今回は、届く前にすべて準備しておく作戦に切り替えました。この記事では、そのときの「ネット環境とブラウザ設定」の手順をまとめています。ポイントは、“現地で慌てない”こと。つまり、届く前にできるだけ整えておくことです。
検証環境:Windows 11(執筆時点/2025年10月)、Microsoft Edge(最新)、Google Chrome(最新)
前提:画面や文言は環境で異なる可能性があります。設定はご自身の責任で、重要データは事前バックアップを。
先に伝えておく前提(環境・注意)
親のPCをスムーズに使ってもらうために、私は「最初の5分でつまずかない状態」を作ることだけに集中します。具体的には、Wi-Fiの事前入力と、ブラウザ(Edge/Chrome)の役割分担。この2つが決まっているだけで、現地でのサポートが驚くほどラクになります。
YOKO最初の5分をなめてはいけません。ここでつまずくと、1時間コースです
Wi-Fiは届く前に設定しておくのが鉄則
実家にPCが届いてから「Wi-Fiがつながらん!」は、いちばんありそうなトラブル。そして避けたいトラブル。
せっかくリモートデスクトップ導入してあるのに、ネットに繋がらなかったらどうしようもないですしね!
そこで、私は今回あらかじめ実家ルーターのSSIDとパスワードを確認し、PCに事前登録しておきました。Windows 11では「既知のネットワーク」として保存されるので、現地では電源を入れるだけで自動接続が狙えます。
SSIDとパスワードを控えるコツ
ルーターの底面や側面に貼られたラベルをスマホで撮影→メモアプリに転記。英数字の長いパスワードは打ち間違いが命取りなので、写真からコピーできるならその場でテスト接続まで。私は、帰省した際に実家のネットワーク名(SSID)とパスワードをパスワードアプリに保存しておきました。
以前は開通サポートがやってくれていたからこそ
自宅のWi-Fiは、回線業者サポートの方が設定まで済ませてくれていました。あの長い英数字のパスワードを正確に入れる作業、高齢の方にはやっぱりハードルが高い。以前は「つながりましたよ」と現場で確認してくれて、両親もホッとしていたのを覚えています。今回はサポートの方が来てくれるかわかりませんし、今はルーター交換や再設定を自分たちでやることも多いので、家族が“事前入力”まで持っていくだけで難易度が一段下がります。
だからこそ、今回のように事前にSSIDとパスワードを登録しておくことが、安心の第一歩。現地では「電源を入れるだけでネットが使える」状態を作るのが理想です。



今のルーターはパスワードも長いし、英数字が読みにくいんですよね。小文字か大文字かでも一苦労。
Chromeの初期設定はシンプルに
私はChromeをインストールしましたが、既定ブラウザはあえてEdgeのまま。両親はIE時代からの“青いアイコン”派なので、見た目がガラリと変わるのは不安の元です。Chromeはシンプルで直感的、検索一本で完結しやすいので、普段使いの窓口にします。
Googleアカウントは親らしい名前で
今回は父の俳句の号でGoogleアカウントを作成。メールアドレスに自分の“号”が入っているだけで、ぐっと愛着が増すんですよね。ログイン名の読み上げやすさも大事。私はブックマークバーに「母のブログ」「父のブログ」「私のブログ」「YouTube」だけを置いて、ホーム画面は極力スッキリに。
拡張機能は最小限にして混乱を防ぐ
便利な拡張機能は山ほどありますが、最初は増やさない勇気。見慣れないアイコンが増えると戸惑いの原因になります。私は広告ブロックとパスワード管理だけに絞り、初期は通知の出る系を封印。慣れてきたら、辞書や印刷補助を段階的に足す方針です。
エッジを残した理由と、二刀流の運用ルール
Windowsのヘルプや一部システムリンク、PDF閲覧はEdgeと相性が良い場面が多いです。そこで私は普段はChrome、困ったらEdgeという役割分担に。既定ブラウザは当面Edgeのままにして、親の心理的負担を減らします。二刀流のルールはシンプルにこう。
- 日常:検索・ニュース・動画はChrome(ブックマークを整理)
- トラブル時:表示崩れや印刷はEdgeでも試す
- 困ったら:家族に画面共有→どちらのブラウザかをまず伝える



「どっちで開いてるの?」って質問、ほんとによくあるんです。まずは混乱しない設計が大事。
まとめ:最初の成功体験をデザインする
目的は、親に「できた!」を最初の5分で感じてもらうこと。Wi-Fiの事前入力でネット接続の壁を取り除き、ブラウザは二刀流で混乱を抑える。私はこの流れにしてから、現地サポートの時間が半分になりました。父からは「俳句のサイトがすぐ開けた」と嬉しいメール。あの一通で、すべて報われます。

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