Outlookの添付ファイルが開かない原因はOneDriveの5GB容量オーバー|送受信が止まる仕組みと対処法

OneDrive容量オーバーでメールが開けない?!

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Outlookで添付ファイルが開けない・メールの送受信ができないときは、パソコンの故障ではなく「OneDriveの5GB容量オーバー」が原因かもしれません。パソコン壊れたかも…と焦る前に、まず確認してほしいポイントがあります。

私の父のパソコンもまさにこのパターンでした。
この記事では、実際に行った解決策をご紹介していきます。

応急処置はコレ↓今すぐこの3つ試して!
  • Microsoftアカウントで OneDriveにログイン する
  • 写真や動画などの大きなファイル、そして ゴミ箱の中身を削除 して空き容量をつくる
  • 少し時間をおいてから、Outlookの送受信をもう一度試す
目次

添付ファイルが開けない?Outlookで起きていた不可解な症状

パソコン画面に「添付ファイルが開けません」「送信エラー」「容量オーバー」と表示され、頭を抱えて困惑している高齢男性のイラスト。Outlookのトラブルに直面する様子を表している。
「えっ、なんで?写真が開けない…パソコン壊れた!?」
あなたのご家族も、こんなOutlookのトラブルで困っていませんか?実はその原因、意外なところにあるかもしれません。

ある日のこと。実家の80代の父から「メールの調子が悪い」とSOSが届きました。

メールの本文は見えるばってん、添付の写真が開けんとたい。
ちょっとリモートで見てくれんか?

私のパソコンでプロバイダのWebメールにログインして確認すると、確かに画像ファイルは届いており問題なく開けます。つまり、サーバーには届いているのに父のパソコンでは開けない──。

その時初めて、父がメールにOutlookを使っていることを知ったんですが、調べていくうちに、OneDrive(の容量オーバーが原因だったと分かりました。

※OneDrive:Microsoftが提供している、写真やメールをインターネット上(クラウド)に保存する仕組み

YOKO

はじめは通信の問題かなと思っていました。
まさかクラウドの容量が関係していたなんて…!

Outlookの添付が開けない・送受信エラーの原因は「OneDriveの5GB制限」

⚠️ ストレージの空き領域がありません

OneDriveのストレージが上限に達しているため、メールの送受信ができません。空き容量を増やすか、追加のストレージを購入してください。

このような警告が出ていれば、原因は「OneDriveの5GB制限」
トラブルの背景には、Microsoftによる仕様変更があります。2023年2月1日以降、Outlookのメール添付データもOneDriveのクラウドストレージと共通の5GB枠で管理されるようになりました。そのため、容量を超えるとメール送受信が制限され、エラーメッセージが表示されます。

Outlookのメール添付ファイルがOneDriveの5GB無料容量枠を消費し、容量オーバーでメール送受信が停止するメカニズムを図解したもの。Outlookの15GBが残っていても機能停止する点に注意。
Outlook.comのメール添付データはOneDriveの5GB枠(無料版)にカウントされます。この5GBが満杯になると、Outlook側の容量が残っていてもメールの送受信がすべてストップします。

この仕様変更はMicrosoft公式サイトでも以下のように明記されています。

  • Microsoft 365 のメール機能とストレージの変更

    「2023 年 2 月 1 日から、Microsoft 365 アプリとサービス全体で使用されるクラウド ストレージには、Outlook.com 添付ファイル データと OneDrive データが含まれます。
    ▶ Microsoft公式ヘルプを見る
  • Outlook.com のストレージ制限

    「容量を超える場合、メッセージを送受信することはできません。メールを送信したユーザーには、メールボックスがいっぱいであることを示すエラー メッセージが表示されます。」
    ▶ Outlook.com公式サポートを見る
YOKO

Outlookには15GBの無料枠がまるまる残っているのに、OneDriveが満杯だと、送受信できなくなるなんて、父のようなシニアユーザーにはちょっと酷な仕様変更ですよね。

応急処置の次にやること|OneDriveの容量不足を根本から整理する

応急処置で一時的に復旧したら、次は再発防止のために容量を整理しましょう。

  • OneDrive内の不要ファイルを削除し、ゴミ箱も空にする
  • Outlookメールの添付付きメールを整理・削除する
  • OneDriveの自動同期を一時停止し、不要フォルダのアップロードを防ぐ
  • 必要に応じてMicrosoft 365の有料プラン(100GB〜1TB)にアップグレードする
YOKO

