親がLINEに出ない理由と注意点|高齢者のLINEは完璧を目指さなくていい

高齢の親がLINEに出ない・返事をしない問題のアイキャッチ画像

「LINE通話には出ないのに、普通の電話なら即レス」
「メッセージに既読はつくけれど、返信は一向にこない」
「何度教えてもできない」
「通知が溜まっているのを見るとモヤモヤする」

実家の親とLINEをしていて、こんなモヤモヤを抱えていませんか?
わが家も全く同じです。
父はLINE通話が苦手で、母は「読んで満足」して終わり。

最初は「なんで?」とイライラしましたが、観察してだんだんわかってきました。
高齢者にとって、普通の電話とLINE通話は「同じ電話」ではありません。
まったく別物です。
操作が分からない、あるいは「返事をする」という発想自体が抜けているだけなんです。

この記事では、LINEを使いたい気持ちはあるけれど、操作がだんだん追いつかなくなってきた高齢の親を持つ方向けの内容です。わが家が辿り着いた「完璧を目指さないLINEとの付き合い方」をまとめます。

結論、連絡さえ取れれば100点満点。
そう割り切るだけで、驚くほど気持ちが楽になったんです。

目次

親がLINEに出ない・返事をしないのはよくあること

親がLINEに出ない、返事をしないのは、珍しいことではありません。

まわりの友人と話していても、

  • うちもLINEはダメ
  • 電話なら出る
  • 既読はつくけど返事は来ない

という話をよく聞きます。

スマホを持っている=LINEを若い世代と同じ感覚で使える、
ではありません。

ここをまず割り切ったほうが、気持ちが楽になりますよ。

高齢者にとってLINE操作が難しくなる3つの理由

うちの父や母の様子を見ていて思ったのは、「本人のやる気」や「理解力」の問題ではない、ということでした。年齢を重ねると、スマホやLINEが難しく感じやすくなる理由がいくつかあります。

大きく分けると、次の3つです。

① 画面が小さく、告知アイコンも小さい

LINEの通知は、

  • ロック画面に出る
  • 画面上部に一瞬だけ表示される
  • 通知バーに入る
  • アプリを開かないと見えない

と、表示される場所がいくつもあります。しかも、表示時間は短い。若い世代は「当たり前」に処理していますが、高齢になると、

  • 文字が小さく感じる
  • ボタンの位置が分かりにくい
  • 押したつもりが違う場所を押してしまう

ということが起きやすくなります。

父は「どこをどう触っても出られん」と言うんですけど、まさにこれだと思っています。

② 「電話」と「LINE通話」は別物感覚

私たちにとっては、「電話」と「LINE通話」はどちらも電話ですよね。
でも高齢の親にとっては、

  • 電話=いつもの受話器の延長
  • LINE通話=別のアプリの別ルール

という感覚になるらしいです。画面の色も、表示も、押す場所も違う。
その瞬間に、頭の中で「これは何だ?」と考える時間が必要になります。

呼び出しが鳴っている数秒のあいだに
理解 → 判断 → 操作 をするのは、意外と負荷が高いものなのです。

だから「出ようとしているのに出られない」が起きます。

③ 読むことと、返信することはまったく別

既読はつくのに返事がない。

これは、

  • 読む → 完了
  • 返信を書く → 別タスク

になっているからだと思います。

しかも返信は、

  • 何を書こうか考える
  • 打ち間違えたらどうしよう
  • 変なところを触ったらどうしよう

という不安が少し混ざります。

すると「あとで返そう」となり、そのまま忘れる。
家族相手だと、なおさら急ぎ度が下がります。

こうして見ると、LINEが難しいのは、「能力が落ちたから」ではなく、スマホの仕組みが高齢者向けにできていないからとも言えます。だから私は、完璧に使わせる方向ではなく、できる範囲で回す方向に切り替えました。

うちの実家の場合

パターン① LINE通話の着信に気づいても出られない

うちの父のケースです。

LINE通話の着信には気づいています。
実際、10回に1回くらいは出られることもあります。

でも多いのが、こんな感じです。

「出たかと思うたばってん、どこをどう触っても出られんと。
もっと長く呼び出してくれればよかけど。」
本人の中では、確かに出ようとしてくれてるみたいですが、どうやら、こんなことが原因のようです。

