日本版は出てないようですが、以前テレビ放映して、その時の邦題は「ジェイン・オースティンに恋して」だったようです。「高慢と偏見」のパロディです。
イギリスのテレビドラマ。
1時間番組の4回シリーズたったみたいで、中身だけだと3時間で見終わりました。タイムスリップものというか、三次元の我々が二次元の小説の中に迷い込む系のお話です。
見た感じでは、小説というより、コリン・フアース版のテレビドラマの世界に迷い込んだ設定でしょうね。制作局も時期も違うので俳優さんは違いますが、美術や、俳優さんの造型がそっくりでした。無意味にダーシーが池に飛び込んでシャツがスケスケになるシーンがあります(爆)
お話は、「高慢と偏見」の大ファンの現代女性アマンダが、何故か、高慢と偏見の主人公リジーと入れ替わってしまうというもので、「高慢と偏見」のキャラクターによるパラレルワールド的展開が楽しめます。
アマンダがお話の世界に入り込むのが、ちょうど小説(ドラマ版も)「高慢と偏見」の冒頭と同じタイミングで、舞踏会、風邪を引いてしまうジェイン、コリンズ牧師の来訪など原作に沿って進んで行く親切進行。
でm、リジーとアマンダが入れ替わっていることで、少しずつお話がずれ始めます。
ネタバレさせちゃいますが、
ネタバレしますよ。
ジェーンとコリンズさんが結婚してしまってどうなるのかとハラハラしました。
お父さんはほんとに決闘してしまうし。
原作よりも、母親やウィカムの描かれ方が好意的だったのも興味深し。
アマンダと入れ替わってリアル生活してたリジーが、すつかりこっちに馴染んでたのが素晴らしかったですね。
流石リジー。
リジー側の物語も見て見たかったですね。
お父さん役の人がどこかで見た顔だと思ってたら、ノッティングヒルの恋人でバーニー役やってた人でした。
貫録でてたなー。
お母さんは、あのERのエリザベスコーディー!
久しぶり!
字幕も無しで駆け足で見たので台詞が全然わかってなくて、筋の流れだけ追ってしまったので、日本版出てほしいなー。
ノーラエフロンの生前に映画化の話があったそうなのですがとうなったかしら?
誰も引き継いてないのかな?
台詞の引用
Amanda Price: I can't dance this sort of dance.
Mr. Darcy: Nor I. Together we shall make a shambles. But we shall do it with such authority that everyone will stare at us to learn the step.
Caroline Bingley: Charles told me your secret. It is my secret too. I shall get my paws on Darcy and I shall marry him because it is correct, and necessary and expected by everyone including God. But the physical society of men is something I have never sought. I shall endure it with Darcy because endurance is a speciality of our s ex. But the poetry of Sappho is the only music that shall ever touch my heart, though I have yet to play upon the um... instrument myself.
sought:seekの過去、過去分詞
endure:我慢する
Amanda Price: Goodness. Jane Austen would be fairly suprised to find she'd written that!
※ビングリーの妹が実は・・・というシーン
Mr. Darcy: Ah! Well met, well met! Bingley, Miss Lydia and I have just now returned from the opera...
Mr. Bingley: Darcy.
Mr. Darcy: ...And the problem with the opera of course, is one cannot...
Mr. Bingley: Sir, will you have done? Your subterfuge is well-meaning but it is puerile and demeans us all. There is no opera in Hammersmith. You've just arrived from god-knows-where, that much is plain.
subterfuge:逃げ口上
※ハンマースミスにオペラはないっていうのは現代とのギャップで笑とこかな?
あまい台詞(ダーシーの愛の告白シーン)
Mr. Darcy: Amanda. It means 'she who must be loved'.
Amanda Price: You must not. You must not...
Mr. Darcy: Wherefore must I not? Who is to judge us? I have laboured so long in the service of propriety.
labour=labor
propriety:作法、礼儀
Amanda Price: Elizabeth. I am not Elizabeth. The entire world will... hate me.
Mr. Darcy: Were that true, Amanda, I would fight the world! You are the one I love.
ベネット夫人やり返す!のシーン
Lady Catherine de Bourgh: Well? What do you have to say for yourself?
Mrs. Bennet: I say this. You are a prig, Madam, a pander and a common bully. And you cheat at cards! Do you suppose you may enter my house and brandish your hat at me thus? I have a mind to turn you upside down and use you to scrape out Ambrosia's sty.
prig:(道徳・作法などに)堅苦しい人,道徳家とうぬぼれる人.
brandish:振り回す
thus:したがって、だから
scrape out:掻き出す
sty:豚小屋、モノモライ
Lady Catherine de Bourgh: Madam, I take my leave of you.
Mrs. Bennet: Do! Or I shall take you out and set to scraping! Scrape, scrape, scrape, I shall go!
Mr. Bennet: Tally-ho, wife!
Mr. Collins: Mrs. Bennet, you must desist!
