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SHERLOCKで英語 ピンク色の研究-4

さて、今回は、ブリクストンの4人目の現場のつづきです。
シャーロックが被害者についての推論を披露していくところから、最後のきめ台詞「PINK!」までを追います。
あのPINK!の言い方と顔が好き。

赤文字:意味や文法がわからないところ
青文字:(私にとっての)新出単語

例により、できるだけ前から訳してるので、日本語はちょっと変です。


L: Sherlock - two minutes, I said, I need anything you got.

シャーロック、2分だ。言っただろ。お前のわかったことを全部話せ。


SH: Victim is in her late 30s. Professional person, going by her clothes - I'm guessing the media, going by the frankly alarming shade of pink. Travelled from Cardiff today intending to stay in London one night from the size of her suitcase.

被害者は30代後半、専門職だ、服装からみて。おそらくマスコミ関係。派手で強烈なピンクの色合いからすると。カーディフからロンドンに今日やってきて、1泊するつもりだったんだ、スーツケースの大きさからわかる。

frankly:率直に、あからさまに
alarming:不穏な、不安にさせる

L: Suitcase?

スーツケース?

SH: Yes. She's been married at least ten years, but not happily. She's had a string of lovers but none of them knew she was married.

そうだ。彼女は結婚して10年以上、でもあまり幸せな結婚生活ではない。数珠繋ぎのように愛人がいたが、誰も彼女が既婚者だと知らなかった。

string of:一連の、数珠つなぎの
一度の複数と浮気してるわけじゃなくて、絶え間なく単数の浮気相手がいたということですね。

L: Oh, for God's sake, if you're just making this up...

おい、勘弁してくれよ。もし、単に話をでっち上げてるのなら・・・

make..up:話をでっち上げる

SH: Her wedding ring. Ten years old at least. The rest of her jewellery has been regularly cleaned, but not her wedding ring. State of her marriage right there. The inside is shinier than the outside,that means it's regularly removed. The only polishing it gets is when she works it off her finger. It's not for work, look at her nails. She doesn't work with her hands so what or who DOES she remove her rings for?

彼女の結婚指輪。10年以上はたってる、少なくみつもっても。他のアクセサリーはきちんと手入れしてあるのに、結婚指輪だけは違う。結婚生活の状態がそこに現れている。内側は外側より光っている。これは定期的にはずされていることを意味する。指からはずすときだけ(こすれて)磨かれるんだ。(直訳:指輪が磨かれる唯一の機会は彼女がそれを指からはずす時だ)。仕事のためじゃない。彼女の爪を見ろ。指先を使う仕事じゃない。じゃぁ何のためもしくは誰のために指輪をはずす?

jewellery:宝石類,装身具類.
regularly:定期的に、きちんと、いつも

 Not ONE lover, she'd never sustain the fiction of being single for that long so more likely a string of them.Simple.

愛人は一人じゃない。独身の振りをし通すには、長い付き合いじゃ無理だ。何人も愛人がいる(ひっきりなしに愛人ができる)方がありそうなことだ。簡単だ。

sustain:維持する、支える、(役を)立派にこなす

JW: Brilliant. Sorry.

すばらしい!ごめん。

L: Cardiff?

カーディフ?

SH: It's obvious, isn't it?

明白だろ?

JW: It's not obvious to me.

明白じゃないよ、僕には。

SH: Dear God, what is it like in your funny little brains, it must be so boring.

あ~カミサマ、一体どんな風なんだ?君のそのおかしな小さい脳みその中身は?さぞかし退屈だろうね。

※う~むかつく発言w。

Her coat - it's slightly damp, she's been in heavy rain the last few hours - no rain anywhere in London in that time. Under her coat collar is damp too. She's turned it up against the wind. She's got an umbrella in her pocket but it's dry and unused. Not just wind, strong wind - too strong to use her umbrella.

彼女のコートだ。少しだけ湿ってる。大雨にあったんだ。ここ数時間以内に。ロンドンじゃどこもその時間、雨は降ってない。コートの襟の下も濡れてる。襟を立てたんだ。風があったから。傘をポケットに入れてたのに、使ってなくて乾いてる。ただの風じゃない。大風だった。強すぎて傘が役に立たなかったんだ。

We know from her suitcase that she was intending to stay overnight but she can't have travelled more than two or three hours because her coat still hasn't dried. So - where has there been heavy rain and strong wind within the radius of that travel time? Cardiff.

スーツケースからわかるのは、1泊するつもりだったことだ。でも2
~3時間を越える距離は移動してない。なぜならコートがまだ乾いてないからだ。では、どこで大雨と強風があったか?その移動時間の範囲で?カーディフだ。

radius:半径
お~!πrの二乗っていうときのRって、これなんですね。
travelled:gooさんがつづりが違いますよー!って知らせてくれてますが、そういえば traveled のような気もしますね。LLとなるのはイギリス風みたいです。

JW: Fantastic.

素晴らしい!


SH: Do you know you do that out loud?

わかってるか?声が大きいって。

JW: Sorry, I'll shut up.

