gooブログ終了!どうなるの?
気がつけば、もう20年。
私は2004年から、無料ブログサービス「gooブログ」で、気ままに記事を書き続けてきました。
旅行の記録、中国語の勉強、読書感想、横浜生活のあれこれ…。
なんでもない日々の積み重ねが、気づいたら4200記事以上にもなっていました。
それがこの春、衝撃のお知らせが飛び込んできました。
「gooブログ、2025年11月でサービス終了」
……えっ、マジで??
最初にこのニュースを知ったのは、2024年4月中旬、職場で同僚からのでした。
「YOKOさん、gooブログ終わっちゃうんですね」(会社でもgooブログ使ってます)
あわてて、gooブログ公式を確認しました。
長年使ってきたサービスが終わるなんて、想像もしていなかったので、本当に驚きました。
思い出の詰まったブログ。
このまま放置して消えてしまうのは、あまりにも悲しい。
ブログサービス終了まではあと半年ありますが、なるべく早めに引っ越ししようと思いました。
そこから始まったのが、gooブログからWordPressへの引っ越し大作戦です。

ブログの引っ越しどうする?
「gooブログ終了」のお知らせを受けて、私も真っ先に思ったのは、
「このまま放置したら、ブログごと消えちゃうじゃん…!」という危機感でした。
たしかに――
これまで書きためてきた4200記事以上の中には、
もう賞味期限が過ぎたような話題も多いです。
(ぶっちゃけ、自分でも「これ、書いたっけ??」と思うような記事も。)
それでも、月に1回ぐらいの更新ペースになっていた最近でも、
月間1万〜2万PVくらいはあるし、
ありがたいことにコメントをいただくこともあります。
だから、私にとってこのブログは、単なる過去の遺物じゃありません。
今でも「生きている場所」です。
gooの案内では、「はてなブログ」や「アメブロ」への引っ越しが推奨されていました。
でも、私は考えました。
——せっかくなら、もう無料ブログから脱出したい。
——これを機に、自分の城を持ちたい。
そんな気持ちで、私はWordPressへの移行に踏み切ることにしました。
(そして、ここから悪戦苦闘が始まります…!笑)
引っ越し先はWordPressにしました
理由その1:思い出を消したくなかった
この20年、私の人生(ちょっとおおげさ?)とともにあったのは、
間違いなく、このブログでした。
特に、旅行記なんかは、たくさんの写真と一緒に、現地で感じたことを細かく残してきたし、頑張ってきた中国語の勉強、映画や読書の感想、日々の小さな出来事も、私にとってはすべて、大事な記録です。
それに、インターネット上でだけのお付き合いとはいえ、コメントをくださった方々とのやりとりも、私の大切な思い出。特にSHERLOCKにはまってセリフの和訳を色んな人とワイワイ交流しながら続けた記録は、今見返しても勉強になります。
記事だけじゃなく、コメントも一緒に引っ越せること。
これが、私の中での絶対条件。
理由その2:無料ブログ依存から脱出したかった
gooブログ自体は、とても優秀なサービスだったと思っています。
サーバーは安定していたし、大きな不具合もほとんど経験しませんでした。
それでも、私は「無料ブログ」の限界をずっと感じていました。
実際、私は長年「有料プラン」にして、広告を非表示にしたり、アクセス解析も取ったりしていましたが、どんなにアクセスがあっても、無料ブログはカスタマイズに限界があり、自分のものという感覚は薄いものでした。
そして今回の「サービス終了」で、改めて思い知りました。
——無料ブログは、結局どんなに頑張っても「自分のもの」ではないんだなー、と。
公式では「はてなブログ」や「アメーバブログ」への引っ越しが推奨されていましたが、
もう、無料ブログには戻りたくない。これを機に、ちゃんと独り立ちしよう。
理由その3:老後を見据えた長期計画も
それに、これから近い将来、私は引退生活に入る予定です。
きっと、時間はたっぷりあるはず。
だったら、細くてもいいから、長く続けられる収入源にもしていきたい。ブログだけじゃなく、
将来的には小さなホームページ運営とか、他のこともやってみたいな、と。
そう考えると、今ここで、
独自ドメインを取得して、サーバーを契約して、
WordPressでブログを作る
という選択は、私にとって自然な流れでした。
【私の移行手順その1】〜サーバー契約から引っ越し作業スタート!〜
サーバー契約:コノハウィングに決めた理由
まずは新しい「居場所」となるサーバーを決めなきゃ、です。
私が選んだのは【コノハウィング(ConoHa WING)】でした。(実は独立ブログを持等と思い、契約自体は1年前にやっっていました)
ここを選んだのは、ネット上のいろんな先輩方が「ブログやるならコノハがいい!」と口をそろえて推していたから(笑)。
年間の費用も、独自ドメイン1つ込みで12,000円くらいでまずまず。
しかも運営しているのがGMO、つまり日本でも最大手クラスの会社。(ちなみに私、仕事で使っているサーバーもGMO系なので、なんとなく安心感ありました。)
これで「引っ越し先」は決定!
