【脱・ごちゃごちゃ】Edgeのニュースを完全に消したい!シニアにやさしい「真っ白なスタート画面」の整え方
父検索したかとに、どこに文字ば打つとかな?
── これは、私の父がパソコンを使うたびに言っていた言葉です。リモートで繋いでみると、父の使うEdgeのスタート画面にニュースとかごちゃごちゃ表示されていて、検索バーが埋もれています。しかも文字サイズを上げているから、なんだかみっしりという感じ。



ああ、それね。スタート画面にニュースが出てるんだよ。このニュースとか見とる?



いや、これはあんまり見とらん。



じゃあ消しちゃおう。シンプルにしたほうが使いやすいよね。
Microsoft Edge(エッジ)のスタート画面に表示される、あのニュースと広告の洪水。シニア世代にとっては「情報」ではなく、ただの「迷いの元」かもですね。
結論から言うと、この問題はEdgeの設定を「シンプル表示」に切り替えるだけで、驚くほど簡単に解決できます。
画面を「真っ白」にして、検索バーだけにする。それだけで、パソコン時間がストレスフリーになるのです。今回は、父が「これなら迷わん」と喜んだ、Edgeのニュースを消して画面をすっきりさせる方法を、誰でもできる手順でご紹介します。
現状:なぜEdgeはシニアに優しくないのか?
父のパソコンのブラウザは、ずっと Microsoft Edge(エッジ)。最初から入っていたから、自然とそれを使うようになっただけなのですが、このEdgeの「スタート画面」が、実はけっこう曲者です。
新しいタブを開くたびに、最新ニュース・株価・天気・おすすめ記事がどんどん表示され、ページの下半分が情報の洪水みたいになる。
しかも、文字サイズを大きく設定している高齢者パソコンでは、画面の半分以上をニュースカードが占拠してしまうのです。
操作ミスの原因になっていませんか?
検索バーを探そうにも、画面の中央にはニュースと広告がずらっと並び、「どこから検索できるの?」と戸惑ってしまう──。
実際、父の場合もそうでした。
ニュースを読む気がないのに、ついうっかりクリックして「変なページに飛んだ」と焦って電話してくる。そういう操作ミスの原因になっていたのです。
Edgeがごちゃごちゃしている理由
Edgeのスタートページ(新しいタブ)は、実は「Microsoft Start」というニュース配信サービスが組み込まれています。
つまり、検索画面というよりポータルサイトのような構造。マイクロソフトアカウントと連動して天気やニュースを出してくれるのですが、それが逆に情報過多になっているのです。
若い世代にとっては、話題のニュースに自然と触れることもできて便利でも、「検索バーだけ出ていればいい」というシニア世代には不親切。目が疲れるし、余計な情報が集中力を奪ってしまいます。
そこで、私がたどり着いたのが、Edgeを究極のシンプル表示にしてしまうという方法でした。
解決策:スタート画面を「シンプル表示」に変える手順
設定を変えるだけで、驚くほどスッキリします。手順はたった2ステップです。
① 新しいタブを開いて「ページ設定」を開く
- Edgeを起動し、右上の「+(新しいタブ)」をクリックします。
- 画面の右上の歯車アイコン(ページ設定)をクリックします。
② レイアウトを「シンプル」に変更する
「レイアウト」メニューの中から、一番左の「シンプル」を選びます。
これだけで、画面は大きく変わります。
- ✅ 画面下に表示されていたニュースや広告は非表示に。
- ✅ 検索バーとクイックリンクだけの表示に変わります。
一気に“落ち着いた”画面になりますよ。
さらにスッキリ!不要な項目を徹底的に非表示にする
「シンプル」モードにした後、もう一歩進めて、余計な表示をすべてオフにしましょう。目指すは真っ白で、検索バーだけの画面です。
右上の歯車アイコン(ページ設定)から設定を調整します。
| 設定項目 | 変更する設定 | 効果 |
| クイックリンク | オフにする | よく使うサイトのアイコンを非表示にします。 |
| 背景画像 | オフにする | 写真や風景を非表示にして、真っ白の背景に。 |
| あいさつ表示 | オフにする | 「こんにちは、○○さん」や天気表示を消します。 |
| ニュース | 「非表示」にする | 画面下のニュースフィードを完全に消せます。 |
この4つをオフにすると、本当に検索バーとシンプルな背景だけになります。父も「これなら迷わん」と喜んでいました。
究極のシンプル化:起動時に「Google検索」へ直行させる設定
「シンプル表示」にしても、まだ上のほうに表示される「天気や挨拶」が気になる場合や、そもそもEdgeのホーム画面すら見たくない場合は、ブラウザの起動時にGoogleの検索画面に直接移動する設定をしましょう。
設定は簡単!「開始時」のページを変更する
