堪能しました。

でも1日に3本はお腹一杯になりますね。
つかれた。

12


東京国際映画祭初日。
六本木で『遠い道のり』をみてきました。

チケットが取り難かった、という話で、私の知人の中にも
「買えなかった~」と言う人が何人もいたのですが・・・
満席では無かったです。

買ったらちゃんと見に来ないと!

さて、映画ですが、心いやされます。
誰でも覚えのある「挫折感」
そこからどうやって、立ち直っていくか・・・

それはとっても遠い道のりだけど、でもいつか・・・。

台湾の風景、音、人の温かさにいやされます。

でもこれは、日本にもきっとあるものですね。

監督と主演の二人による、舞台挨拶、ティーチインもあり、
おなか一杯になりました。

次は24日に上映されます。
いい映画ですよ~。

エンドクレジットに
友情出演:王童
って出てました。

え?王童?!
あの映画監督の?!

「無言の丘」「赤い柿」「バナナパラダイス」等などの名作を撮った
私の大好きな、あの「王童」???

どこにでてたの~~?

これから見に行かれる方、チェックしてみて!

それともう1つ。

映画の中で郵便局が二回出てくるのですが
最後のほうに出てくる、外観だけが見える郵便局
台東「大武」の郵便局に似てる~!!
ロケ地はどこ?

最後のクレジットで出てきた郵便局は別の場所のでしたが、
あれは中で撮影した方の郵便局だと思うんですよね。
同じところで外の景色も撮ったのかな?

どうでもいい事ですが、気になります。

大武は私の祖母の育った町なのです。

晴れて良かったですね。
レッドカーペットには誰が登場するのかしら?

いよいよ、本日から東京国際映画祭が始まります。
チケットは押さえといたものの、
この1週間ほど仕事も忙しく、毎日疲れていて
ゲスト情報などほとんどチェックしませんでした。

今日は「レッドカーペット」ですね。
思えば、数年前のTIFFで、水曜どうでしょうのミスターの映画がかかって、
ミスターと大泉くんがレッドカーペットを歩いたんですよね。

で、今ごろTIFF公式サイトでゲストチェック。
「海辺の一日」では私の見ない方の回に、ウーニェンジェン(呉念真)が来るみたい。ざんねん~。

でもその他はだいたいゲストあり!
なので、楽しみ・・。

今のところ、買ったのは7つです。

見に行きたかったのは、だいたい買えました。

「忠治旅日記」サイレント映画!

コンペティションは
「リーロイ!」(ドイツ)
「青い瞼」(メキシコ)

アジアの風は
「シンガポールドリーム(シンガポール)
「時間と風」(トルコ)
「海辺の一日」(台湾)
「遠い道のり」(台湾)

もうひとつ
「once」(アイルランド)

を見る予定。

もうちょっとガンバれば、あと3本くらい見られそうなのですが、

とりあえず、こんな感じで。

3年前くらいまでは、ほとんど興味のなった映画祭でしたが、
行くと楽しいということがわかったので。
今年は、存分に楽しみたいと思います。


2007年10月20日~28日
上映作品とスケジュールが発表になりました。

公式↓
http://www.tiff-jp.net/ja/

時間割を作っていろいろ考えています。
映画で世界旅行した気分になろうと画策中です。
作品紹介を見て、「みたいな」と思ったものは・・・

●コンペティション部門

  ワルツ(イタリア) 全編ワンカットらしい・・・
  青い瞼(メキシコ)
  リーロイ(ドイツ)
  ハブと拳骨(日本) 
  再開の街で(アメリカ)
  トリック(ポーランド)

●アジアの風

  ベストタイム(エジプト)
  遠い道のり(台湾)
  カオチョンカイ・キャンプ(タイ)
  時間と風(トルコ)
  数日後(イラン)
  シンガポールドリーム(シンガポール)
  海辺の1日(台湾)  追悼エドワード・ヤン
  レカドス食堂(フィリピン)
  砂利の道(マレーシア)

●その他

  忠治旅日記(日本) サイレント映画!弁士も登場するそうです。
  once ダブリンの街角で(アイルランド)
  素晴らしき日曜日(日本)黒澤映画!
  鐵三角(香港)ツイハーク、リンゴラム、ジョニートーの合作らしい。
  裸足のキボン(韓国)
  タカダワタル式ゼロ(日本)

ですが・・・・・

さて、何本見られるでしょうか?
5本くらいかな~?

4

渋谷で映画を見てきました。
映画は、「ユメ十夜」以来。

中国映画の「イノセント・ワールド」
原英語題は「the world without thief」だったか?
「泥棒のいない世界」
です。

なんで別の英語タイトルつけるのかな?

