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SHERLOCKで英語 0103-3

The Great Game その3回目。
レストレードの電話で警察に出向き、そこでピンクの携帯を手にするところから、第一のゲーム「カールパワーズ」に突入です。

赤文字:意味や文法がわからないところ
青文字:(私にとっての)新出単語
間違ってるところのご指摘、ご意見など切望してます。
どうぞ、お気軽にコメント欄にてご指摘ください。
なお、英語脳育成のため(?)できるだけ前から順に直訳してるので、日本語はちょっと変です。


L: You like the funny cases, don’t you? The surprising ones.
お前はおかしな事件が好きだろ?びっくりするようなやつがな。

SH: Obviously.
その通り。

L: You’ll love this. That explosion.
これは気に入るぞ。爆発事件だ。


SH: Gas leak, yes?

ガス漏れ、そうだろ?

L: No.
ちがう。


SH: No?

ちがう?

L: No, Made to look like one.
そうだ、そう見せかけてあった。


SH: What?

何?

L: Hardly anything left of the place. Except strongbox. A very strong box and inside it was this.
ほとんど何も現場には残ってなかったが、金庫があった。すごく頑丈な金庫が。そして中にこれが入ってた。

SH: You haven’t opened it?
開封しなかったのか?

L : It’s addressed to you, isn’t it? We’ve X-rayed it. It’s not booby-trapped.
お前宛だろう?X線検査はしてある。ブービートラップじゃないよ。

SH: How reassuring. Nice stationery. Bohemian.
それは安心だな。
いい文具。ボヘミア製。

reassuring:安心を与える,元気づける.

JW: What?
何?

SH: From the Czech Republic. No fingerprints?
チェコ共和国製。指紋は無かった?

L : No.
無かった。

SH: She used a fountain pen. Parker Duofold, Merdian nib.
彼女は万年筆を使ったな。パーカーのデュオフォールドで、ペン先はMerdian。

nib:ペン先


JW: She?

彼女?

SH; Obviously
明白だ。

JW: Obviously. That, that’s the phone. The pink phone.
明白ね。それ、それはあの携帯だ。あのピンクの携帯だ。


L: What? From the study in pink?

なんだと?「ピンク色の研究」からか?

※from を使ってるのが、もう、ジョンブログからの「引用」ってイメージなのかな?


SH: obviously, it’s not the same phone. But it’s supposed to look like. Study In Pink. You read his blog?

あきらかにそれとは違う携帯だ。しかしそう見えるようにしてあるんだ。
ピンク色の研究だって?彼のブログを読んだのか?

www!


L: Of course I read his blog. We all do. Do you really not know that the Earth goes round the Sun?

もちろん読んださ。全員読んだ。お前ほんとに地球が太陽の周りを回ってるって知らないのか?


SH: It isn’t the same phone. This one’s brand new. Someone’s gone to a lot of trouble to make it look like the same phone which means your blog has a far wider readership.

同じ携帯じゃない。こっちは新品だ。誰かが、かなりの苦労をして同じ携帯に見えるようにしたんだ。これが示すところは、君のブログにかなり幅広い層の読者がいるってことだな。

{ You have one new message.}
<新しいメッセージが1件あります。>

(時報が鳴る)


L: Was that it?

それだけ?


SH: No, that’s not it.

いや、それだけじゃなかった。

(添付された写真)


L: What in the hell are we supposed to make of that? An estate agent’s photo and the bloody Greenwich pips.


それで一体全体どうしろっていうんだ?(直訳:あれを使っていったい何を組み立てるように期待されてるんだ?)
不動産業者の写真とグリニッジの時報(PIPS)で?

SH: It’s a warning.
警告だ。

L: A warning?
警告だって?

SH: Some secret societies used to send dried melon seeds orange pips, things like that- five pips. They’re warning us it’s going to happen again. I’ve seen this place before.

いくつかの秘密結社では乾燥させたメロンの種やオレンジの種(PIPS)みたいな物を-さっきの5PIPS(5つの時報音)-を送る習慣があった。それら(PIPS)はまた起こるぞと警告しているんだ。この場所前に見たことがある。

JW: Hang on. What’s going to happen again?
ちょっと待てよ。何がまた起きるんだ?

SH: Boom.
ドカン!だ。

(ベーカー街221C)


SH: Mrs. Hudson?