- Edgeを起動し、右上の 「…」(設定など) メニューをクリックします。
- メニューの中から 「設定」 を選びます。
- 左側のメニュー一覧から 「スタート、ホーム、および新規タブ」 を選びます。
- **「Microsoft Edgeの開始時」**という項目を見つけます。
- 「特定のページを開く」を選択し、その下の 「新しいページを追加」 をクリックします。
- 開いた画面に、GoogleのURL https://www.google.com/ を入力し、「追加」を押します。
この設定をすると、Edgeのアイコンを押すたびに、余計な情報が一切ないGoogleの検索画面がすぐに開きます。父のように「どこを押したら検索かわからない」と迷う余地がなくなり、非常に安心です。
それでもEdgeに慣れない場合の「Chromeへ移行」の考え方
画面をシンプルにしても、やっぱり Google Chrome(グーグルクローム) のほうが使いやすい場面もあります。正直、サポートする側としてもこちらのほうが何かと都合がいいんです。
たとえば遠隔操作をするときに使う Chromeリモートデスクトップ もグーグル。メールも Gmail、ファイルのバックアップも Googleドライブ。つまり私のサポート環境はすべてグーグルでつながっているのです。
父のパソコンだけEdgeで動いていると、ブラウザの仕様やログインの仕組みが少し違うだけで混乱が起きる。「この画面は私のパソコンと違う…!」となると、電話越しのサポートが一気に難しくなります。
導入のカギは「気づかれない段取り」
できればChromeに一本化したい。しかし、父にとっては、Chromeのアイコン(丸くてカラフルなマーク)がまだ馴染みがない。Edgeの「e」の方が見慣れた安心感があるようです。
そこで考えたのが、「起動したらすぐにChromeが立ち上がる」作戦。
つまり、パソコンを電源オンすると同時にChromeが開くようにしておけば、父はアイコンを探さなくても済むし、気づけばいつも通りの検索できる画面にたどり着ける。
見た目の違いに戸惑う前に、Chromeが先に立ち上がる──そんな段取りサポートが、高齢の親にはちょうどいいと思うのです。
Chromeを起動時に自動で立ち上げる「置き換え」設定
父のように「デスクトップのアイコンが探せない」場合、Windows起動と同時にChromeを自動起動させると便利です。
以下の手順で設定できます。
- スタートメニューから「Google Chrome」を右クリック
- 「その他」→「ファイルの場所を開く」を選択
- 表示されたフォルダー内のChromeアイコンを右クリック→「ショートカットの作成」
- 作成したショートカットをコピー
- 「Windowsキー+R」を押して「
shell:startup」と入力して実行 - 開いた「スタートアップ」フォルダに貼り付け
これで次回から、パソコンを立ち上げると自動的にChromeが開きます。起動後に何も操作しなくても、すぐ検索できる状態になるので、迷う余地がなくなります。
サポートする側の心得:「変えすぎない」勇気も必要
ここで大事なのは、「EdgeをやめてChromeにする」ことではなく、本人にとって使いやすい方を残すこと。
高齢の方は、一度覚えた手順を変えるのが苦手です。だから、いきなり環境を変えるよりも、
- まずEdgeの画面を整えて「混乱しない状態」にしておく。
- それでも難しければ、Chromeを既定ブラウザにする──
という二段構えのほうが安心です。
シニア世代のパソコンは「慣れ」が命。何かを変えるたびに、どこを押せばいいのか分からなくなるリスクがあります。
だから、変える前に「いま使えている部分」をよく観察し、本人の安心感を残すことを優先したいところです。
設定を整えながらも、「今までと変わらんね」と言ってもらえるように──それが本当のサポートだと思います。
まとめ:画面がスッキリすると、気持ちも軽くなる
Edgeのニュースを非表示にして、検索バーだけの画面にしたとき、父がぽつりと「これがよか」と言いました。
そう、たったそれだけのこと。でも、それだけで毎日のパソコン時間が穏やかになる。
シニア世代にとって、情報の多さは「便利」ではなく「ストレス」になることもあります。だからこそ、画面を整えるのは「機械の設定」ではなく、人の安心を整える作業なのかもしれません。
むかしほどサクサクとは使えなくなっても、YouTubeでニュースを見たり、落語を聞いたり──自分の世界はちゃんとそこにある。
使いたいものだけ、シンプルに使えるようにしておく。それがいちばんのサポートなんだろうなと思います。
みなさんのご家庭では、どうされていますか?

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