WordPressをインストール
コノハウィングは、そもそも「WordPressでブログを書く人向け」に設計されているサービス。
だから、WordPressのインストールもすごく簡単で、サーバーの管理画面からポチポチするだけ。
(YouTubeにも山ほど解説動画があります。)
WordPressというのは、ざっくり言うと無料で使えるブログ用のシステムです。
世界中の人が改善に関わっていて、いわば「みんなで作っている超メジャーなオープンソース」ですね。
これで、ブログの土台ができました。
URL構成に悩んだ話
突然の引っ越し命令
今回は「gooブログがサービス終了する」という、寝耳に水のお知らせを受けて、急いでWordPressへの移行に踏み切ったわけですが……
せっかく自分でサーバーを契約して、独自ドメインも取ったなら、やっぱり 「ブログ収益化」の道 も目指してみたい。そんな野望が、ふつふつと湧き上がってきました。
雑多ブログの宿命
ここで困ったのが、
私の20年分のブログは、あまりにも雑多だったこと。
- 海外旅行記もあれば
- 読書記録もあれば
- 中国語の学習記録もあるし
- 横浜の散歩記事もある
- そして日々の個人的なつぶやきまで……
もはや、「何でもアリのカオス状態」 です(笑)。(そりゃそうだ、20年も書いてればね…)
今後を見据えて
事前にいろいろ勉強していて知っていました。
雑記ブログは収益化しづらい。
だから、今回の引っ越しにあたっては、これまでの雑多な記事は「アーカイブ保存」にして、これから新たに書く記事は、収益化を意識したジャンルを絞ったブログにしていきたい。そんなプランを立てたてみました。
ここで問題になったのが、URLの構成です。
このまま全部をドメイン直下に置いてしまったら、
雑多なアーカイブと新しい収益化狙いの記事がごちゃまぜになってしまう。
SEO的にもよろしくないらしいし、うーん、どうしたらいいんだ?
何日も悩みました。
出した結論
最終的に、こんな構成にしました。
- ドメイン直下(https://travel-life.blog/) → 新しく収益化をめざすブログとして育てていく
- ドメイン直下+サブディレクトリ(https://travel-life.blog/diary/) → アーカイブ保存
つまり、第2階層「/diary」 に、これまでの20年分のブログをまとめて移したんです。
これなら、メインサイトはテーマを絞って作れるし、アーカイブも別エリアとして残せる!
一石二鳥!
けっこう高度なことに挑戦 WordPressをダブルでインストール!
この方法、調べてみたら、実は割と上級者向けの手法だったらしいです。
- 同じドメインにWordPressを2つインストールする
- それぞれ別エリアで管理する
普通にネット検索してもあまり出てこない情報で、正直かなり不安でした。なので、この時もChatGPT(私の相棒!)、Perplexity AI(賢いサブリーダー!)、というAIたちに相談しながら、手探りで進めました。
おかげさまでサーバにワードプレスを2つインストール、無事にできました。
【私の移行手順その2】〜gooブログからデータをダウンロード〜
gooブログから引っ越し用データをダウンロード
次は、gooブログ側からデータを持ってこなきゃ。
gooブログにログインして、管理画面の「引っ越し用データを作成」というボタンを押すだけです。goo側でMTファイル(テキストファイル形式)を用意してくれるので、それを自分のパソコンに保存します。「引越しデータをダウンロードする」ボタンを押す。※引越しデータのダウンロード有効期間は作成後30日なので注意!

ここまでは楽勝でした。
ただ、私の場合、なんせ20年間の蓄積です。
引っ越し用のデータファイルをダウンロードしてびっくりしました。
なんと18MB超えのテキストファイル!
文字だけで18MBですよ!?
しかも中身は20年分のブログ記事4300件、コメント1万800件……!
普通のブログ移行と違って、
これはもう「小さな町をまるごと移転させる」レベルといえるのでは?
正直、あの時の私は甘く見ていました。
「引っ越しツールを使えば、すぐ終わるんでしょ?」
──そんな生ぬるい世界じゃなかったんです。(これは後ほどお話します)
WordPressへのインポート作業の下準備
WordPressには「他のブログからデータを取り込むためのプラグイン(無料)」がいろいろ用意されています。ここも、チャットGPTやPerplexity AIに相談しながら進めました。(今どきAI先生、ほんと頼りになります!)