ハドスン夫人。


H: You had a look, didn’t you. Sherlock, when you first came to see about your flat?

あなた、もう見たでしょう?シャーロック。初めて部屋を見に来たときに。


SH: The door’s been opened. Recently.

ドアが開けられてる。最近のことだ。


H: No, can’t be. That’s the only key. I can’t get anyone interested in this flat. It’s the damp. I expect that’s the curse of basements. I’d a place once when I was first married. Black mould all up the wall. Oh, Dear me.

いいえ、そんなはずないわ。その鍵ひとつしかないもの。誰も興味を持つ人がいなくってね、この部屋には。この湿気。地下だからだと思うわ。住んだことあるのよ、私が最初の結婚してたときね。黒カビが壁にびっしり。まぁ、まぁ。

JW: Shoes. He’s a bomber, remember.
靴だ。奴は爆弾魔だぞ。忘れるな。

(電話がなる)


SH: Hello.

もしもし。


W: Hello. Sexy.

こんにちは。セクシー。


SH: Who’s this?

誰だ?

W: I’ve sent you a little puzzle. Just to say hi.
私はちょっとしたパズルを君に送ったよ。ほんの挨拶だ。


SH: Who’s talking? Why are you crying?

誰が話している?なぜ泣いているんだ?


W: I’m not crying. I’m typing. And this stupid bitch is reading it out.

私は泣いていない。タイプしてるんだ。そしてこのビッチが読み上げている。


SH: The curtain rises.

幕が上がった。
 
 ※rises 現在形ですが、日本語だと「上がった」がしっくり来るかと思いそう訳しました。

JW: What?
何だって?


SH: Nothing.

なんでもない。

JW: No. What did you mean?
いや、どういう意味だ?


SH: I’ve been expecting this for some time.

これをまってたんだ。かねてからね。

for some time:暫時、かねてから、先般、当分

W: 12 hours to solve my puzzle, Sherlock. Or, I’m going to be so naughty.
12時間で私のパズルを解くんだ。シャーロック。さもないと、すごくやんちゃになっちゃうよ。

naughty:いたずら、やんちゃ、腕白

(バーツの研究室)

JW: So, who do you suppose it was? Woman on the phone, the crying woman.
それで、誰だったと思う?電話の女性、あの泣いてた女性は?

SH: Oh, she doesn’t matter, she’s just a hostage, No lead there.
ああ、彼女は問題じゃない。ただの人質さ。そこに手がかりはない。


JW: For God’s sake. I wasn’t thinking about leads.

ちょっと勘弁してくれよ、僕は手がかりのことなんて考えてなかった。

SH: You’re not going to be much use to her.
君は彼女の役にはあまり立たないよ。(直訳:君は彼女の役にすごくたとうとしているところではない)

JW: Are they trying to trace it, trace the call?
警察は追跡に挑戦してるのか?電話の逆探知は?

SH: The bomber’s too smart for that. Pass me my phone.
爆弾魔はその点とても賢いよ。ケータイを取ってくれ。


JW: Where is it?

どこにある?


SH: Jacket. Careful.

ジャケット..(ジョンが雑に取ろうとしたので)、気をつけろ。


JW: Text from your brother.

君の兄さんからメールだ。

SH: Delete it.
削除して。

JW: Delete it?
削除?

SH: Missile plans are out of the country now. Nothing we can do about it.
ミサイル設計書は国外だ、今頃は。もう打てる手はないよ。それについては。

JW: Well, Mycroft thinks there is. He’s texted you eight times. Must be important.
そうか、でもマイクロフトはまだ手があると思ってる。彼は8回もメールしてきてるぜ。きっと重要なんだ。


SH: Then why didn’t he cancel his dental appointment?

じゃあ、なんで歯医者のアポをキャンセルしないんだ?

JW: His what?
何を?

SH: Mycroft never texts if he can talk. Look, Andrew West stole the missile plans tried to sell them got his head smashed in for his pains, end of story. The only mystery is this, why’s my brother so determined to bore me when somebody else is being so delightfully interesting?

