はじめに|「入れたのに、うまくつながらない…」は珍しくない
親のスマホを遠隔で見てあげようと思って、
TeamViewerを入れてみたものの──
- つながらない
- 画面が見えない
- 操作できない
そんな状態で電話口で右往左往…という話、実はよくあります。
でも多くの場合、
アプリの不具合ではなく、設定や操作のちょっとした見落としが原因です。
この記事では、
Androidスマホで親を遠隔サポートするときに、TeamViewerでつまずきやすいポイントを
原因別に整理しました。
※ TeamViewerの基本的な導入・使い方は、こちらの記事でまとめています。
親のスマホをTeamViewerで遠隔操作する方法|Androidで「できない」ときの対処も解説
親のスマホ遠隔操作で、TeamViewerがうまくいかない原因は大きく3つ
まずは、今どこで止まっているのかを整理してみましょう。

- 親のスマホ側の設定が足りていない
- 接続時の操作で止まっている
- Android端末の仕様による制限
順番に確認していけば、「どこで止まっているのか」が見えてきます。
【最重要】親のAndroidスマホ側の設定で見落としがちなポイント
- 親のスマホ:TeamViewer QuickSupport
- 自分の側:TeamViewer Remote Control
アクセシビリティ(ユーザー補助)が有効になっていない
- 画面が見えない
- 操作できない
という場合、
アクセシビリティ設定がオフのままになっているケースが多くあります。
TeamViewer QuickSupport や Host は、
インストールしただけでは十分ではなく、
- アクセシビリティ
- 画面共有
といった項目を、
あとから個別に有効化する必要があります。
電話で説明する場合、
この設定がいちばん難所になりがちです。
接続時の「許可」画面で止まっている
接続の途中で、親のスマホ側に
- 画面を共有しますか
- 操作を許可しますか
といった確認画面が出ます。
- 閉じてしまう
- よく分からず「許可しない」を押してしまう
と、接続は成立しているのに操作できない状態になります。
遠隔操作が始まらないときは、
親の画面に確認表示が出ていないかを必ず聞いてみてください。
バッテリー最適化でアプリが止められている
Androidでは、省電力設定によって、バックグラウンドのアプリが止められたり、画面を消すと接続が切れることがあります。
- しばらく操作していない
- 画面を消した
あとに切れる場合は、
バッテリー最適化の影響を疑ってみるとよいです。
接続できない・つながらないときに確認すること(子ども側)
ID・パスワードの入力ミス
電話で、パスワードを教えてもらう際には、数字やアルファベットの聞き間違いが起きやすいです。
「0(ゼロ)」と「O(オー)」
「1」と「l(エル)」などは要注意。
一度切って、
もう一度最初から確認するだけでつながることもあります。
同時に複数のTeamViewerが起動している
- PC
- スマホ
を行き来していると、
TeamViewerのセッションが競合することがあります。
- いったんすべて閉じる
- 改めて1つだけ起動する
これだけで解決するケースもあります。
通信環境が不安定
親の自宅のネット環境が不安定な場合もあります。
- Wi-Fi
- モバイル回線
を切り替えて試してみると、
意外とあっさりつながることもあります。
Androidスマホは「できること・できないこと」がある
- 画面を見ることはできる
- でも操作まではできない
これは
故障でも、設定ミスでもありません。
「操作できない=失敗」ではないので、
まずは
画面が見えれば十分
と考えて進めると、気持ちが楽になります。
それでも難しい場合の現実的な対処法
- 音声通話と併用する
- 画面を見ながら口頭で案内する
という形でも、十分サポートできます。
遠隔操作は
完璧を目指さなくていい。
まとめ|親のスマホ遠隔操作は「設定8割、技術2割」
- アプリの設定
- 接続時の確認
- Androidの仕様
「自分が悪い」「失敗した」と思わず、
一つずつ確認してみてください。
TeamViewerの導入から基本的な使い方までをまとめた記事は、
こちらにあります。


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