簡単にいうと、
- WordPressで「インポート用プラグイン」Movable Type・TypePad インポートツールをインストール
- インストール後、Movable Type・TypePad インポートツールを「有効化」
- WordPressのダッシュボード>ツール>インストール の画面で、
Movable Type と TypePadインポーターの実行 をクリックし、gooブログからダウンロードしてきたMTファイルをアップロードする
これだけ。
※ただし、この時点では画像の移行は手つかずです。あくまでも自データのみの移行。

【失敗談】データが大きすぎてうまくいかなかった!
ところが、ここで壁にぶつかります。
WordPressのインポートプラグインを使って、データをアップロード……
途中でエラーが出て止まる。止まる。止まる。
何度やっても、止まる!
「不明のエラーが発生しました」
「タイムアウトしました」
絶望。
なんで?どうして?
データが18MBあるせいかもしれない。
(プラグインの仕様上は最大32GBまでいけるはずだったんだけど……)
ネットで色々調べていくと、どうやら
- パソコンの性能
- ネット回線のスピード
- サーバーの処理能力 などなど、いろんな要素が影響しているっぽい。
結局、アップロードするファイルを分割して小さくする必要があるようでした。
(解決編は後ほど)
【移行手順その3】ぶつかった壁と解決した方法〜誰も教えてくれない、壮絶引っ越し体験〜
ブログの画像はどうするの?
gooブログで作ってくれた引っ越し用データ。これ、実は全部「テキスト」なんです。
つまり、画像そのものは引っ越し用データには入っていません。
入っているのは、各画像の「置き場所(URL)」だけ。
つまり、20年分の画像は、いまだにgooブログのサーバーに置かれたままだったのです。(そりゃそうですよね、テキストデータだけで18MBもあったわけだし……)
このまま放っておくと、
- ブログは引っ越せても、画像のリンクはgooブログはのままになってる
- gooブログのサーバーが停止したら、画像も一緒に消える
という悲しい事態に。
じゃあどうするか?
そう、
すべての画像を自分のサーバーにダウンロードして、再アップロードしなきゃいけない
ということに気づきました。
……遠い目になりました。
だって、20年分の写真ですよ?!(後で分かるんですけど、13000枚ありました)
ここで救世主が現れた!
八方塞がりだった私。
いろいろ調べまくっているうちに、
2年前に、同じgooブログからWordPressへ移行した方のブログに辿り着きました。
この方、すごいんです。
IT系にめちゃくちゃ強いらしく、「gooブログ→WordPress移転方法」を公開してくれています!
なんと、自作した「画像一括ダウンロード用のプログラム(スクリプト)などを無料で公開してくれていました!
言語は「Perl(パール)」。
このスクリプトを使ったら、
gooブログのサーバーにある画像を全部一括でダウンロードできるとのこと。
(まさに神様!!!)
感謝しかありません。
ここにその方のブログリンクを貼っておきます。
(※注意事項をよく読んで、自己責任でご利用くださいね)
【Gooブログからワードプレスへの引っ越し方法】画像ファイルのダウンロードとリンク書き換えを自動で
https://travel-log.net/gooblog-to-wordpress-migration-script/
(travel-log.net様)
ダウンロードはできた。でも……地獄はここからだった
このスクリプトのおかげで、
1万3000枚の画像を一気にダウンロードすることができました。
(これだけでも、奇跡のようでした。)
感謝しかない。
この世の救世主って本当にいるんだ、と思いました。
パール言語で書かれたそのスクリプトを、
私は人生初めてターミナルを開き、人生初めてコマンドを打って、
なんとか動かしました。
(ターミナルって、なに……?コマンドって、何語……?って本当に思った。泣)
次にやるべきことは、
ダウンロードした画像をコノハウィングの自分のWordPressに再アップロードすること。
ここまでは、まぁなんとかなりました。でも本当の地獄はこのあとでした。
画像パスの書き換え問題とワードプレスへのインポート問題
そう。
ブログ記事に貼ってある画像のURL(リンクパス) が、全部古いgooブログのURLのままだったんです。これを、新しいサーバーのドメインのURLに書き換えなきゃいけない。
1万3000枚分。
「手作業でやったら100年かかるわ!!!」
思わず叫びました(笑)。
ここでもまた救世主
でもでも、ここでもまた、
あのITの神様(travel-log.net様)が作ってくれたスクリプトが役に立ちました。
記事中の画像リンクを、まとめてサクッと新しいURLに書き換えてくれるツールも用意してくれていたんです。
ありがたや〜!!!正直、これがなかったら私はこの時点で心が折れて、「もう引っ越しやめます」ってなってたと思います(笑)。
で、gooブログからダウンロードしたMTファイルの中身をこのツールを使って書き換えます。
プログラムが走って、自動で書き換えてくれました。13000枚分あるので、自動と言っても結構時間かかりましたが。
さて、これからが問題です。
先ほどお話ししたとおり、18メガ以上あるので、うまくインポートできないのです。でもここまで来たからからには、何が何でも引っ越ししたい!
