YOKOパソコンでネットサーフィンしてただけなのに、急に真っ赤な画面が出現!次々に開くポップアップ!パニックになりますよね。
ある日、父から「あわてた声」で電話。──でも落ち着いて。多くはウイルスを装った詐欺広告です。
突然の警告にドキッ!その必死さは「詐欺」のサイン
休日夕方の台所でお味噌汁をかき混ぜていたら、父からSOS。
「パソコンがウイルスに感染したって出た!番号入れないと消えない!」
その必死さに、わたしまで心臓がバクバク……でも深呼吸。まず疑うのは、緊急性を装った「サポート詐欺広告」です。
「感染しました!」はニセモノの可能性大
- 赤や青で大げさな警告(画面がロックされたように見える)
- 「Microsoft」「Apple」「Google」など有名ロゴを悪用
- 「今すぐ修復」「〇〇に電話」など点滅ボタン
- 機械音声で「感染しました」と警告
こうした画面の多くは、ブラウザ上に表示された悪質な広告です。実際にPC内部が感染しているわけではありません。
つまり、クリックしたり電話したりしなければ無害。ブラウザを閉じれば終わりです。
絶対にやってはいけないこと(すべて詐欺の入り口)
- 「修復」「今すぐ解決」などのボタンを押す
- 表示された電話番号にかける
- 指示されたアプリ・拡張機能をインストールする
- クレジットカード番号や個人情報を入力する
電話をかけてしまうと、「遠隔サポート」と称して高額な契約を迫られたり、個人情報を盗まれるケースもあります。これは「サポート詐欺」と呼ばれ、実際に多くの方が被害に遭っています。
正しい対処法はシンプル(強制終了の手順)
- まずはブラウザを閉じる(閉じられない場合は次へ)
- ブラウザを強制終了:
- Windows:Ctrl+Alt+Delete → タスクマネージャー → 該当ブラウザを選び「タスクの終了」
- Mac:Command+Option+Esc → 「強制終了」ウィンドウ → 該当ブラウザを選び「強制終了」
- ブラウザの履歴とキャッシュを削除する
- 本物のセキュリティソフトでスキャンを実行する
再起動後、何事もなかったように戻ればOKです。
本当に感染した場合との違い(見分け方)
- 偽の警告:電話番号が表示され、料金を要求される
- 本物の感染:動作が極端に重い/勝手にアプリが開く/不審メールが送信される/ファイルが暗号化される
画面だけの派手な警告なら、まずは詐欺広告を疑ってください。もし複数の異常が出るようなら、専門サポートへの相談をおすすめします。
なぜこんな広告が出るの?
無料アプリや動画サイト、占いサイトなど、広告枠が多いページでよく出ます。
特に「OK」「同意」を連打しているうちに、怪しいポップアップ許可まで通してしまうことも……。
(父は将棋アプリのあとに出たらしい──あるあるです)
こんな詐欺に遭わないために
- 広告ブロック拡張機能を導入する
- 怪しい無料サイトに近づかない
- ブラウザとOSは常に最新版に更新する
- 「OK」「同意」ボタンを安易に押さない
家族で共有したい「合言葉」
わが家のルール:「その画面、クリックする前にスマホで写真撮ってLINEで送って」
パニックの状態でスクショは難しいですが、写真なら撮れます。これだけで被害はほぼ防げます。
少しの手間で、大きな安心を。
まとめ──「クリックしない勇気」
- 「感染しました!」は多くがサポート詐欺広告
- クリック・通話・入力をしない
- 強制終了→キャッシュ削除→セキュリティスキャンで完了
怖がるより、落ち着く。深呼吸して一拍置く──それがいちばんのセキュリティ対策です。
おまけ:デスクトップ貼りメモ
ウイルス警告が出たら:
① 絶対にクリックしない・電話しない
② スマホで写真を撮って家族に送る
③ ②が無理ならPCの電源ボタンを長押しして強制終了!
「電源OFF」は、タスクマネージャーなどの操作が難しいパニック状態の高齢者などには最も確実で安全な手段です。「② スクショ送る(無理なら電源OFF)」として選択肢を増やしたり、「③ 無理ならPCの電源を長押しして強制終了!」と具体的に指示すると、より安心です。父のPCにこのメモを貼ってから、今のところは被害ゼロ。
……よしよし、作戦成功です。

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