なんていう、細かいことはさておき、

映画はなかなか面白かった。

長距離列車の中でくりひろげられる、窃盗集団と警察と主人公のスリカップルの攻防。

主役のアンディー・ラウもレネ・リュウも魅力的だったし。
チベットなど、中国奥地の風景も新鮮でした。
ストーリーもドキドキしたし。

現実味は薄い「御伽噺」っぽかったけど、
GWに見るには、もってこいの娯楽作品でした。

先日見た「ノマディック美術館」の非現実味とも通ずる心地よさがありました。
ちょうど、今の私の精神に受け入れやすい「おとぎ話加減」なのかもしれません。

それにしても中国映画もどんどんこういう娯楽作品が増えてるんですね。
面白い。もっとみてみたい。

それと、レネ・リュウは、独特の雰囲気を持った女優さんですね。
この映画で、アンディが登場する部分は「映画だ」と思ってしまうのだけど(スターのオーラがあるから仕方ないんですね)、レネの部分は、現実のような不思議な感覚。
演技を感じさせないのかも。

これからもいい映画にどんどん出てほしい。
と思いました。

Yahooの記事でこんなの見つけました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000027-dal-ent
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淀川長治さんの名解説が復活する
4月19日10時24分配信 デイリースポーツ

 「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の名セリフがよみがえる。1998年に89歳で亡くなった映画評論家・淀川長治さんの名解説が一夜限りの復活を果たすことが18日、分かった。22日のテレビ朝日・ABC系「日曜洋画劇場」(後9・00)の40周年記念の特別企画として、淀川さんの解説が放送される。

中略

DVD大反響 昨年12月、日曜洋画劇場40周年記念の事業の一環として、DVD「淀川長治の名画解説」を発売。映画本編が一切収録されず、解説者の解説のみという前代未聞のDVDだったが、これが予想を上回る売り上げを記録。ファンから大きな反響を呼んだことも、今回の復活企画の後押しとなったという。

この記事の中のDVDが気になると思い調べてみました。
会社のお昼休みに、早速注文しました!
このニュースで品薄になったらイヤだな・・・。

日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説

レントラックジャパン

詳細

男たちの挽歌II
アマゾンのページへ

テレビでやってました。
久しぶりに見た。
実はこのシリーズ、2がすき。

1よりもハチャメチャになってしまってるんですが、
見所満載で。
人が死にすぎで、困りますけど。
あそこまでやっちゃうとかえってリアリティーなし。

マークよりケンがすきというのもあるかも。
チンピラにチャーハン食べさせるシーン大好き。

レスリーも、1の正義感いっぱいの若者から、もうチョイ成長して、内偵なんかできてるところもいい。兄役のティ・ロンが、敵を欺くためにレスリーを撃つところなどは、涙ナシには見れません。

最後の「どこから持ってきたの、この火器、日本刀まで登場」
ってシーンは、笑っちゃうけど、やっぱり、壮快なんですな。

チョウ・ユンファという俳優を知ることができてしみじみ幸せ。
今彼は、作品に恵まれておりませんが、だからと言って彼の価値がおちるわけではありません。

チョウ・ユンファをご存じない皆さん、ぜひ見てみてください。
男性に人気のユンファですが、女性にもぜひ!見ていただきたい。

オススメ映画
まず王道&定番作品から

・男たちの挽歌シリーズ(1,2,3, 狼)
・風の輝く朝に
・誰かがあなたを愛してる
・友は風の彼方に
・過ぎ行く時の中で

このあたりは、誰が見ても納得のユンファの魅力全開の作品。
作品的にも上質。

上記の作品を見たら、ぜひこれらもご覧下さい。

・プリズンオンファイヤー
・狼たちの絆
・フルブラッド
・フルコンタクト
・大陸英雄伝
・アンナと王様
・グリーンデステニ-
・いつの日かこの愛を
・ハード・ボイルド

そしてユンファ好きにはこたえられない、コメディー映画
(ファンになったら、ぜひ見てみてね)

・ゴールデンガイ
・大丈夫日記
・殺したい妻たちへ
・ゴッドギャンブラーシリーズ

昼寝から目を覚ましてTVをつけたら、TOKIOの「時刻表刑事」という番組をやっていた。

ほんとは、「水曜どうでしょう」のDVDを見るつもりだったのだけど、乗り物大好きな私は、ちょっと興味をそそられる。

刑事のテーマ曲が「男たちの挽歌」だ~!!

コレね↓

男たちの挽歌

ポニーキャニオン

詳細

カッコイイ!

あの映画見てない人でもカッコイイ!
って思うかな?