申し訳ない。黙るよ。

SH: No, it's...fine.

いや、それは...いいんだ。

   コメント欄でしましまさんに指摘されて聞きなおしたのですが、
   「YES、FINE」と言ってるように聞こえます。
   訳は「そうしてくれれば、ありがたい」ってところでしょうか。

   
 


L: Why do you keep saying suitcase?

なぜさっきから言い続けてるんだ?スーツケースって。

SH: Yes, where is it? She must have had a phone or an organiser. Find out who Rachel is.

そうだ。どこにあるんだ?彼女は携帯かシステム手帳を持っていたはずだ。レイチェルが誰なのか突き止めなければ。

organiser:システム手帳(辞書に無かったけど、画像検索したらいっぱい出てきた)

L: She was writing Rachel?

レイチェルって書いていたのか?

SH: No, she was leaving an angry note in German - of course she was writing Rachel, no other word it can be. Why did she wait until she was dying to write it?

ちがうよ。彼女は怒りの遺書をドイツ語で書いていたんだ。
-当然レイチェルと書いていたんだ。ほかの言葉であるはずがない。なぜ彼女は死ぬ間際にそれを書いたんだろう?(直訳:なぜ、彼女は死にながらその言葉を書くまでずっと待ったのだろう)

ここちょっとよくわからない。
be dying to:~~したくてたまらない という言い回しらしいけど、ここでは文字通り「死にかけていた」のほうがよさそう。じゃぁ、wait untilの部分はどう考えたらいいだろう?

それと、わざと、アンダースン説を真顔で取り上げて答えるところ、性格悪いですねぇ~

L: How do you know she had a suitcase?

なぜ彼女がスーツケース持ってたってわかるんだ?

SH: Tiny splash marks on her right heel and calf not present on the left. She was dragging a wheeled suitcase behind her with her right hand, by that splash pattern. Smallish case, going by the spread. Case that size, woman this clothes-conscious - could only be an overnight bag so we know she was staying one night. Where is it, what have you done with it?

ちいさな水はねが右足のかかととふくらはぎにある。左足にはない。キャスターつきのスーツケースを右手で引いてた。はねの状態でわかる。小ぶりのケースだ。はねの広がり方からして。この大きさのケースなら、このおしゃれにこだわる女性の場合、1泊分の荷物だ。だから、彼女は1泊だけするつもりだったとわかる。どこにあるんだ?それをどうしたんだ?

calf:ふくらはぎ
drag:ドラッグする、引きずる
smallish:小ぶりの
spread:ひろがり

L: There wasn't a case.

スーツケースはなかった。

SH: Say that again.

もう一度言ってくれ。

L: There wasn't a case. There was never any suitcase.

スーツケースはなかった。そんなものはどこにもなかった。

SH: Suitcase! Did anyone find a suitcase? Was there a suitcase in this house?

スーツケースだ!誰かスーツケースを見つけなかったか?この建物にスーツケースがなかったか?

L: Sir, there was no case!

??、スーツケースはなかったんだ!

なんでsirって言ってるのかな?ちょっとした皮肉なんだろうか?それとも普通に呼びかけ?

   ここもコメント欄でしましまさんに指摘されました。
   sirではなく、SHERLOCKといいかけてるとのことです。

SH: But they take the poison themselves, swallow the pills. There are clear signs, even you lot couldn't miss them.

しかし、被害者は毒物を自ら飲んでるんだ。カプセルを飲み下してるんだ。明らかなサインだろ。たとえ君たちだって見逃すはずはないんだ。

※ここもひとを小馬鹿にしてる台詞ですか?
LOTの意味のとり方がわからないな~
you lotで君たち大勢って感じなのかしら?

swallow:飲み込む。飲み下す。燕。

漢字でも飲み込むは「ツバメ」という字が使われてますよ!!!「嚥下」。
英語でも「ツバメ」と飲み下すが同じ単語なの?!
大発見ではないですか?!

L: Right, thanks. And...?
そうだな、どうも。それで?

SH: It's murder, all of them. I don't know how. But they're not suicides, they're serial killings. We've got a serial killer. I love it.There's always something to look forward to.

これは全部「殺人」だ。どうやったかはわからないが。でも自殺なんかじゃない、連続して殺された。連続殺人事件なんだ。嬉しいな。これは楽しみになってきたぞ。(直訳:いつも何かしら楽しみにできるものはあるものだ)

look forward to:期待する。楽しみに待つ。
ああ、こんなこというから、ドノバンにサイコパスって言われちゃうのに・・

L: Why are you saying that?

なぜ、そんなこと言うんだ?

SH: Her case! Come on, where is her case? Did she eat it(?) Someone else was here, and they took her case. So the killer must have driven here. Forgot the case was in the car.

彼女のスーツケースだよ。たのむよ、どこにあるんだ?彼女が食べたのか?別の人間がここにいたんだ。そして彼女のスーツケースを持ち去った。だから、殺人者は車でここに来たはずだ。車の中にスーツケースがあることを忘れたんだ。

JW: She could have checked into a hotel, left it there.

