OutlookメールをGmailに取り込む理由
父のWindows11パソコンをセットアップする際、長年Outlookを使っていたメール環境をどうするかが最初の課題でした。Microsoft 365をやめたため、Outlookを続ける理由がなくなったのです。
私自身はNetscape時代からのMozilla派で、Thunderbird歴は20年近く。リモートでのサポートもしやすいので、今回からはThunderbirdに一本化することにしました。
YOKOOutlookのバックアップやアカウント設定、慣れてない人にはけっこうハードル高いんですよね。
とはいえ、Outlookの過去メールを全部Thunderbirdに直接移すのは手間がかかります。そこで選んだのが、「Gmailを中継して統合」する方法でした。
GmailにOutlookメールを取り込む手順
まず、Outlookのメールデータ(.pst)をGmailに移すため、旧PCでエクスポートしたファイルを新PCでインポートします。GmailはPOP3経由で他のメールを取り込めるので、次の手順で設定しました。
- Gmailをブラウザで開く
- [設定] → [すべての設定を表示] → [アカウントとインポート]を開く
- [他のアカウントのメールを確認] → [メールアカウントを追加]
- Outlookのメールアドレスを入力し、POP3情報を設定
- 「取得したメッセージを受信トレイに残す」にチェックを入れる
これで、OutlookメールがGmailの受信トレイに順次取り込まれていきます。転送も自動化できるので、古いプロバイダメールもGmailにまとめてしまうのが便利です。



父のプロバイダメールも転送設定にしたので、これからはGmailを開くだけで全部見られるようになりました。
ThunderbirdでGmailを受信する設定
Gmailに統合できたら、次はThunderbird側の設定です。IMAPで接続すれば、GmailとThunderbirdの内容が常に同期されます。
- Thunderbirdを起動し、「アカウントの設定」→「新しいアカウントを追加」
- Gmailアドレスを入力し、OAuth認証でGoogleにログイン
- IMAP接続を選択して「完了」をクリック
これでThunderbirdからGmailメールを確認できます。GmailのラベルはThunderbirdのフォルダとして表示されるため、整理もしやすくなります。
Gmailをメインにするメリット
Gmailを中核にすると、次のような利点があります。
- どの端末からでも同じメールが見られる(スマホ・PC・タブレット)
- ウイルスチェックと迷惑メール対策が自動
- クラウドに保存されるため、PC故障でもデータが消えない
- 検索性能が高い(差出人・期間・添付ファイルなども一瞬で探せる)
父の場合も、Thunderbirdでメールを読む一方で、外出先ではGmailアプリで同じ内容を確認できるようになりました。これで「どこで読んだかわからない」問題も解消です。



Thunderbirdで読むGmailって、実はとても安定してておすすめです!
まとめ:メール環境をクラウド化すると楽になる
Outlookに閉じていたメールをGmailに移したことで、父のメール環境は一気にシンプルになりました。Thunderbirdを通して見ることで、操作も慣れた画面のまま。
メールをクラウド化しておくと、PCの買い替えや故障にも強く、家族サポートの手間も減ります。これからシニア世代の方に設定してあげる場合は、「Gmailをハブにする」発想をおすすめします。



父も「どの端末でも同じメールが見られるのが便利!」と感動していました。

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