
何度電話しても出ない。LINEも見てくれない。以前は見てくれていたメールも、最近は見なくなりました。少し耳が遠くなったことに加え、スマホを手元に置いていないことも多く、着信や通知に気づかないようです。
でも、うちの父はパソコンだけは毎日見ています。YouTubeが大好きだからです。そこで始めたのが、父のパソコンの画面に「置き手紙」をする方法でした。これが、わが家では効果てきめんでした。
この記事の結論
- 毎日見るパソコン画面なら、電話やLINEに気づかない父にも連絡が届いた
- メールを送り、遠隔操作で画面に表示するだけ
- 急ぎや安否確認ではなく、後で見てもらえばよい連絡に使っている
父が電話にもLINEにも気づかなくなった
最近、熊本の父に連絡がつかないことが増えてきました。
とはいえ、毎回急ぎの用事というわけではありません。父から頼まれた調べ物の結果を伝えたい、ちょっと聞きたいことがある。「見ておいてもらえればいい」くらいの用件がほとんどです。
LINEに気づかない・LINE通話に出られない原因については、こちらの記事でまとめています。
でも、パソコンだけは毎日見ている
そこで気づいたのが、父が起きている間、パソコンはいつも電源が入っているということです。
父はYouTubeを見るのが大好き。スマホはどこかに置き忘れても、パソコンは毎日使っています。
FAXがある家なら、FAXで連絡を送るという方法もあるのでしょう。でも、うちの実家にはFAXがありません。
だったら、パソコンの画面に「置き手紙」をすればいい。苦肉の策でしたが、これが効果てきめんでした。
パソコンの画面に「置き手紙」をする方法
わが家では、父のパソコンにChromeリモートデスクトップ(離れた場所から、インターネット経由で親のパソコンを操作できる無料の仕組み)を入れてあります。この仕組みを使って、父の画面に連絡を出しています。
設定手順はこちらの記事で紹介しています → 高齢の親のPCトラブルが激減!Chromeリモートデスクトップで遠隔サポートする手順まとめ
用件によって、次のように使い分けています。
| 用件 | 表示方法 |
|---|---|
| その場で気づいてほしい | メールを送り、遠隔で開く |
| 後から何度も確認してほしい | デスクトップに「memo」を保存 |
| 急ぎ・安否確認 | この方法は使わず、電話など別手段 |
一番早いのは「メールを送って、遠隔で開く」
最初は、遠隔でメモ帳を開いて、その場で文字を打ち込んでいました。でも、これだと少し時間がかかります。今は次の順番でやっています。
- 自分のパソコンから、父あてにメールを送る(伝えたいことを書いておく)
- Chromeリモートデスクトップで父のパソコンにつなぐ
- 父のパソコンのOutlook(アウトルック:Windowsのメールソフト)で、いま送ったメールを開く
こうすると、父がYouTubeを見ている最中でも、画面の手前にメールがパッと表示されます。文章は自分のパソコンで落ち着いて書けるので、遠隔でメモ帳に打ち込むより早いのです。

文字はなるべく大きく
高齢の親に読んでもらうには、文字の大きさが大事です。わが家では、表示する文字をなるべく大きくしています。
- メールの場合:Outlookのズーム(表示の拡大)を200%くらいにしています
- メモ帳の場合:フォント(文字)のサイズを大きくしています
後から見返してほしいときは、デスクトップに「memo」を保存
その場で読んでもらえればいい連絡は、メールを表示するだけで十分です。
後から父にも見返してほしい内容のときは、メモ帳に書いて、デスクトップに「memo」という名前のファイルで保存しておきます。デスクトップ(パソコンを起動して最初に見える画面)に置いておけば、父がいつでも開いて読み返せます。
読み終わったメモは、私が遠隔で消す
不要になったメモは、私が遠隔で削除しています。
父に「読んだら消しておいてね」と頼むと、父の手間が増えます。デスクトップにファイルがたまって、どれが新しい連絡かわからなくなってしまうこともあります。片付けまでこちらでやるのが、長く続けるコツだと思います。
置き手紙に書いていること
実際に置いているのは、こんな内容です。
- 父から頼まれた調べ物の結果
- こちらから聞きたいこと(質問事項)
- 「電話ください」
気づいた父から、電話が来る
置き手紙を見た父は、電話をくれます。
こちらから何度かけても気づいてもらえなかったのに、画面に手紙を置いておくと、父のほうから電話をかけてきてくれるのです。
こちらから父をつかまえようとするのではなく、父が気づいたタイミングで連絡をもらう。パソコンの画面が「電話をかけてもらうための呼び鈴」になりました。

この方法が向いている場面・向かない場面
| 向いている | 向かない |
|---|---|
| 急ぎではない用件 | 急ぎの用件 |
| 「見ておいてくれればいい」連絡 | 安否確認(無事かどうかの確認) |
| 調べ物の結果など、文字で残したい内容 | 親がパソコンを使っていない家 |
親の安否が心配なときは、この方法に頼らないでください。
わが家の場合、父に連絡がつかず気になるときは、母のLINEに連絡する、実家の固定電話にかけるといった別の道も用意しています。連絡手段は1本にしぼらず、いくつか持っておくと安心です。
何度連絡しても応答がなく心配な場合は、近所の方や親戚への連絡、見守りサービスなども検討してください。
ほかの連絡手段との比べ方
| 連絡手段 | 気づいてもらいやすさ | 向いている家 |
|---|---|---|
| 電話 | スマホを置き忘れると気づかない | 着信音に気づける親 |
| LINE | 通知に気づかないと届かない | スマホをよく見る親 |
| メール | 見る習慣がなくなると届かない | メールを毎日確認する親 |
| FAX | 紙で届くので気づきやすい | FAXがある家 |
| パソコンの置き手紙 | パソコンを見ていれば気づく | パソコンをよく使う親(遠隔操作の設定が必要) |
大事なのは、「親がいちばん長く見ているもの」に連絡を届けることです。うちの父の場合、それがスマホではなくパソコンでした。
注意しておきたいこと
- 遠隔で画面を見ることは、親の了承を取っておく:遠隔操作では、親のパソコンの画面がこちらから見えます。わが家は、以前から父にパソコンのメンテナンスを頼まれていたので、遠隔でつなぐことを自然に受け入れてもらえました。いきなり始めるより、まずは「困ったときに遠隔で直してあげる」ところから始めると、受け入れてもらいやすいと思います。
- パスワードや暗証番号、口座番号などは置き手紙に書かない:デスクトップのメモは、誰でも開けます。大事な情報は電話で伝えます。
- 親が起きている時間帯に送る:パソコンが省電力の状態(スリープ)になると、遠隔でつながらないことがあります。父のパソコンはスリープにならない設定にしていますが、寝るときは父が電源を切ります。なので、置き手紙は父が起きている時間帯に送っています。
まとめ
電話にもLINEにもメールにも気づかなくなった父。でも、大好きなYouTubeを見るパソコンだけは毎日見ていました。
そこで始めたパソコンの画面への「置き手紙」は、わが家では効果てきめんでした。先にメールを送って遠隔で開けば、すぐに父の画面に連絡を出せます。気づいた父から電話が来て、連絡がきちんとつながります。
親に連絡が届かないときは、「どうやって出てもらうか」ではなく「親がいつも見ているものは何か」を考えてみてください。わが家にとっての答えは、パソコンの画面でした。
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