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SHERLOCK S2E1 The Woman

中学生のころから「アイリーネ・アドラー」(延原謙訳風に)が好きになれなませんでした。ファンの間ではアイリーンはすごく人気のあるキャラで、原作の「ボヘミアの醜聞」もとても人気のエピソードではあります。原作において、おおよそ(恋愛対象としての)女性に興味のないホームズが、唯一心から賞賛し認めた女性となっているのですが、おそらくその設定に思春期の私はやきもちを焼いたのでしょう(笑)。
中学生らしいですね。

その気分は、実はずーっと変わらず、今の今まで引きずっています。
(なんと、成長のない!!)
なので、アイリーンの登場する「A Scandal in Belgravia」も若干斜に構えた気分で見始めました。

「アイリーンめ、ワタシのシャーロック・ホームズに何をする~!」的な・・・ww

見終わっても、やっぱり似たような気持ち。
もちろん、面白かったのですが。
一緒に見ていた夫は、すっかりアイリーンを気に入ったらしく、女優さんの名前とか調べていました。
確かにきれいでしたね。

さすがに今の私は大人ですので、作品の評価に感情を持ち込まないこともできます(笑)
ええ、できますとも!
ジェラスとは切り離して、感想などを書いていきますかね~~。

以下ネタバレ注意

すっかりジョンはシャーロックの助手ですね。
病院のアルバイトもやってないみたい。
パソコンを持って現地捜査。
スマホのカメラでもいいような。
なんか、ラップトップ落として壊しそうじゃないですか?

宮殿でのホームズ兄弟のやり取りは楽しい。
何だかんだいっても仲がよいですね。

ツボだったシーンは

・アイリーンの家で「通報しよう」というジョンの言葉を受け、
 拳銃を空に向けて数発発射「すぐ来るよ!」
 なんというか、手っ取り早いですね。

・221Bに押し入ってハドソンさんを縛り上げた賊に対する仕打ち。
 「警官と救急車を呼んでくれ、重症だ。窓から落ちたみたいだ」
 って、誰のこと?誰も窓から落ちてないよ~。
 と思っていたら、それは予告だったのでした。

このあたり、シャーロックが良(常)識がないのを端的にあらわしてて、面白い。
このシリーズでは、シャーロックのこういう常人離れをコミカルにちりばめてくれるのがすごく楽しい。

●シャーロックと女性、性的なもの

このテーマについて、あまり考えたくない。
ワタシにとってのホームズは永遠のvirginでいて欲しいんです。
だって、ファンタジーなんだもの。
彼の存在そのものが、ワタシにとっては。
やっぱり子供のころに愛してしまったキャラだからかな?

作中でもシャーロックは「virgin」と呼ばれていますね。

●シャーロックとアイリーンの対決

原作では、シャーロックは完全にアイリーンに打ち負かされちゃいます。
だから自分を圧倒した存在として、アイリーンが心に刻まれちゃうわけなんでしょう。

この作品でも、もちろんシャーロックは常に圧倒されていきます。
もちろん、健闘はしますよ。
でも切り札は常にアイリーンの手の中にあり、シャーロックができるのは、彼女のメールを無視することくらい。
メールの着信音を変えたりもしないのね。
聞きたいのね、あの声を(!)

そして、ラスト近く、「情にほだされて」大きなミスを犯してしまうシャーロック。
なんて世間知らずでうぶなんだと、兄のマイクロフトが嘆きます。
う、屈辱・・・。
で、パスワードの解除。

ここで終わりでよかったんでは?
競り合ってきた二人の対決がアイリーンの圧倒的勝利に終わり、でも最後に挽回するシャーロック。
でも総合点ではアイリーンの勝ち。
で、彼女が「The Woman」として永遠に彼の心に残る・・・・。

そうなると、ラストの落ちが、蛇足に感じました。
ラストの処刑シーンは、何のために入れたんでしょうか?
おそらく、作った人はアイリーンとのエピソードにワタシの100倍くらいの思い入れがあるんでしょうね。
もうひと発展ほしかったのかな、と推測します。

やっぱりジェラスとは切り離せない感想になっちゃいました。

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