  • どこを押せばいいのか分からない
  • 押すタイミングが分からない
  • 画面が変わって余計に混乱する

そこで、私は、父をLINE通話に出られるようにすることは、諦めました。
急ぎのときは、普通に電話をかけます。連絡が取れることのほうが大事ですもんね。

パターン② 既読はつくけど返事がない

これは母のパターンです。

LINEを送ると、既読はつきます。
でも、返事は来ません。
一方で、母は友人とのLINEでは普通にやり取りしています。
スタンプも送るし、写真も送るし、それなりに使いこなしています。

つまり、家族のLINE=返事を急がなくていい

という認識なんだと思います。
本人に聞くと、だいたいこう言われます。

「来とるのは分かっとったけど、
あとで返そうと思っとって忘れとった。」

悪意はありません。
ただ忘れているだけなんですね。

パターン③ 既読もつかない

父のもっぱらこれです。この場合は、いくつか可能性があります。

  • 通知が出ていない
  • 音量が小さい(父はちょっと耳が遠いのです)
  • マナーモード
  • 通知を見てもLINEを開いていない

未読が続くなら、まず「通知がONか」「音量」「おやすみモード」の3点だけは一度チェックしておくと安心です。設定を一度は確認したほうがいいですが、必要ならやっぱり電話を掛けた方が早いですね。

注意点:高齢の親との連絡をLINE中心にしない

ここまで読んでいただくと分かる通り、
高齢の親がLINEに出ない・返事をしないのは、珍しいことではありません。

操作が分からない。
間に合わない。
後回しにして忘れる。

これは「性格」の問題ではなく、ツールとの相性の問題です。
だからこそ注意したいのは、LINEをメインの連絡手段にしてしまうことです。

① LINEは「確実性」が低い

若い世代にとってLINEはほぼリアルタイムツールですが、高齢の親にとってはそうとは限りません。

  • 着信に気づいても出られない
  • 通知が出ていない
  • 既読がついても対応しない

こうしたことが普通に起きます。

つまり、連絡が取れる確率が安定しない。
この前提を無視してLINE一本にすると、こちらが振り回されます。

② 既読・未読を「状況判断」に使わない

既読がついたのに返事がない。
未読だからまだ見ていないはず。
こうやってこちらが推測を始めると、疲れます。

高齢の親の場合、

  • 未読=通知を見落としているかもしれない
  • 既読=読んだだけで満足しているかもしれない

状態のブレが大きいんです。
既読・未読を安否や緊急度の判断材料にすると、誤解が増えます。

③ 「使えるようにさせる」方向に行きすぎない

つい、

  • もう一度教える
  • 設定を細かく変える
  • 練習させる

とやりたくなります。

でも高齢者とLINEの場合は、理解不足というより再現性の低さの問題です。
毎回同じように操作できるとは限らない。
ここで無理に矯正しようとすると、親子関係のほうが消耗します。

我が家が最終的に割り切った対処法

  • 緊急 → 電話
  • 要確認 → LINE+後で電話
  • 連絡事項 → LINE

LINEは補助。
主回線は電話。

この設計にしてから、「なんで出ないの?」とイライラすることが減りました。
高齢の親との連絡は、ツールに期待しすぎない設計のほうがうまく回ります。

LINEで連絡が取れたらラッキー。
取れなくてもイライラしない。

この考え方にしてから、かなり楽になりました。

普通の電話(標準アプリ)LINE通話
操作の迷い着信画面が固定。スライドかボタンのみ。スマホの状態やOSによって操作法が変わる
画面の優先度他のアプリを使っていても、最優先で割り込む。通知をタップしてアプリを開く、という2段構えが必要なことも。
音と振動設定がシンプルで、鳴らない原因が分かりやすい。「通知オフ」「おやすみモード」など鳴らない罠が多い。
心理的ハードル「電話=ベルが鳴ったら出る」という70年来の習慣「デジタル機器の操作」という新しい学習
結論本能で出られる脳のメモリをかなり使う

電話がメインと割り切るなら、通話料金の見直しも必要

うちは「急ぎは電話」にしたことで、父の通話回数がかなり増えました。
時には通話料が1万円を超えることも!
そこで、J:COMモバイルのかけ放題プランに変更しました。

通話重視でJ:COMの「かけ放題」に申し込みました

調べてみると、かけ放題プランはJ:COM以外にもいくつかあります。
(せっかく調べたから、ここに載せておきますね)

