スマホを自分でバッテリー交換してみた日
「もう限界かも」と感じたのは、ZenFone5のバッテリーが1時間で15%まで減った日。残量40%で突然電源が落ちることもあり、日常の相棒が少しずつ息切れしていくのを感じていました。
それでも長年使ってきたスマホには愛着があります。ふとAmazonで見つけた互換バッテリーを見て、「これ、自分で替えられるかも?」と小さな冒険心が芽生えました。値段は3,000円ほど。そうして、私のスマホ手術が始まりました。
YOKO今回は「親のITサポート」というテーマからは少し外れるんですけど、自分自身のIT体験記として書いてみました。
やめておくべき状態を知る
膨張・発熱・異臭・端末の曲がり
最初に伝えたいのは、「やめる勇気」も大事だということ。
バッテリーが膨らんでいたり、甘いにおいがしたり、発熱が強い場合は非常に危険です。発火や破裂の恐れがあるため、無理に分解せず専門業者に依頼してください。
防水モデル・ガラス割れ・工具不足
防水モデルは強力な粘着テープとパッキンで密閉されており、専用工具がないと開けられない場合も。ガラス割れがあると分解時に割片が飛び散る危険もあるため、作業はおすすめできません。
「今はまだやらない」も立派な選択です。
加えてお伝えしたいのは、私のスマホがかなり前に海外で購入した古いものだということです。最新モデルはもしかしたら仕様とにままったく歯が立たないかも)
交換前の準備と心構え
バックアップと保証の確認
- データは必ずバックアップしておく
- AppleCare+やメーカー保証の対象かを事前に確認(ほとんどサポートの対象外のはずです!)
- 正規交換の費用と比較して判断する
- 必要な工具
作業机に並べた工具を見ていると、少し緊張もほぐれていきました。小さな実験を始めるような、不思議な高揚感です。
- 精密ドライバー
- プラスチックカード(会員証など)
- ピンセット・爪楊枝
- バッテリー固定用の両面テープ
- 静電気対策(アルミホイル・手袋など)
- ドライヤー(粘着を温めるため)


実際の手順(ZenFone5の記録)
1. 開口とコネクタ外し
外カバーを外し、精密ドライバーで13本のネジを外していきます。ネジが小さくて何度も落としそうになりながらも、慎重に進めました。
黒いカバーを外すと、バッテリーを覆うコネクタが4か所。爪楊枝でそっと外していくと、思いのほかスムーズに。前に液晶を交換したときの経験が、少し役に立ちました。



前回のガラス交換時にルビコン川はすでに渡っていましたからね(このねじを外したらメーカー保証の対象外になりますというねじを外してしまっていた)今回は、ドキドキはあまりありませんよ。


2. 粘着をはがす
ここが一番の山場。バッテリーは金属トレーに強く貼り付いており、焦るとトレーが曲がってしまうことも。
ネットではエナメルリムーバーを使う方法も見かけましたが、私はドライヤーで温めながらプラスチックカードを差し込み、少しずつはがしていきました。
金属部分が熱くなって、「あつっ」と声を出してしまう場面も。時間はかかりましたが、焦らずゆっくり──それが一番のコツです。


3. 新品バッテリーの装着
方向を確認し、両面テープで新品のバッテリーを固定。コネクタを戻して外装を閉じます。
電源ボタンを押す指が少し震えました。──そしてASUSのロゴが現れた瞬間、思わず「やった」と声が出ました。
作業時間は約30分。バッテリーの持ちは見違えるほど回復し、もうしばらくこのスマホと歩けそうだと感じました。


交換後に気をつけたいこと
容量チェックと慣らし
フル充電→通常使用→20%前後まで放電→再充電。
このサイクルを1〜2回行うと、バッテリーの動作が安定しやすくなります。機械にも、少し“慣らし期間”が必要なんですね。
取り外したバッテリーの廃棄
外したバッテリーは燃えるゴミに出してはいけません。
端子を絶縁テープで覆い、JBRC協力店や自治体の回収ボックスへ持ち込みましょう。


不安なときはプロの手を
AppleやASUSの正規交換はやはり安心。保証期間内なら意外と安く済むこともあります。
自力交換にはリスクがあるので、少しでも不安を感じたら無理せずプロへ。





以上、私の体験です。もしお試しになる際は、慎重になさってくださいね。

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