彼女がホテルにチェックインして、そこに置いてきたのかもしれない。

SH: No, look at her hair. She colour-coordinates her lipstick and her shoes. She'd never have left any hotel with her hair still looking... Oh... Oh!

ちがう。彼女の髪を見ろ。口紅も靴も見事にコーディネートしてる。ホテルに行ったならあんな髪のままで出てくるはずがない。(直訳:彼女は、どんなホテルからも、髪をあんな状態のままで出てくることは決してない)
あっ!そうか!

L: Sherlock? What is it, what?

シャーロック?何なんだ?何?

SH: Serial killers, always hard. You have to wait for them to make a mistake.

連続殺人はいつだって手強いものだ。奴らがミスするのを待たなくては。

L: We can't just wait!

ただ待つなんてできないんだよ!

SH: Oh, we're done waiting. Look at her, really look! Houston, we have a mistake. Get on to Cardiff. Find out who Jennifer Wilson's family and friends were. Find Rachel!

いや、もう待つのは済ませた。彼女を見ろよ、よく見ろ!ヒューストン、ミス発生だ。カーディフへ向かえ。ジェニファー・ウィルスンの家族や友人を探し出せ。レイチェルを見つけろ!

L: Of course, yeah - but what mistake?!

もちろんだ。でも、どんなミスなんだ?

SH: Pink!

ピンクだ!

3 thoughts on “SHERLOCKで英語 ピンク色の研究-4

  1. しましま

    Unknown
    YOKOさん、雨宿りのなか、お疲れサンでした~!!
    なんだか、このシリーズがきたら、そこをDVDで見直すのが習慣となってきましたww
    ちょっと映像見ないでいたらまた新鮮です!特にここのシーンでシャーロックの顔を
    斜め下から撮ってるシーン。。。あのアングルの顔が好きで。好きで!

    とっとっと~、今回もYOKOさんきちんと訳されているので
    あまり英語についてはコメントもないのです。

    *Why did she wait until she was dying to write it? このwait until~は、「~まで待つ」を「~までしなかった」と考えるとわかりやすいと思います。「なぜ死にかけるまでしなかったんだ、それを書くのを?」

    ふふふ。。。イギリスのジョークは真顔なんですよね~
    真顔よりさらにかなりバカにした顔で言ってる。。。あーツボ。

    それから!今回、字幕(?)が怪しいところをふたつ見つけましたよ。

    1、Johnの「Sorry, I'll shut up」の次の「No, it's fine.」ここは、シャーロック「Yes, fine.」と言ってます。

    2、階段を駆け下りて行くシャーロックに対してのレストラードの「Sir, ….」これは「Sherlock, ….」ですよ。

    ぜひ、聞いてみてください。

    swallowが「飲み込む」と「ツバメ」だったこと、別々に覚えていて気づきませんでした!

    返信
  2. YOKO

    ツバメ
    しましまさん。
    コメントありがとうございます。
    だいたいあってましたか~?
    キャー嬉しいです。
    雨に降り込められて集中した甲斐がありました^^

    >Why did she wait until she was dying to write it? このwait until~は、「~まで待つ」を「~までしなかった」と考えるとわかりやすいと思います。「なぜ死にかけるまでしなかったんだ、それを書くのを?」

    あ、そうなんですね。ありがとうございます。
    とすると、be dying to の部分は文字通り「しにかける」で良いのですね。

    >sir!
    レストレードの声も「しゃー」って聞こえますよね。
    な~んだ。誰だ、字幕つけたの?ぷんぷん。悩んだ時間を返して・・

    >Yes, fine
    えっ?!
    そうなのですか?ここはYESでもNOでもどっちでも(見てれば)意味はわかりますけど、全く逆ですね^^;。

    >swallow
    考えたんですが、明治時代に西洋医学をとりいれる際に、いろんな言葉を和訳したと思うのですが、きっとswallowを「嚥下」と訳したんじゃないかな~
    と思って調べたら、どうもそうじゃないみたい。もともとそういう漢字があるようですね。
    洋の東西を問わず、人は「ツバメ」を見て「飲みこむ」ことを連想したんですね、きっと。

    返信
  3. YOKO

    再度聞きなおしました。
    しましまさんのご指摘を受けて、もう一度良く見直して見たら、私がたよりにしているテキストにいろいろ抜けがあったことがわかりました。
    字幕に入ってる言葉か抜けていましたので、わかった範囲で記事中に足しました。
    そして良くきくとDVDの字幕自体も、抜けてるところがありますね。文字数が限られるから仕方ないですね。

    で、問題の「No.it'sfine」の部分。
    シャーロックの顔が逆光でよく見えませんが、よく聞くと「Yes, fine」と聞こえます。

    となると、ジョンが「ごめん黙るよ」と行った後「いや、いいんだ・・・」ではなくて、「そうしてくれ。」って言ってる事になるのかな?

    どっちにしてもシャーロックの気持ちは、ほめられて嬉しい。照れくさい。に変わりはないと思いますが。「Yes, fine」のほうがシャーロックらしいですね。素直じゃない。

    返信

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