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SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-6 ハリーへの推理

宮殿の最後のシーンです。
ここも英語がハイレベルで(?)わかりにくいです。
むずかしー。


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。


HARRY:Can you help us, Mr Holmes?
手を貸していただけるかな?ホームズ君?

SH:How?
どうやって?

HARRY:Will you take the case?
事件を引き受けてくれるかね?

SH:What case? Pay her, now and in full. As Miss Adler remarks in her masthead, know when you are beaten.
何の事件ですか?彼女に金を払うことだ。今すぐに全額を。ミス・アドラーが彼女の(ウェブサイトの?)発行人欄で言っているように、「うちのめされたと思い知れ」

masthead:マストの先端、新聞または雑誌のタイトル、発行人欄

※know when you ~~ 決まり文句っぽいニオイがしますが、どういうことかな?

MH:She doesn’t want anything. She got in touch, she informed us that the photographs existed, she indicated that she had no intention to use them to extort either money or favour.
彼女は何も欲しがっていない。連絡を取ってきて、あの写真の存在を我々に伝え、あの写真を使って、金や他のゆすりをする意図はないと示した。

indicate:示す
intention:意図、意思
extort:ゆすりとる

SH:Oh, a power play. A power play with the most powerful family in Britain. Now, that is a dominatrix. Ooh, this is getting rather fun, isn’t it?
ああ、パワープレーか。イギリスで最も力を持つ家族に対するパワープレー。それでこそ「女王様」だ。面白くなってきたぞ。だろ?


JW:Sherlock.

シャーロック。

※ジョンがたしなめます。

SH:Where is she?
彼女はどこにいる?

MH:Uh, in London, currently. She’s staying…

ああ、ロンドンだ、今は。彼女の滞在先は・・・

SH:Text me the details. I’ll be in touch by the end of the day.
詳細はメールをくれ。今日中に連絡する。

HARRY:Do you really think you’ll have news by then?
それまでに何か進展が得られると本当に思っているのかな?

SH:No, I think I’ll have the photographs.
いいえ。僕はその写真が得られると思っていますよ。

HARRY:One can only hope you’re as good as you seem to think.

君が考えているとおりに実際に優秀であることを、期待するしかないな。

※One can only~~ というのは、one(人)は~~するしかない。という意味のようです。中国語で言うと只好~ですかね。

Dog Lover
Horse Rider
Public School
Early Riser
Left Side Of Bed
Non-Smoker
Father
Half Welsh
Keen Reader
Tea Drinker

犬好き
馬に乗る
パブリックスクール出身
早起き
ベッドの左側に寝る
タバコは吸わない
父親
親のどちらかがウェールズ人
熱心な読書家
紅茶好き


SH:I’ll need some equipment, of course.

少し必要なものがある、もちろん。

equipment:設備、小物、備品

MH:Anything you require, I’ll have it sent over.
何でもお前の要求するものを届けよう。

SH:Can I have a box of matches?
マッチをいただけますか?

HARRY:I’m sorry?
何だって?

SH:Or your cigarette lighter, either will do.
それか、あなたのライターでも、どちらでもいいんですが。

HARRY:I don’t smoke.
私はタバコは吸わないんだ。

SH:No, I know you don’t, but your employer does.
そうですね。あなたが吸わないのは知っています。しかし、あなたの雇い主は吸います。

HARRY:We have kept a lot of people successfully in the dark about this little fact, Mr Holmes.
我々は多くの人々に対して、成功裡に隠し続けてきたんだ。この小さな事実をね。ホームズ君。

SH:I’m not the Commonwealth.
僕はコモンウェルスじゃないので。

the Commonwealth:共和国、国民、英連邦

※ここでシャーロックはなぜ、自分はthe Commonwealth ではないというんでしょうね?どういう意味なんでしょう?

JW:And that’s as modest as he gets. Pleasure to meet you.
そして、それは彼が持っているのと同じくらい優しいんですよ。
お会いできてよかったです。

as modest as この形ははるか昔に習った 「A is as B(形容詞の原級) as C」AはCと同じくらいBだ。という形だと思うのですけど、そのまま「それは彼が持ってるのと同じくらい優しい。」と訳しては意味がとりにくいですね。

うーん。as modest as he gets はas modest as he can とは言い換えられないのかな?

つまり「彼のできる範囲の中では優しいんです」

上のハリーさんの台詞「 as good as you seem to think」も同じ形ですよね。
上記のは「君が(君自身について)考えているのと同じくたらい君が優秀である」ということで、こなれた日本語にすると「君の自信のとおりに」とでも言うのかな?