父のOneDriveのデータは全部ローカルに退避させ、
クラウド内容量を減らし、同期を切りました。

容量不足の解決策|OneDriveからGoogleドライブへ移行

OneDrive容量は5GBでは足りなさそうだったため、データは、15GBまで無料で使えるGoogleドライブに移行することにしました。手順は次のとおりです。

※Googleドライブ:Googleが提供しているクラウド

  • ブラウザでOneDriveにログインし、クラウド上の全データをPCにダウンロード
  • OneDriveとの同期を停止し、不要フォルダを削除して容量を軽くする
  • 保存したデータをGoogleドライブへアップロード
  • Googleドライブの「デスクトップアプリ」をインストールし、同期フォルダを指定
  • 以前のOneDrive構成をGoogleドライブ上で再構築
OneDriveからGoogleドライブへのデータ移行手順と、PC容量を圧迫しないGoogleドライブの「ファイルをストリーミングする」設定のメリットを解説した図解。
容量問題を根本的に解決するため、データをGoogleドライブ(無料15GB)へ移行し、「ストリーミング設定」にすることで、PC容量を気にせずクラウドを軽快に運用できます。

なお、データを一括ダウンロードする際はPCの空き容量に注意が必要です。特に128GB以下のSSDでは一時的に容量不足になることがあります。

【おすすめ設定】Googleドライブは「ストリーミング」を選ぶ

Googleドライブを導入する際は、「ストリーミング設定」を選ぶのがおすすめです。データをクラウドに保存したまま使えるため、PCの動作も軽く保てます。

  • 動作が軽く、PCに優しい
    ミラーリングでは全データをPCに複製するため負荷が大きくなりますが、ストリーミングなら実体を持たないのでCPU負担が軽減されます。
  • データの混乱を防げる
    常にクラウド上のファイルが最新版として扱われるため、「どちらが新しいか分からない」といった混乱が起きにくくなります。

パソコン版Googleドライブの「ストリーミング」設定手順

Googleドライブをインストールしたら、最初に必ず確認しておきたいのがこの設定です。デフォルト(初期状態)のままだとPCの容量を使ってしまうことがあるため、以下の手順で「ストリーミング」になっているか確認しましょう。

STEP
設定メニューを開く
Googleドライブのデスクトップアプリ画面。右上の歯車アイコンをクリックして設定メニューを開く手順
タスクバーのアイコンなどからGoogleドライブのパネルを開き、右上の「歯車マーク」→「設定」の順にクリックします。
STEP
「ファイルをストリーミングする」を選択
Googleドライブの設定画面。「ファイルをストリーミングする」を選択してPCの容量を節約する推奨設定
「Googleドライブ」の項目で「ファイルをストリーミングする」を選びます。これでPCの容量を使わずにクラウドのデータを扱えるようになります。

よくある質問(FAQ)

容量を空けてから、どれくらいでメールの送受信が再開しますか?

OneDriveのファイルを削除して容量が確保された後、Outlookのメール送受信が正常に再開されるまでには、時間がかかる場合があります。

Microsoftのサーバーで容量の変更が反映されるまでに、通常は数時間程度、場合によっては最大24時間程度かかることがあります。容量を空けた直後に送受信が再開しなくても、しばらく時間をおいてから再度試してみてください。

パソコンのOutlookアプリだけでなく、Web版(Outlook.com)でも同じ問題が起きる?

はい、同じ問題が起きます。

この容量制限は、あなたが使っているメールソフトの種類(PCのOutlookアプリ、またはブラウザのOutlook.comなど)に関係なく、あなたのMicrosoftアカウントに紐づいたクラウドストレージに基づいています。

そのため、どの方法でOutlookを利用していても、OneDriveの5GBが満杯になると、メールの送受信はできなくなります。まずはご自身のMicrosoftアカウントにログインし、OneDriveの容量を確認してください。

まとめ|Outlook不調時はクラウド容量を確認!Googleドライブ併用すれば容量不足も回避できる

OutlookとOneDriveの容量は共通化されているため、OneDriveがいっぱいになると(Outlookの容量が残っていても)メール送受信も停止します。もし「添付ファイルが開けない」「送信できない」と感じたら、まずクラウド容量をチェックしましょう。

そして、Googleドライブのような別クラウドを併用すれば、データを守りながら、快適なメール環境が手に入ります。

解決策おまけ:Outlookを使わないという手もあります

私自身はOutlookは使ったことがなく、Thunderbird派。
Thunderbirdは非常にシンプルで、容量制限などもなく、シニアにもおすすめです。

解決策おまけ2:課金してOneDriveの容量を増やすのは一番の近道

手軽に容量を増やせるMicrosoft 365 Basic(ネット契約のみ)は、100GBが1ヶ月260円です。
Office 365 Personalを買うと、OneDriveの容量は1TBになります。1年21,300円。

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とりあえず、今回はお金も使わず解決できてよかった。
添付ファイルも見られたし、助かったばい。

YOKO

今回は私も色々調べてようやくわかったよ。
お父さんのおかげで、勉強になりました(笑)

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