「横浜中華街歴史回廊」ローズホテル横浜で横浜中華街の歴史を無料で学ぼう!

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「横浜中華街歴史回廊」がローズホテル横浜ロビー2階に登場

横浜中華街はとても人気の観光地です。
異国情緒のある派手な看板に、食べ歩きの点心の数々。ずらっと並ぶ中華レストラン、占い店や中国雑貨店。
歩くだけで楽しい街ですね。
しかし、横浜中華街のなりたちは、とても波乱に満ちたものです。横浜開港以来の160年以上の独特な歴史を知れば、食べ歩きも中華料理も一段と美味しく感じられることでしょう。
横浜中華街の歴史を学べるところが、ローズホテル横浜のロビー2階にできました。(入場無料)

2021年5月に横浜ユーラシア文化館で「横浜中華街160年の軌跡」という企画展がありました。
「この展示内容は中華街のどこかに恒久展示できたらいいのに!」と思っていたので、規模は小さいものの、実現して嬉しい。
この展示は、横浜ユーラシア文化館がかかわっているようです。

セピア色の写真たち


2021年ので使われたパネルのようですね。

横浜華僑李兄弟が作ったピアノ。

ホテル de ミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」【横浜ユーラシア文化館】

ホテル de ミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」【横浜ユーラシア文化館】

展示「横浜中華街160年の軌跡」横濱ユーラシア会館(2021年)

2021年05月11日 記

横浜中華街160年の軌跡〜この街がふるさとだから

横浜ユーラシア文化館で行われている展示を見に行ってきました。

今横浜はマンボウ中ですが、幸いこういう博物館は閉館はしていません。
入場人数制限はあるので予約が必要です。とは言っても、いつもここはガラガラです。
予約表を見ると各1時間ごとに60人という入場制限をしているようですが、私が見た時間帯では2人しか入っていない様子。そしてその後の時間帯は全く予約がない!
大丈夫なんでじょうか?!
もっとこの博物館には訪れて欲しいものだと思います。

さて今年は横浜開港から163年にあたる年。
開港と同時に開かれた横浜中華街も同じだけの歴史があるということになります。
横浜ユーラシア文化館の副館長をされている伊藤泉美先生は、横浜中華街研究の第一任者。これまでの研究成果を全投入して開催したという今回の展示、興味津々です。

入場料は300円。安い!
入口前にあったのが、この横浜中華街のお店の紙袋展示コーナー。
こういうの楽しいですね。
中に入るとすぐに、今度は箸袋でデザインされたパネルもありました。撮影禁止でした。

展示内容

横浜中華街の歴史を開港前から現代まで色々なトピックを巡ってたどります。
古い地図を使って町の発展が地理的に説明されていたり(横浜中華街は開港時は「横浜新田」という田んぼでした)、関東大震災と第二次世界大戦での二度にわたる壊滅的被害とその復興。そして彼らの祖国中国での新しい国家建設に伴う中華街住民の分裂対立。などなどなどの苦難の歴史を時期ごとに解説してあります。

展示資料は非常に貴重なもの。
食い入るように眺めていたら狭い展示会場なのにあっという間に1時間が経過していました。

中華街の歴史についてはこれまでも興味をもって本を読んだり、いろんな写真帳を見たりしてきました。
ある程度予備知識ががあったので、展示されている資料の意味も分かり、非常に興味深く見ることができました。

もちろん全然知らなかったこともありました。
特に戦時中の中華街の人々の暮らしについてはあまり知らなかったので非常に興味深かったです。
例えば中華街に住んでいる人が東京駅の方まで通勤に出るのに通行許可証を持っていたこととか、空襲で焼け出され他県(新潟)の親戚を頼って横浜を出るときの移動許可証とか、そんな貴重なものが残されていました。

横浜から新潟まで移動する時には、全ての乗り降りする駅や経由する鉄道の情報まで全て書き込まれた通行証でした。
外国人だったためにかなり厳しい制限があったのでしょうか。

昔中華街にあった安楽というお店の再現展示
現在の「横浜博覧館」が建っている場所にあったレストランですね。

昔横浜で作られていたピアノ。

周ピアノと李ピアノ。

中華街は戦後も独特の発展をしていきます。
60年代ぐらいまでは米軍関係者相手のバーが立ち並んでいたり、華人の商売と生活の空間であると同時に、日本人も多く住んで商売をしていたこと。
今の市場通りはほんとうに市場のような店が並んでいたこと。

80年代の中国の改革開放のため新華僑が増えてきたこと。
初めは残留孤児や残留婦人が帰国して来たこと。
その後新しい中国からの人々が入ってきたこと。
新旧華僑の間の対立や軋轢。

それらを乗り越えて、今また新しい中華街の歴史が作られていると言うこと。

今年、横浜関帝廟のところにある横浜中華学院の校舎が新築されたのですが、その工事で発掘された、関東大震災で倒壊した「中華会館」のれんがなども展示されていました。昨年の2月、コロナ禍が始まった頃に伊藤泉美先生の講座を聞きに行って、その発掘の話を聞いたのですが、その本物が展示されていて非常に興味深かったです。その講座というのは横浜ユーラシア文化館が月に一度色々なテーマで開いているもので、よーしこれから通うぞ!と思っていたのですが、一度参加しただけでその後は開催がなくなってしまいました。また伊藤先生に直接お話を伺う機会があればと思います。そしてこの展示が常設展示されるようなスペースがあればいいのに!と強く思います。

横浜中華街がただ食べ歩きが楽しいだけじゃなく、こういう歴史や文化に触れられたらさらに魅力発信になるのではないかと思います。

横浜中華街160年の軌跡展 初公開資料や老舗店の仕事道具も  – ヨコハマ経済新聞

横浜中華街の成り立ちや歴史をまとめた企画展「横浜中華街160年の軌跡 この街が、ふるさとだから。

横浜中華街160年の軌跡展 初公開資料や老舗店の仕事道具も  – ヨコハマ経済新聞

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