SH:Laters!
ではまた!

Laters:(slang) see you later; an expression used at parting.

文法的なところでいろいろ引っかかってしまいましたが、マッチ云々のくだりは、ハリーさんに実力を疑われて、むっとしたチャーロックが推理をひけらかしたとみてよいのでしょうね。
うふふ。

4 thoughts on “SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-6 ハリーへの推理

  1. しましま

    Unknown
    YOKOさん、私も自分のブログでいくつか和訳をしてみてとても勉強になりました。
    (それはいいけど、タイプ打ち作業もかなり大変でした)
    ドラマのすみずみまで理解できますものね。

    *know when you are beaten 負かされた時を知りなさい=負けを認めなさい
        決り文句なのかも知れませんが、ググるとシャーロックの台詞ばかりが出て来てダメだ。

    *the Commonwelth 「僕はイギリス連邦じゃない」は「(女王の)秘密を隠してた=君も秘密にしてくれたまえ」に対する、シャーロック流の「そんなの知った事か」という返事だと思ってました。

    *modest もし書き換えるなら、beをつけて as he can beとすれば似たような意味になりそうですね。
        この単語の意味は、「控えめ/謙遜した」ですね。人の性格を表す形容詞として良く出て来ます。

    しかしYOKOさんの調べてくれた難しい単語、覚えていられませんなあ。

    返信
  2. しましま

    Unknown
    YOKOさん、私も自分のブログでいくつか和訳をしてみてとても勉強になりました。
    (それはいいけど、タイプ打ち作業もかなり大変でした)
    ドラマのすみずみまで理解できますものね。

    *know when you are beaten 負かされた時を知りなさい=負けを認めなさい
        決り文句なのかも知れませんが、ググるとシャーロックの台詞ばかりが出て来てダメだ。

    *the Commonwelth 「僕はイギリス連邦じゃない」は「(女王の)秘密を隠してた=君も秘密にしてくれたまえ」に対する、シャーロック流の「そんなの知った事か」という返事だと思ってました。

    *modest もし書き換えるなら、beをつけて as he can beとすれば似たような意味になりそうですね。
        この単語の意味は、「控えめ/謙遜した」ですね。人の性格を表す形容詞として良く出て来ます。

    しかしYOKOさんの調べてくれた難しい単語、覚えていられませんなあ。

    返信
  3. YOKO

    しましまさん
    いつもありがとうございます。
    タイプうちは大変でしょうね。わたしは、ほか様のタイプされてイルのもを使わせていただいてるので、その点ラクチンなのですけど。

    *know when you are beaten 負かされた時を知りなさい=負けを認めなさい

    なるほど!
    確か、吹き替えも「負けを認めることだ」となってました。「認める」ですね。

    コモンウェルス・・・

    女王様に忠誠を誓う立場にはないよ。
    その気はないよ、という意思表示。
    こちらも、なるほどです。
    ここの吹き替えは「僕は凡人じゃない」になってたかなー。凡人?そんな意味はどこをひっくり返しても出てきませんでしたから、流れをつなぐための意訳なんでしょうね。

    modest は謙遜したってことなんですね。
    「これでも謙遜してるんですよ。これでも控えめな方なんです」と言うことでしょうか?

    can be にしないといけませんでしたね。
    ふー、むずかしい~。

    ほんと、しましまさんのおっしゃるとおり、隅々まで理解しようとする試み、大変ですけど、楽しいですね。

    返信
  4. YOKO

    しましまさん
    いつもありがとうございます。
    タイプうちは大変でしょうね。わたしは、ほか様のタイプされてイルのもを使わせていただいてるので、その点ラクチンなのですけど。

    *know when you are beaten 負かされた時を知りなさい=負けを認めなさい

    なるほど!
    確か、吹き替えも「負けを認めることだ」となってました。「認める」ですね。

    コモンウェルス・・・

    女王様に忠誠を誓う立場にはないよ。
    その気はないよ、という意思表示。
    こちらも、なるほどです。
    ここの吹き替えは「僕は凡人じゃない」になってたかなー。凡人?そんな意味はどこをひっくり返しても出てきませんでしたから、流れをつなぐための意訳なんでしょうね。

    modest は謙遜したってことなんですね。
    「これでも謙遜してるんですよ。これでも控えめな方なんです」と言うことでしょうか?

    can be にしないといけませんでしたね。
    ふー、むずかしい~。

    ほんと、しましまさんのおっしゃるとおり、隅々まで理解しようとする試み、大変ですけど、楽しいですね。

    返信

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