マイクロフトは話せるなら決してメールなんかしてこない。いいか、アンドリューウエストはミサイル計画を盗んで、それを売ろうとして、頭を強打して、骨折り損だった。それで話はおしまい。唯一のミステリーはこれだよ。何でうちの兄はあんなに断固として僕をタイクツさせようとするんだ?ほかにめちゃくちゃ面白い人がいるのに。


※「マイクロフトは話せるなら決してメールなんかしない」は、正典の「ホームズは電報が届くところなら決して手紙など書かない」の応用ですね^^


for his pains:骨折り損、~~の甲斐もなく、
determined:断固として、固く決心して

JW: Try and remember there’s a woman who might die.

忘れないようにしろよ、死ぬかもしれない女性がいるってことを。


SH: What for? There’s hospitals full of people dying, Doctor. Why don’t you go and cry by their bedside and see what good it does them?

何のために?
死にかけた人々でいっぱいの病院があるよ。ドクター。行って泣いてきたらどうだ?彼らのベッドサイドで。そして見るといい、何が彼らの役に立つのか。

※what good it does them ここの文章の構造はどうなってるの?!

この節全体が前に出てきた see の目的語になってますか?
というか、Whatが関係代名詞ってことかな。
どなたか教えてください。
it が具体的に指してるものがあるのかな?それとも意味のないitかな?

3 thoughts on “SHERLOCKで英語 0103-3

  1. しましま

    Unknown
    YOKOさんのこのコーナーを読んでるうちに、和訳は直訳でいいやと私も思うようになってきました。文学作品なら別なんでしょうけど、翻訳者でもないのに、「いい日本語文」で英語の意味を伝えるなんて私にはできない芸当だという気がします~

    で、私、実はこのthe great gameのこの爆弾かかえた人質部分が非常に苦手です。すごく神経を逆撫でされます。ああーーぶるぶる。役者さん達が迫真の演技すぎて恐いんですぅ。。。

    そして訳もYOKOさんのに異議ございません。

    *see what good it does them?

    これと構造が同じ文章が新聞などにいくつかありましたので、慣用的な使われ方かもしれません。出典はBBCのblogやThe Telegraphe, Daily Mailなどです。
    see what good it has done them.
    see shat good it did it.など。

    what good(何の善)とitが同格と思われます。

    爆弾は苦手だけど、見どころの多いとても90分とは思えないエピソード。
    ドキドキしてきたーー

    返信
  2. YOKO

    爆弾事件心臓に悪いですね。

    > 和訳は直訳でいいやと私も思うようになってきました。

    そうですよね。
    翻訳と一口に言ってもいろんな目的があると思います。
    今回の私の取り組みは、あくまでも「英語の意味を知ることが第一」なので、こんな感じにしています。
    こんな場合、英語ではこういう文の組み立てで、こういう単語を使うのか~
    と理解したいんです。

    で、これはほとんどが台詞なので、会話に重点をおいてる私の目的にもばっちりかなってます。
    (ちょっと犯罪用語が多めですけどw)
    いつかはこういう風にしゃべりたいんです。いつかは・・・

    それと、英語話者の頭の中身を覗いて見たいという気持ちもあります。
    どういう順番に言葉(事象)が脳みその中に湧き上がってくるのか。
    それもあるので、あえて前から訳してみてるんですよー。

    > で、私、実はこのthe great gameのこの爆弾かかえた人質部分が非常に苦手です。

    ほんとですね!
    わたし、この一連の爆弾装着被害者の皆様のトイレの心配ばかりをしています。
    12時間とか、8時間とか、ムリです・・・

    > そして訳もYOKOさんのに異議ございません。

    わ~い!ありがとうございます。

    > *see what good it does them?
    >
    > これと構造が同じ文章が新聞などにいくつかありましたので、慣用的な使われ方かもしれません。出典はBBCのblogやThe Telegraphe, Daily Mailなどです。
    > see what good it has done them.
    > see shat good it did it.など。
    >
    > what good(何の善)とitが同格と思われます。

    決まった言い回しなんですね。
    こういうのは、なかなか覚えて使えるというとこにはならなさそう。
    でも出てきたら、意味が取れるようにはなっておきたいです。

    まだ爆弾ゲーム続きます。
    どうぞ、お付き合いくださいませ。

    返信
  3. YOKO

    ツイッターのコメント
    ツイッターでコメントいただきました~

    >You’re not going to be much use to her.

    『お前は、彼女にとってはあまり“役に立たない(使えない)”ようだ』 not...muchは、『余り~ない。さほど~ない』と、部分否定に。

    返信

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