通話メインなら選択肢はいろいろある

  • イオンモバイル 1,210円/月
     フルかけ放題(時間無制限)がシニアなら割引。
     イオン店舗で相談できるのが強み。
  • 楽天モバイル(最強シニア)550円/月
     65歳以上なら15分かけ放題オプションが割引。
     楽天Linkアプリ利用で基本通話無料。
  • UQモバイル・ワイモバイル 880円/月
     5分〜10分かけ放題系。
     店舗が多く、サポート重視の人向け。
  • IIJmio 550円/月
     5分以内かけ放題(全年齢対象)。シニア専用割引はなし。
  • J:COMモバイル  550円/月
     5分以内かけ放題(全年齢対象)。 さらに60歳以上なら最大3ヶ月無料になるキャンペーンあり。

正直、各キャリアもいろいろ用意してくれているようですね。どれを選んでも大きなハズレはなさそう。
その上で、うちはJ:COMモバイルを選びました。
理由はシンプルです。

  • すでにJ:COMモバイルを使っていて、手続きが楽そうだった
  • 他と比べても最安値水準だった

「とにかく電話代を下げたい」という目的には十分でした。細かい最安値比較を突き詰めるより、親が電話を気にせず使える状態を作るこれを最優先にしました。その結果、月1万円前後かかっていた通話代は、ほぼ気にしなくていいレベルになりました。

▼ J:COMモバイルのシニア向けかけ放題プラン
おトクなスマホは【J:COM MOBILE】

※キャンペーン内容や割引条件は時期によって変わります。
※MNP(乗り換え)で数ヶ月無料になる会社も多いので、申込み前に必ず公式ページで最新情報を確認してください。

それでも親にLINEを使ってもらいたい場合の工夫(できる範囲で)

高齢者のLINEは「できる範囲」で十分。若い世代と同じレベルを求めると、こちらが疲れます。「返事が来なくてもいい」「出られないときがあってもいい」「連絡が取れればOK」
それだけで十分です。

「とはいえ、できればLINEでもやり取りしたい」と思う方もいると思います。
それも自然な気持ちです。

大事なのは、完璧を目指さないこと。
成功率を少し上げるだけでOKという前提にしておくといいと思います。

① LINE通話の画面を一緒に見ながら、出る練習を1回だけする

何度も練習させる必要はありません。

  • 着信画面を見せる
  • ここを押す(またはスワイプ)と出られる
  • 出られたら終了

これを1回やるだけで十分です。「やったことがある」という記憶が残ります。

② LINE通話より「音声メッセージ」を使う

通話はハードルが高いですが、音声メッセージなら、開いて再生するだけで済みます。
短い用件なら、

「今から電話するね」
「後で電話するね」

を音声で送るだけでも効果があるかもしれませんね。

③ 返信はスタンプ1個でOKにする

文章入力はハードルが高いです。
あらかじめ、スタンプ(👍🙆‍♀️🙂など)を入れておいて、「返事はこれ1個でいいよ」と決めておくと、返信率が上がります。

高齢者にも使いやすいLINEのシンプルなスタンプ
LINEの無料スタンプなら気軽に使えますね

④ ホーム画面にLINEだけ置く

アプリが多いと、探すだけで疲れます。

  • ホーム画面1枚目
  • 大きめ表示

この2つだけでも操作負担が下がります。

⑤ それでもダメなら、深追いしない

ここが一番大事です。うまくいかなくても、「まあ、電話でいいか」と引く。

LINEを使えるかどうかより、
連絡が取れることのほうが大事です。

通知や安全設定も一度は確認しておくと安心です

通知が出ない場合は、以前まとめた「親のLINEを安全に使うための設定」の記事も参考になると思います。

また、離れて暮らしている場合は、TeamViewerを使って遠隔でスマホ設定を変えた話も書いています。

まとめ

親がLINEに出ないのは当たり前。
無理に完璧を目指さず、『電話が主、LINEは補助』の設計に切り替えるのもありです。
それでもLINEを使いたい場合は、『1回だけ練習』『スタンプ返信OK』など、親の負担を減らす工夫もできそうです。
親と機嫌よく連絡が取れることをゴールに設定しておくと、子ども世代も気持ちがちょっと楽になるのではないでしょうか?

同じように悩んでいる方の、気持ちが少しでも楽になればうれしいです。

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