番組は、男たちの挽歌とは違った意味で、手に汗握るものでした。

がが、この番組、いったい何台のカメラで作ってるんだ?
「水どう」ファンの私には、すごく違和感。

瞬時の判断で、ルートを変更したりしてるわりに、
カメラがそのルートを先回りしていたりしている。

カメラ位置に違和感。


ライトスタッフDVDリスト

83年の映画 ライトスタッフを見た。

見たことがある、と思っていた。
そして、すごく面白かった。と思っていた。

実際に見たら、全然見たことのあるシーンが出てこない。
半分くらい見て、見たことない映画だと気がついた。

最後まで見て、真相に気がついた。

この映画を見たのは私ではなく、クラスメートの男の子だった。
彼が、「すごくいい映画!」と褒め称えて、映画を熱く語るものだから。
見たような気分になってしまったらしい。

その彼は映画すきが高じてそのまま映画の世界へ入ったらしいけど、元気かな?

で、映画の感想ですが、何よりサム・シェパードがカッコイイ。
エドハリスもステキ。
エドハリスは、この経験を経てアポロ13では管制室のボスになるんだなぁ。。。
などと馬鹿な想像して楽しんだり。

この映画、全然CGとかナシだそうで、それを聞くとますますすごい。
ドキュメンタリータッチで、出てくるものが大きな砂漠と、青い空と、海。
そして宇宙。っていうのも見ていて気分が良くなる。
面白かったです。

2日間連続で見ちゃった。
長い映画ですが、面白い。

で、今日は1日、登場人物の経歴やらアメリカの宇宙計画やら、ネットサーフィンで読み漁ってしまいました。


サム・シェパード

はじめて見たのは、「赤ちゃんはトップレディーがお好き」。
そして「マグノリアの花たち」
最近見たのは「ペリカン文書」って言ってももう数年前ですね。

いつ見てもカッコイイ。

脚本家でもあるそうで、なんかそんな才能溢れてるところもステキ。

「ライトスタッフ」を見ながら、ずっと「誰かに似てる」と感じてる。
日本人にこんな人いませんでしたっけ?

誰かを思い出すんだけど、
誰か分からない。
う~もどかしい。

痩せていて手足が長い感じ・・・。
もしかしてピート・テオかな?
ん?
随分違うが・・・

TVでやってるのみました。
ブルース・ウィリスにリチャード・ギアの2枚看板に、シドニー・ポワチエも出ていました。途中から見たのですが、

面白い!引き込まれる!

という思いをまったくすることなく、だらだらトラストまで見てしまいました。
映画館で見てたら、お金返して!
と思っていたかも。

趣味が悪い。
そして、どの人物も薄っぺらい。
たぶん、脚本が良くないのでしょう。

リチャード・ギアは、テロリストに見えないし。
ブルース・ウィリスも、ただの殺人狂の性格破綻者にしか見えませんでした。

人が死にすぎ。
無意味に試し撃ちされて殺されちゃった人とか、意味不明。

唯一、

お!

と思ったのは、すれ違う地下鉄にはさまれたリチャード・ギアが、信号機にしがみつくシーン。
あそこだけ、ちょっと新鮮でした。


辛口すぎますか?
ふふ。
今週は精神的にハードな1週間でした。
最後に毒づきたくなったの。
許して。
来週から、また前向きにがんばるから。


夏目漱石の「夢十夜」を原作に、11人の映画監督たちが好きなように(?)個性をぶつけた10編のオムニバス。

渋谷に見に行ってきました。

見た直後は、「ぽか~ん・・・」
と言う感じでしたが、
だんだんじわじわっと、面白さが湧いてくるという面白い現象が起きています。
もう一回見に行きたい。

劇場映画で、こんなこと思うことほとんどないのですが。
これ、もう一回見に行きたい。

ユメ十夜公式サイト

第六夜は例の運慶の出てくる話ですが、運慶役をやってたダンサーさん、かっこよかった!

TOZAWAという人らしい。
http://www.tozawa.info/

毎週土曜日にNHK-BSで「男はつらいよ」全48作放映中です。
私も、なるべく見るようにしています。
この映画の魅力は、何度も見てるとじわじわわかってきます。

子供の頃から正月になれば当たり前のように上映されていた映画で、
ある意味、ありがたみに乏しく、華やかさも感じなかったので、
劇場で見たことはりませんでした。
「寅さん」といえば、特にすることもない夜、テレビでやってるのを、
何となく家族と見て「アハアハ」と笑う。
そんな位置づけでした。

でもそんな「あって当たり前」と思っていた寅さん映画にも、
やはり終わりがあり、渥美清さんが亡くなって、48作でシリーズは終わってしまいました。

無くなって初めてその価値に気がつくというのはよくある話で、
私の中でも、寅さんの価値がぐ~んと上がりました。

まだ全作品見ていませんが、好きなのは第1作。
さくらの恋愛が描かれているのですが、倍賞千恵子さん、とってもきれいです。
それに私は「博さん」ファンなので、博さんの純情が見られるのもウレシイ。