「全部守りたい。20年分、消したくない」その一心で、18MBの巨大テキストを手作業で20分割しました。
地味すぎる作業。
指がつりそうになりながら、目をこらして、一行一行確認して……
「ここで切ると記事が壊れる」「ここはコメントが途中で切れる」
そんなことにも注意しながら、何時間もかけて分割。
これ、よく途中で投げ出さなかったな私……!
無事に置き換えが終わったときは、
涙が滲みました。
画面がかすんで見えなかった(笑)
移行にかかった時間
この作業に、正直、土日丸ごとつぶれました。
いや、丸ごと、っていうか、朝から深夜までやったので、ほぼ土日×2人分=4日間分くらい使った気分です。それでも、私の20年分の記録を、守ることができた。コメントも、写真も、思い出も。自分でも「よく頑張った!」と思います。
引っ越した後の手直し
テーマでアイキャッチ問題を解決
WordPressのテーマは、みんなが「初心者はこれ一択!」とおすすめしていたCocoon(コクーン)テーマにしました。
ところが、
いざ入れてみたら、「あれ……?なんか変だぞ?」。
アイキャッチ画像が自動的に表示される仕様だったんです。 でも、私の今までのブログ記事には、そんなオシャレなアイキャッチなんて付いてないわけですよ。
結果、トップページも記事一覧も、白い空間にポツンと記事タイトルが並ぶだけ。
しかも、アイキャッチの分だけ無駄なスペースが空いてしまって、レイアウトがとても不格好に……。
しばらくは「画像なし用の画像」を作って配置してみたものの、イマイチだなぁ。
やっぱり気になる。気になって仕方ない!

結局、コクーンをやめてアイキャッチなしでも自然に見えるTiny Frameworkというテーマにしました。(ここでもAI検索が活躍しました)
gooブログから引っ越してきた人は、アイキャッチ画像がないのが普通です。
アイキャッチがないのデフォルトのおすすめWordPressテーマ
- Tiny Framework
- Miniva
- Write

旧ブログに「引っ越しました」投稿をする
そして、元のGooブログにも、ちゃんと引越ご挨拶の投稿をしました。
「これまでありがとうございました」「新しいブログはこちらです」という、いわば旅立ちのご挨拶。
やっぱり、20年続けてきた場所だし、これまで読んでくださった方に新しいブログに来てもらいたいですしね。
本来なら、
「301リダイレクト」という方法を使って、
旧ブログから新ブログに自動転送することができれば、読者の皆さんにも便利だったのですが、無料ブログであるGooブログでは、そんな細かい設定はできない!
サーバーやコードをいじれない!
(推奨のアメブロやはてなに移行する場合はリダイレクト設定可能とのこと)
もう泣く泣く、手作業で告知するだけという形にしました。
SEO的にもリダイレクトできてたら、もっとスムーズに新しいブログに流れが作れたのですが。
でも、
「ゼロからまた作り上げていくしかない」
って思ったら、なんだか逆にスッキリもしました。
【まとめ】GooブログからWordPressへ移行する手順
- 1.独自ドメインとサーバー契約をする
(※オススメは、WordPressが簡単に使えるサーバー。私はConoHa WINGにしました。) - 2.サーバーにWordPressをインストールする
(※ConoHaならボタン一発でインストール可能。) - 3.Gooブログから引っ越し用データ(MTファイル)をダウンロードする
(※管理画面から簡単にダウンロードできます。) - 4.WordPressにインポート用プラグインを導入する
(※「Movable Type・TypePad インポート」などを使いました。) - 5.元ブログから画像をダウンロードしておく
(※公式サポートなし。プログラムを探して自己責任でダウンロード。) - 6.新サーバーに画像をアップロードする
(※画像のパス(URL)も記事内で書き換え作業が必要。) - 7.引っ越しデータ(MTファイル)をアップロードする
(※ファイル容量が大きい場合は、手作業で小分けに分割すると成功率UP!) - 8.旧ブログに「引っ越し完了のお知らせ」を投稿する
(※無料ブログでは301リダイレクトができないので、案内だけでもしっかり。) - 9.WordPress側のテーマやデザインを調整する
(※アイキャッチ画像問題など、自分に合うレイアウトにカスタマイズ。)
☆作業、5〜7は、記事数が多い私のような方の場合、公式サポートはありませんが、travel-log.net様が作ったプログラムで、画像のダウンロード、画像のパスの書き換えなどを行うことをおすすめします。(あくまでも自己責任ですが)
【おまけ:心構え】
- 途中で想像以上に面倒な壁にぶつかるかもしれません。
- でも、焦らず一歩ずつやれば必ず移行できる!
- もし無理そうになったら、AI(チャットGPTなど)にどんどん頼るのがおすすめ!
みなさまのブログ引っ越しがうまくいきますように!
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