親PC遠隔サポートの落とし穴|シニアITサポート奮闘記①

親のパソコンを遠隔サポートした際に起きたトラブルと教訓を表すイメージ画像

離れて暮らす80代の両親のパソコン・スマホのサポートをしています。
遠隔地からのサポートは、悲喜こもごも。
この「奮闘記」シリーズは、手順解説やノウハウが目的ではなく、失敗談中心の実録エピソードです。

「うちもそう!」「あるある!」

と、気楽に読んでいてだければ幸いです。

目次

帰省時の仕込みと油断

前回の帰省で、私は親のパソコンにChrome リモート デスクトップをしっかり仕込みました。遠隔接続のテストも数回行い、きちんと操作できたので「これなら大丈夫」と安心。自分の持ち込んだノートPCでリモート操作しているところを父に見せて実演し、「こんなふうに私のパソコンからお父さんのパソコンを操作できるから、困ったときは言ってね」と、帰省を終えました。

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数ヶ月後、SOSと「オフライン」

自宅に戻ってから早速、「新しいブログ記事の投稿の仕方がわからなくなった」などという連絡があり、リモートで画面を見ながら操作を説明して、父も「これは便利だ」と喜んでいました。


ところが数ヶ月後。
父から「メール受信の調子が悪いから遠隔で見てほしい」とSOS。すぐ接続しようとしたら、画面には無情の「オフライン」表示が…。なぜ?と首をかしげながら電話で確認を始めました。

「電源は入ってる?」と確認すると「入ってる」との答え。ならばなぜ?と不思議に思いつつ、「デスクトップにGoogleのアイコンはある?」と尋ねても「ない」と返ってきます。

あれ?
グーグルクロームをインストールした際にデスクトップにショートカット置いておいたはずなんだけどなぁ…。

本当にないのか確かめるため、デスクトップをスマホで撮影してLINEで送ってもらうことに。(父はスマホに慣れていないため 写真は母のスマホで送ってもらいます)

さらにスクリーンショット操作を教えるため、キーボードの写真も送ってもらいました。ところがここで母に「キーボード」という言葉が通じない…。

YOKO

「あいうえお」と字を打つ文字盤のあるやつよ!

あぁ、これ?これはキーノートっていうんだったかしら?

日常で使わない用語は、少しずつ記憶から抜け落ちるのだと実感しました。

Googleが見つからない攻防戦(電話口)

YOKO

電源は入ってる?

入ってる

YOKO

スタートから「すべてのアプリ」を開いて。GのところにGoogle Chromeはある?

ない。ゲームなんとかっていうのが一つあるだけ。

YOKO

(もしかして横文字が読めてない…?)「G」から始まって、「オー」が2つ続く…『Google』ってない?

うーん、やっぱり見当たらないね。

頭を抱えていると、親からさらっと衝撃のひと言。

あ、前のパソコンは壊れたから、お母さんが使ってたパソコンを持ってきて取り換えた

真相は、ひっそり入れ替えでした

──はい、それ先に言って…。とほほ。

前回の仕込みはすべてリセット。母が昔使ってたPCにはEdgeしかなく、Chromeも遠隔アプリも入っていないのです。ここでようやく「環境が変わっているかもしれない」前提で話を始めるべきだと痛感しました。

結局、次の帰省で一からセットアップし直す必要があります。振り返ると笑える話ですが、その瞬間は本当に困惑しました。

失敗から学ぶ!

今回の気づきメモ!

これから親のPCをサポートする人は、最初にここを疑ってみてください。

  1. 親世代ではリモート操作はパソコン個体ではなく家全体に及ぶと思っているかも。
  2. そもそもChromeを知らない。
  3. 遠隔サポートはまず現状確認から始めるべき。


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