ほかにも、竹下景子がお寺の娘をやってるのも面白かったですね。
宇野重吉が画家をやってるのもよかった。

今日のは中村雅俊と大竹しのぶの回でした。
二人とも若くて、いい感じ。

寅さん映画の魅力は、毎回変わるゲスト出演者(豪華!)
そして、その時代時代の街並みや風物も。
知ってるところが出てくると、それだけでもうれしいし。

NHKのはお正月までお休みだそうです。
残念。
暮れの忙しいときにこそ、寅さん見て和みたいのになぁ。


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東京国際映画祭も今日までだそうです。

今回、映画祭というものに初めて行って、なかなか楽しかったので、一昨日急遽チケットを買ってもう一本見に行きました。
香港の新人監督の作品だそうです。
「Aサイド、Bサイド、シーサイド」。
この作品を選んだのは、舞台が香港の島「長洲島」だったから。

この島には、知人が住んでいて「とてもいいところ!」だと言ってます。
まだ見ぬ島のその風景を見たかったのです。

映画は17歳の女の子たちの青春が描かれていて、まさに「箸が転んでもおかしい」というテンションで、楽しいものでした。
「あんな時代、私にもあったっけ?」と遠い目になりました(笑)

長洲島の風景もとてもきれいでした。
でも海の水はイマイチきれいじゃないみたい。
台湾の島の方がきれいかな?

話には関係ないんだけど、冒頭のシーンの風景、どっかで見たことある!
と思ったら、前に香港に行ったときに散歩したところでした。
なつかし~。
石垣から横に生えるみたいに大木が育っていて、印象的な街角です。
そこの角の足つぼマッサージ屋さんに行ったんだったなぁ。

写真を撮っていたので、アップ。


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またまた、『東京国際映画祭』へ行ってきました。
今日は渋谷の文化村「ル・シネマ」。

タイトルは「チョコレート・ラップ」。
台湾のヒップホップ映画です。
知ってる人はダレも出ていないし、監督も知らない人でした。
音楽担当が陳昇ということで、見てみたのです。

映画を見て感じたことだけ、2~3記録。

感想は、おもしろかったです。
ダンスシーン見るだけでも飽きなかった。
ヒップホップダンスとかあまり知りませんが、あんなに踊れる人ってすごいですね。
うらやましい。

陳昇の音楽は、あたらしく創ったものは少なく、今までの彼のアルバムに入ってる曲のイントロなどを流用したものが多かったようです。
映画に予算があまりなかったのかも。
彼の音楽はヒップホップではないですが、映画も全編踊りっぱなしってことはないので問題なし。
ドラマの部分にしっくりきてました。

踊りにかぶってた曲としては、噴水のシーンの曲。
おそらくこれは書き下ろし(かな?)
映像も曲もかっこよかった!

主人公のお父さんが、漁港で氷を作ってる職人さんでした。

木枠に水を流し込んで、大きな冷凍庫で凍らせる。
凍ったら、一個ずつ木枠から出して、のこぎりで切る!
「ああいう仕事もあるんだぁ・・・。」
興味深し。働くおじさんですね。

日本のヒップホップ小僧たちに見せたい。
今の日本にはなかなかない、ちょっとイイ感じに小汚い倉庫とか、ぼろぼろなアパートとか逆にかっこいいのかも。

私はあまり運動神経もよくなくて、もちろん踊れもしませんが、そのせいか、ダンサーにあこがれています。
生まれ変わったらダンサーになりたい。
と、思っております。
体で表現できる人ってすごいですよね。


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本日オープニングなのだそう。
いってきました、六本木ヒルズ!

今日は、「月光の下、我思う」という台湾映画を見てきました。
六本木ヒルズのヴァージンシネマはシートがよくて楽!

夜の10時近い時間から始まったことに加えて、とっても静かな映画でしたが、ふしぎと眠くならず、ラストまで見入ってしまいました。

60年代の台湾の家庭の映像が、なんか懐かしい感じ。
日本家屋だし、畳の部屋だし。
台東の海がきれい。
9月に行って来たばかりの「緑島」が登場するのも興味深い。
日本語のせりふもおもしろい。

で、一番感銘を受けたのは主演の「楊貴媚」の色っぽさ。
う~ん・・・・。
この映画で、台湾金馬奨というアカデミー賞みたいなもので、主演女優賞を取ったそうです。
納得の存在感でした。

このひとの出てる映画、べつにファンとかそういうことではないけど、ずいぶん見てる。
○恋人たちの食卓○愛情万歳○無言の丘○今天不回家○・・・

どれもこれも面白い。