親のスマホを遠隔操作!TeamViewer設定と体験談

高齢の親のスマホをTeamViewerで遠隔操作して安心サポートするイメージイラスト 遠隔サポート
TeamViewerを使えば、離れて暮らす親のスマホも安心して遠隔サポートできる

「LINEに知らない人から変なメッセージが来て怖い…」
そんなSOSが、実家の母から届きました。

なんとかしてあげたいけれど、うちの実家は飛行機で行く距離。すぐに駆けつけることはできません。

状況を聞くと「LINEのパスワードなんてわかんない」とのこと。PCからログインして解決する方法は断念。
となれば選択肢は一つ──親のスマホを遠隔操作でサポートするしかない!

調べてみると「TeamViewer(チームビューア)」というアプリが使えると分かりました。
今回は、実際にTeamViewerを使って母のスマホをリモートで操作し、LINEトラブルを解決した体験談と手順を紹介します。

同じように「離れて暮らす親のスマホを遠隔サポートしたい」という方の参考になれば幸いです。

TeamViewerとは?

TeamViewerは、スマホやPCを遠隔で操作できるリモートアクセスツールです。
テレワークなどビジネス利用でも有名ですが、個人利用であれば無料で使えるのが大きな魅力です。

  • サポートする側(子どもなど)がTeamViewer本体をインストールしてアカウント登録
  • サポートされる側(高齢の親など)は専用アプリ「TeamViewer QuickSupport」と「Universal Add-On」をインストール

この2つの準備で、親のスマホを遠隔操作できる環境が整います。

接続までの流れ(概要)

  1. 自分のPCに「TeamViewer」をインストール(Web版でも可)
  2. 親のスマホに「QuickSupport」と「Universal Add-On」を入れる
  3. 親からパートナーID(9桁の番号)を教えてもらう
  4. 自分のPCから接続申請 → 親側で許可
  5. アドオンを有効化すれば遠隔操作スタート!

この流れ自体はシンプルですが、実際には高齢者が初めて行うと許可や設定の操作が大きなハードルになります。
ここからは、つまずきやすいポイントを含めて詳しく紹介します。

自分側に「TeamViewer」を入れる

スマホにアプリを入れる場合(Android)

Google Playストアで「TeamViewer」と検索すると、似たような名前のアプリが複数表示されます。
必要なのは「TeamViewerでリモートコントロール」というアプリです。アイコンを間違えないよう注意してください。

Google PlayでTeamViewerを検索した画面(Android)
プレイストアで「TeamViewer」を検索すると複数アプリが表示される

PCにインストール(WebクライアントでもOK)

スマホではアプリ、PCではWebクライアントまたはデスクトップクライアントから利用できます。
TeamViewer公式サイトはこちら

PCからTeamViewer公式サイトを開いた画面(Webクライアント選択)
Webクライアントとデスクトップ版の選択画面

親のスマホに入れるアプリ

親側のスマホには、以下2つのアプリを入れる必要があります。

QuickSupportだけでは画面共有しかできません。実際に操作するためには「Universal Add-On」を追加し、有効化する必要があります。

実際の接続手順とサポートの工夫

最初に夫と一緒に自分のPC・スマホでテスト接続を行い、流れを確認しました。
そのうえで母に案内を開始。手順は以下の通りです。

  1. 自分のPCでTeamViewerを起動(サインアップが必要)
  2. 母のスマホにQuickSupportとAdd-Onをインストール
  3. 母から「パートナーID」を教えてもらい、PCに入力
  4. 母の側で認証許可を操作
  5. リモート接続が完了!

インストールや認証の説明は電話やZoomで行いました。
母にはLINEでアプリのURLを送り「順番にクリックしてね」と案内。
さらにZoomで画面を共有してもらい、操作を確認しました。
LINEの安全な使い方の記事も参考になりました。

親のスマホに表示されるQuickSupportの接続ID画面
QuickSupportアプリに表示された9桁の接続ID
PCからTeamViewerに接続IDを入力する画面
親のスマホのパートナーIDをPCに入力する

親側での認証とアドオン有効化

親のスマホで接続許可を確認する画面(その1)
接続許可を求めるポップアップ
親のスマホでアクセス認証を行う画面(その2)
「エキスパート」の認証確認画面
親のスマホで接続者を確認する画面
サポートする側の名前とメールアドレスを確認
親のスマホでアクセスを最終許可する画面
「アクセスを許可します」にチェックを入れる操作

高齢の親が最も戸惑いやすいのが「認証操作」と「アドオンの有効化」です。
ポップアップに従って進めばよいのですが、最初は手間取ることが多いので、必ず電話やZoomなどでサポートしましょう。

機種別アドオン有効化の方法

🔧Huawei L29の場合

Huawei端末でTeamViewer Add-Onを有効化する画面
Huaweiスマホでのアドオン有効化設定例

🔧OPPO RENO5Aの場合

OPPO端末でUniversal Add-Onを有効化する画面(その1)
OPPO Reno5Aのアドオン有効化手順
OPPO端末でUniversal Add-Onを有効化する画面(その2)
OPPO Reno5Aでのアドオン有効化完了画面

🌀AQUOS Sence2の場合

母のスマホ(AQUOS Sense2)では「ユーザー補助」からでは見つからず、設定検索で「addon」と入力して発見しました。検索機能を使うのが有効です。

実際の成果:LINEトラブルを解決!

  • 怪しいアカウントのブロック
  • 不審なトーク履歴の削除
  • ID検索不可の設定

母も安心し、「頼んで良かった!」と喜んでくれました。
今後も同じ方法でサポートできるので、親子ともども安心です。

他のリモートアプリとの比較

TeamViewer以外にも、ChromeリモートデスクトップAnyDeskなどの遠隔操作アプリがあります。
ただし、高齢者サポートでは操作案内が分かりやすいTeamViewerが一番安心と感じました。

まとめ|高齢の親のスマホを遠隔で助けるコツ

  • TeamViewerは個人利用なら無料で使える便利な遠隔サポートツール
  • QuickSupport+Universal Add-Onの2つのアプリが必須
  • 認証やアドオン有効化は親がつまずきやすいので丁寧なサポートを
  • 一度設定すれば、次回以降はスムーズにサポート可能

離れて暮らす親を助けるのは大変ですが、この方法を知っておくと本当に心強いです。
困ったときはぜひ試してみてください。

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