Jane Bennet: Oh be quiet, you silly man. Do you suppose Mama would permit her daughters to be married to your brothers when before her very eyes is the specimen of you?
Mr. Bennet: [after Lady Catherine and Mr. Collins leave] Tonight Mrs. Bennet, with your permission, I think I shall sleep in our bedroom.
Unknown
初めまして。SHERLOCKの記事を見つけて以来いつも楽しく拝見しています。
私はイギリスの大学に留学していたので、ジェイン・オースティンの大ファンでこのドラマもずっと気になっていました。引用されている台詞は、どこかにサイトがあるんでしょうか。こちらの記事を読んでますます観てみたくなりました。
SHERLOCKの記事も楽しみにしています!
ちいさん
こんにちは。はじめまして!
コメントありがとうございます。
シャーロックつながりでこちらにお越しいただいたのですね。どうぞ、よろしくお願いします。
ジェイン・オースティンは今年はお札の顔になるとかいろいろ話題が多いですね。
このドラマ、大きな声では言えませんが、You●ubeにまるまるありますヨ。
コマーシャルもなしで3時間ぶっ通しで見ることが可能です。映画でなく連続ドラマなので、少々中だるみありますけど、ファンの方なら楽しめること請け合いです。
ネタバレさせてて申し訳ありませんが、「ダーシー池に飛び込む」シーンは爆笑です。一人で見てても爆笑・・!
どんな流れで飛び込むのかは、見てのお楽しみ~♪
台詞の引用はIMDbにあります。
http://www.imdb.com/title/tt1117666/
でもこのドラマ台詞難しいですね。
わたしは聴いてもさっぱり分からず、読んでもさっぱりわからずです。
良かったら解説いただけると嬉しいです。
私このドラマの中で語られる「Ambrosia」という人物が誰なのかさっぱり分かってないんです。(引用の台詞にも出てきます)原作に出てきましたっけ?それともAmbrosiaといえば誰のことか分かる人物があるのでしょうか?
Unknown
ありがとうございます!
まさかYou●ubeで観られるとは。
ダーシーの池シーン楽しみです!世界中のダーシーファンのためにあえて入れて下さったのでしょうか(笑)
「Ambrosia」の件ですが、私も全く記憶になく調べてみたらLost in Austenの中に、
Lady Ambrosia is, after all, a corpulent female pig.
という台詞があるようですね。他にもちらっと検索してみたんですが、どうやらベネット家で飼ってる豚のように思うんですがどうなんでしょう?とんちんかんな答えだったらすみません。
Yokoさんのおかげで久しぶりにオースティンの世界に浸れそうでうれしいです。オースティンがこの作品を書いた頃、日本は江戸時代ですよね。日本史には詳しくないんですが、その頃日本で書かれた作品と比べてみたいなぁ、ともふと思いました。わくわくです。
本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。長々失礼致しました。
ちいさん、ご覧になりましたか?
お返事遅くなりました。
ちいさん、本編ご覧になれましたか?
ダーシー池シーンの感想聞きたい・・・ぷぷぷぷ。
Ambrosiaって豚の名前なんですか?
Ambrosia's sty ですものね。
何かの例えかと思ってました・・・。
同時代の日本にはこの様な小説はなさそうですね。なんどもなんども映像化され、パロデイーが作られ・・・しかも、現代の人がそのままの文章を読めるというのは。、江戸文学では無理ですね。
明治まで下ってこないと・・・
夏目漱石などが有望でしょうけど、そこまでの映像化はないかな?
こういう比較は面白いですね。
きっとまじめな学者さんもやってると思うんですよね~。興味あるナァ~。
観ました!
大変遅くなりましたが、池のシーン観ました(笑)
突然カットが変わって入水シーンなしでいきなりずぶ濡れシーンだったので驚きました!
普通に会話が続いているのも笑えました。
私もリジー側のお話も観てみたいです♪
未来から過去より過去から未来の方がきっと波瀾万丈ですよね。
ちいさん
お久しぶりです!
ご覧になりましたか!池のシーン・・・もう笑っちゃいますよね。しかももともと池のシーンは原作にはなくて、コリンファースのときの演出だったらしいですね。もうコリンファースといえば「池に落とされる俳優」の代名詞ですよね。ぶぶぶ。ブリジットジョーンズでもしつこく落とされてた(あれは噴水だった?)し、ラブアクチュアリでも池に飛び込んでましたね~^^
オースティンモノはこれからもまた映像化されていくでしょうから、楽しみですね~。
Unknown
お返事ありがとうございます。
コリンファースの池情報初めて知りました!言われてみれば確かにそうですよね。ブリジットジョーンズのずぶ濡れシーンもよく覚えてます^^
オースティンの映像化楽しみです!
SHERLOCKの翻訳も楽しみにしてます。
ちいさん
シャーロックの翻訳・・
ほほほ。ちっとも進んでなくてお恥ずかしいです。でもちょこちょことやって行きますので、また見に来てくださいね。
ライフワークにしようと思います。